不安に関する興味深い8つの事実

2020年4月4日
不安にはどれくらいのタイプがあるのでしょうか? また私達の心配はどこまでが妥当と言えるのでしょうか? 不安な時、私達は合理的なのでしょうか? 不安に関する事実を学びましょう。

私達が生きる時代が、不安の時代であることは間違いありません。不安の時代とは、病気になるほどの心配、首を絞めつけられるような感覚、お腹が冷たい感じなどに特徴づけられる状態です。これに関して様々な研究が行われています。その中で、今日はあなたが知らないかもしれない不安に関する事実をとりあげます。

私達は不安にあまり意識を向けようとしません。不安は、突然やってきますがすぐに去っていきます。しかし皆がそうではないというのも事実です。中には望むよりも長い間不安が続くケースがあります。不安に襲われると、恐ろしいシナリオの罠にはまってしまうことがあります。そのため不安は将来と関係する病気だと言う人もいるのです。

初めにも言ったように、不安に関してすべてが分かっているわけではありません。不安に関する事実を知りたくありませんか? それでは、始めましょう!

 

不安と合理的な脳

不安に関する事実で、最もよく知られているものに、未来への恐怖との関係があります。人間の脳は不確かなことを嫌います。何が起こるか分からない、コントロールできないと感じることには非常に多くの犠牲を伴うことがあります。よく知らない状況に直面した時、いくつもの心配事が頭の中をめぐります。そして感情記憶の貯蔵庫であるアーモンドの形をした脳の扁桃体が、起こることすべてを観察します。

扁桃体が危険を察知すると、すぐに警戒シグナルが出されます。そして同時にコルチゾールやドーパミンなどのホルモンが血流へ放出されます。このホルモンは生存のために戦い、次に何が起こるか予想するのに役立ちます。また、このプロセスは後戻りすることがありません。そして合理的な脳はシャットダウンされるのです。

お分かりいただけたように、扁桃体にはポジティブな目的がありますが、その実行システムの特性はどこか原始的です。その結果私達はより直感に従うようになり、刺激に対し不的確な反応をしてしまうのです。

 

心配事の多くは、心配するに値しない

人は心配する生き物です。生きるために、何が起こるかを予想しそれに対する計画を立てるために、私達は心配するようにプログラムされています。

しかし、時々心配することと常に心配していることは違います。ペンシルベニア州立大学の研究によると、平均91%の心配事がエネルギーの無駄だと結論づけられています。私達は初めから、起こらないであろう出来事を恐れているのです。

アメリカの著者アール・ナイチンゲールは、心配する40%の出来事は起こらないと言います。さらに彼は次のように細分化しています。30%は過去に関するものですが、過去に関することは心配しても変わることはありませんよね。そして12%は必要のない健康に関する心配で、10%は非常に小さく意味も所縁もない心配です。そしてたった8%が心配するに値することだと言います。

この8%が、私達が考え想像し、恐れることすべて、そして将来に役立つ心配事です。心配の主な要素となっているのは、実は恐怖です。少し試してみましょう。

あなたが一番心配していること、一番怖いと思う出来事は何ですか? 1年後、これが現実になったかどうか見てみてください。結果に驚くことでしょう!

不安 事実

 

不安のタイプ

不安には2つのタイプがあります。

  • 適応性のある不安:あなたを害する、あるいは苦しみの原因になる、潜在的な危険から自分を守るためにあります。これは合理的不安と呼ばれます。面接や重大な結果を待っている時など、このタイプの不安を感じます。
  • 不合理な不安:すべてを悲惨だと捉え、この状況と向き合うことはできないと感じます。例えば、面接はうまくいかないだろうと考えたり、自分はいずれホームレスあるいは敗北者になると考えることです。他には、ケンカの後にもう相手から話しかけられることはないだろうと考えることです。

不合理な不安を抱く時、コントロールすることが非常に難しい苦しみや大きな不快感を覚えることはよくあります。そしてそれが体中を巡り、日々の成長が妨げられます。

 

すべてが重要だと考えることは、不安の大きな原因になる

不安により、私達はすべてが重要だと考えてしまいます。そのため私達は不安を抱える時、優先順位をつけることが難しくなるのです。

どんなことでも引き金になります。どんなに小さなことでも、私達の行動に影響します。そのため、人には自分がコントロールしていると感じたいというニーズがあるのです。さらにこのように感じている人が完璧主義者である場合、状況はさらに難しいものになります。

