不確実性:サイレントキラー

不確実性:サイレントキラー

最後の更新: 02 1月, 2018

確実性とは、「次に起こる出来事を知りたい」という感情と深く関連しており、人生を予期してそれをコントロールするためのものであり、誰かを驚かせることは意図していません。逆に不確実性は人間の動機づけとして理解され、具体的には、私たちが真実だと思うものや直感的に真実と感じている事柄が、本当に真実かを確認したい気持ちを駆り立てます。

この感情が出現する大きさや環境によっても異なりますが、一部の人にとって不確実性は耐え難いものであり、不確実性に「苦しむ」人は、 少なくとも自分が負うことができるレベルにまで不確実性を低下させる様に行動しなくてはいけません。

他の人よりも不確実性に対して寛容なタイプの人は、自分が不確実な状況に陥ったと気づくと、それを解決しようと多くの方法を試みます。逆に不確実さへの耐性が少ない人は、その状況を辛く感じ、不確実さを解消しようと誤った行動に出る傾向があります。

不確実性への許容度の違う二人が同じ就職面接を受け、同じように仕事を必要としているとご想像ください。不確実性への許容度が低い人は、できる限り早く結果を知りたいと思うあまり、会社と交流を持とうとしたり会社からの連絡を待たず、会社に電話をして結果を知ろうとする可能性があります。

また、人間に対してもこの不確実性が現れることがあります。新しく誰かと出会ったとき、その人物が誰で、どのような人物であるかという不確実性が突如現れますが、この場合は、できる限り外見から判断するのが、不確実性を瞬時に軽減する良い方法です。

これらの方法は非常に効果的ですが、否定的な結果をもたらすことがあります。例えば、固定概念や先入観で人を見たり、他人や彼らが属するグループとその外見だけで、自分と比較するのはリスクが伴います。

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不確実性の引き金

ここでは、不確実性を引き起こす原因のいくつかをご紹介します。ご自分に当てはまるものがいくつか見つかるかもしれません!

不確実性の原因は、私たちの期待と現実との間に生じる矛盾です。 前述の就職面接について再び考えて見ましょう。面接がうまくいったと喜んで面接会場を後にしたものの、数日が経過しても会社からの連絡が来ない場合、自分が合格しなかった可能性が高まります。つまり面接会場を後にした際の自信や感情と、連絡がこないという上手くいかなかった可能性が矛盾する状態で、不確実性がさらに高まります。

不確実性のもう一つの原因は、反対の行動と価値観から生じます。自分で納得していない行動を行うと、私たちの不確実性が増大します。先ほどの面接の例でもそうですが、自分の信念に合致しない職場への面接に行くと、不確実性が増す可能性が高まります。例えば、これまで環境保護活動を行ってきた弁護士が、環境を破壊する会社で働くようになったという映画がありますが、ここでは不安から生まれる不確実性と認知的不協和を生み出します。

社会的な不公平などは、ある特定のレベルの不確実性を生み出す要素としても現れます。私たちが日常生活で経験する不公平は、不確実性を生みだし、他人が苦しんでいるのを目にするときにも、自分で対処できない場合は不確実性が現れます。このような状況に直面したときには、過激なイデオロギーの魅力やこれらの不公平をやめさせると公約する団体への魅力を感じて、傾倒することが多くあります。

社会心理学の観点からの不確実性

社会心理学によれば、不確実性という言葉は異なる様々な方法で理解されています。その一つは認知的閉鎖に必要なものとして定義されます。この認知的閉鎖の必要性は、混乱した曖昧な内容の質問や問題に素早く答えたいという欲求として定義されます。不確実性を感じる時には、真実と考えられる情報を探すことで、その不確実性を軽減できます。不確実性を軽減することに役立った情報は、その後の日常生活に欠かせない知識とみなされます。

認知的閉鎖の必要性は、自己知識の具体化と単純化を求めています。 知識を生成する情報を検索することで、各個人が選択する情報に応じて、人々の間に相違が生じます。

前述の就職面接の例において、面接の結果を待つ際に生まれる不確実性を軽減するには、自分に選択権はなく、他人が決定を下すのだという考えや事実を受け入れることが必要です。

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不確実性が私たちの行動を変える可能性

閉鎖性を求める人も、ある特定の状況では、偏見のない心を得られることがあります。

前述の面接の話に戻ると、別の会社の面接の際には、面接の結果をできるだけ早く知りたいことを担当者に伝えることができます。同じことが起こり、返答に時間がかかりすぎる場合はまた不確実性に陥りますが、もう一度それを軽減する努力をしましょう。

「会社からすでに返事が来ているはずなのに、何の連絡もないのは自分が仕事を得る日など来ないからだ」と考えるのは無意味です。このような考え方に陥ると、認知的閉鎖の必要性は「緊急」の状態に突入し、別の妥当な解釈を探します。

認知的閉鎖が達成されると、自分の判断を「保存」し、新しい情報を不透過にする傾向があります。 会社側の行動に対する新しい考え方は、最初の考えよりも抵抗力が増え、新情報と自分の考えが大きく矛盾するまでは、この考え方を貫きます。新情報とは、就職面接の例では、私たちが面接に落ちたという確認メールや文書を受け取ることです。

閉鎖の必要性が高いときはどうなりますか?

認知閉鎖を一度でも必要とすると、その後は広範囲の現象へとつながる可能性があり、自分が属するグループ内での一貫した共有的な現実感を作り出します。 またグループが提供する知識が、閉鎖の必要性を軽減しない時は、グループから離れ、閉鎖の必要性を軽減してくれるグループを探す傾向があります。

認知的閉鎖を必要とする人は、正しい方法で不確実性を減らすよりも、早急に減らすことに固執します。認知的閉鎖の必要性が高い人は、限られた証拠でより迅速に相手への印象を生み出します。 通常は、共通の固定概念に基づいて判断を下しながら先入観を生み出します。また、問題を解決する時は、このタイプはより少ない選択肢を探します。自分と異なる考え方の人には共感せず、自分の考えを誰かに説明するときは自分の言葉を順応させることはありません。

閉鎖の必要性が高い人は、不確実性を克服してすぐに結論を導きだすために一番最初に得られる情報を確実に受け入れます。また、予測可能で自分に馴染みのある社会的背景を探す傾向があります。