破壊的思考:全てに対して否定的な予測をすること

2019年4月21日

人は2通りの方法で破壊的な思考を経験します。1つは、困難な状況やネガティブな状況を極端に誇張すること2つめは自分が将来直面するであろう問題や状況に対して、最も悪い状況を想像することです。

破壊的な考え方をする人々は、自らの考えを「ネガティブな動画」に変換してしまいます。それはまるで、私たちの頭が一つの映画や一連の出来事を作り出してしまうようなものです。そして、それらの思考は常に最悪の状況を想定しており、自らの想像の中で犠牲者になる必要があるかのような行動をとります。

このような思考は不安症やうつ病を患っている人によく見られ、破壊的な思考は精神の健康に害を与えます。

破壊的な思考は精神状態が混乱をきたすことで生じます。このような思考によって、死やおぞましいものといった最悪のケースを想定するようになります。より詳しく見ていきましょう。

破壊的思考の特徴

破壊的思考の主な特徴は、現実のリスクに基づいていないという点です。こういった思考は、ほぼ間違いなく妄想や空想によって支えられていますつまり、その人が感じている危険や恐怖は、不可能ではないにしろ、おそらく起こりはしない結果を表しているものである、ということです

破壊的思考に取り憑かれている人が、自分の心臓の鼓動が早いと思っていたとします。普通だったら、数分前に飲んだコーヒや体を動かしていたことがその原因だと分かるはずです。しかし、彼らはそれが心臓発作の予兆や急速な老化の証拠だと思い込んでしまうのです。

また、悲惨な事故で自分が死んでしまう予感がするといった理由から、飛行機乗りたがらない人もいるかもしれません。飛行機が海に墜落し、サメに食べられてしまうと思うかもしれません。

このように、破壊的思考に現実性はないものの、彼らは至って真面目なのです。破壊的な思考をする人は、自分の将来に対して最悪のケースを想定します。これにより、感情面や行動パターンにも悪影響が及びます。

雲を手にする女性

破壊的思考の起源

このような思考パターンは、繰り返し現れる傾向があります。それはまるで、その人が考える全てに当てはめられるテンプレートのようです。物事を悪い方に考えしまうように自らをプログラムしているのです。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?破壊的思考は、不安症やうつ病の症状の1つの表れとして捉えることができます。不安症やうつ病が破壊的思考に拍車をかけ、まるで小さな雪玉が徐々に大きくなっていくかのように、患者の思考を占領していきます。このように、破壊的思考とは精神病の兆候だと言えるでしょう。

また、中には防衛機能として破壊的思考をする人もいます。このような人たちは、最悪の事態を想定することで、それが起こらなかった時に安心できると思っており、そうすることで苦痛や失望感から自らを守っているのです。それでも、不必要なことに頭を悩ましていることには変わりありません。

破壊的思考

破壊的思考の行き着く先

破壊的な思考は恐怖心や怒り、憎しみ、罪悪感、悲しさ、悲壮感に繋がります。

一方、このような思考をすることで、物事に対する要求が増すことがあります。全ての物や人が完璧であるべきだと思うようになり、それが実現しないと不満や失望感を抱えるようになります。どちらにせよ、破壊的思考をしている限り、より良い人生を歩むことはできません。

こうならないためにも、自分が破壊的思考をしていないか再評価すべきです。昔感じた不快感や未解決の問題などが悩み事の原因なのです破壊的な思考をしたとしても、自分が守られたり気持ちが落ち着くわけでもありません。むしろ、考え方の主導権が奪われ、非協力的かつ嫌な思いをするだけなのです。

参考文献:

  • Pereyra Girardi, C. I., Ofman, S. D., Cófreces, P., & Stefani, D. (2014). Traducción y Validación del Cuestionario de Cogniciones Catastróficas Modificado (CCQ-M): Un estudio preliminar en sujetos varones argentinos.
  • Pereyra Girardi, C. I., Ofman, S. D., Cófreces, P., & Stefani, D. (2014). Traducción y Validación del Cuestionario de Cogniciones Catastróficas Modificado (CCQ-M): Un estudio preliminar en sujetos varones argentinos.