この場合、その人が心配するのは口から出る言葉だけではありません。自分の服装や行為、あるイベントで人がどのように自分に接するかにまで意識を向けます。すべてが決定的になり、すべてに影響され、自分で状況をコントロールしようとすることだけに縛られます。しかしすべてをコントロールするというのは不可能です。そしてその結果、圧倒されてしまいストレスが日常的になります。

 

避けることで不安は大きくなる

不安の要因となる状況や刺激を避けようとするのは当然のようにみえます。不安の原因になるものを避けることで安心します。しかし長い目で見ると、この方法で恐怖に対応した場合、状況は悪化するかもしれないという欠点があります。

いつも特定の状況を避けたりそこから逃げていては、実際その状況がどれほど害のあるものかを判断することができなくなります。問題と向き合わず、目を背けることで恐怖を内に秘めます。どんなに恐そうに見えるものでも、それが真の恐怖であるかを見るためには状況と向き合うのが一番です。逃げることで不合理な考えを持ち続けると、不安はより大きくなります。

さらに、何かを避けることにより人生に制限がかかり、気分に影響が現われたり、もっと大きな問題が生じることもあります。

 

不安に関する事実:仮面の下

これは最も興味深い不安に関する事実の一つです。時として、悲しみ、怒り、痛みなどの感情があるために不安が現われることがあります。

また、不安の裏には、先延ばしにすること、睡眠不足、睡眠のとりすぎ、常に食べたいという欲求、食欲の欠乏が隠れていることもあります。

しかし静かな不安、表現されない不安があることも忘れてはいけません。このタイプの不安を抱える人は、クールで、落ち着いて、冷静なように見えますが、実は内側は恐怖でいっぱいです。自分が不安を抱えていることに気づいていない人も少なくありません。

不安 事実

 

希望の感覚が不安を軽減する

不安な心により、特に先が分からない時、危険で脅威的なものがやってくると感じてしまいます。不確かなものへの恐怖は思っているよりも一般的です。信じられないかもしれませんが、世の中の多くの人が将来に不安を抱いています。この不安に対するセラピーやアプローチは様々ありますが、希望を持つという方法も有効です

ヒューストン大学の心理学教授マット・ギャラガーらが行った研究では、セラピーの中で希望に働きかけることで、それにより考え方、感じ方、現実の受け止め方が変わり、大いに役立つことが示されました。

考えてみましょう。希望は恐怖の反対です。希望とは、物事が悪い方向にはいかないと信じたり、少なくとも成長することができると考えることを意味します。哲学的、スピリチュアル、感情的観念で、柔軟性を高め、成長にも役立ちます。

 

不安に関し、最も大事なこと:自分本位

自分本位であることは、悪いことではありません。自分の背中を押し、個人として成長するのに役立つものです。では何が問題になるのでしょう? 問題は、自分本位の程度が過ぎると、内なる対話が通常の状態から破滅的に変化することです。

何を求めるかではなくどう求めるかがカギです。成長の過程で自分に優しくなることは非常に大事です。しかし破壊的な意味で自分本位になると害が出てしまいます。

さらに、自分本位であること自体にも気を配る必要があります。個人の成長に役立つ一方、より大きな不安を生む可能性もあります。例えば、「しなければならない」と「すべき」というフレーズは問題になります。このフレーズを使い、自分のすることやどうすべきかを考えるのはよくありません。正しい道を選ぶには自己認識が大切です。

また、自分には何かが足りないと考えることで底のない苦悩へと落ちてしまいます。そして一旦そこに落ちると、抜け出すことは容易ではありません。さらにこのような一連の考え方により、不安が主役になると最悪です。

ここでは不安に関する事実のほんの一部をご紹介しました。不安は非常に奥深く、複雑なものです。しかし、時と共に研究が進み、驚くべき事実が明らかになってきています。不安は私達が尊重すべき感情であり、自分や人に対する理解を深めるため研究が続けられるべき分野なのです。

  • Hofmann, S. G., Sawyer, A. T., Witt, A. A., & Oh, D. (2010). The Effect of Mindfulness-Based Therapy on Anxiety and Depression: A Meta-Analytic Review. Journal of Consulting and Clinical Psychology78(2), 169–183. https://doi.org/10.1037/a0018555