ヒンズー教に学ぶ幸せへの7つのステップ

· 2017年9月29日

ヒンズー教には古くからある物語が伝えられています。古代王国の中で唯一、幸せだった男の話です。その国には裕福な人間も住んでいましたが、彼らがその富を持って人生を楽しむことなどありませんでした。なぜならそれをもっと増やそうと、働いてばかりいたからです。一方、貧しい人たちもいました。彼らもまた幸せではありませんでした。なぜならいつも自分が持っていない物を手に入れる事を想像し、夢ばかり見ていたからです。

国にある噂が流れました。それは完璧な幸せを手にした男がいるという噂で、誰もがその男に会ってみたいと興味を抱きました。噂では、彼は幸せになるために必要なもの全てが入っている宝箱を持っているという事でした。裕福な者たちは、彼にそれを売ってくれないかと頼みましたが、彼はそれを拒みました。貧しい者たちは譲ってくれとすがりましたが、それでも彼は動きませんでした。それならと、盗もうとした者もいましたが、結局失敗に終わりました。

「人は皆幸せを探し求める。だがそれがどこにあるのか知らないと、まるでそれは酔っ払いが家を探し回るのと同じである。 幸せは自分の中にあるのだ。」

- ヴォルテール -

 

しばらくの後、1人の子供がやってきました。子供は男に、自分も幸せになりたいと言いました。子供の純粋さに男は心を動かされました。幸せは梯子のようなもので、いくつか学ばなければならないステップがあるのだと男は言いました。これからその7つのステップをご紹介します。

 

ステップ1.自己愛を養う

まず最初に自分を愛する事を学ばなければならない、と男は言いました。自分を愛する事とは、幸せの価値を感じるという事です。これを達成するには、自分の人生や命を大切にする必要があります。心と体の健康を気遣いましょう。

考える人

また私たちはそれぞれ長所と短所を持つユニークな存在であることも忘れてはいけません。人に優劣はありません。他に代わりなどいない、特別な存在なのです。

 

ステップ2.行動、実践する

やりたい事、こうありたいと願う自分を想像するだけで行動に移さないのは、苛立ちを募らせ罪悪感を生み、人を不幸にします。もし出来る、やりたい、と思うなら行動に移してください。くよくよ悩んだり、躊躇することなどありません。

そして必ず考えている事、発言したことに沿った行動を取りましょう。考えている事と違う事をしてしまっては、混乱を招くだけです。心の調和が取れていれば、全ての物事がスムーズに進むようになります。

 

ステップ3.妬まない

他人の成功を羨み妬みながら生きる人がいます。彼らはそうする事が自分の人生を苦痛に満ちたものにしてしまっていることに気付いていません。その人が成功までどのような道のりを辿ったのか、どれほどの努力を重ねたかなど考えもしていないでしょう。ですので、その人の成功に対して評価をする立場ではないのです。

他人の成功を気にするのはやめて、自分の人生、自分の成功に集中しましょう。心の中が妬みでいっぱいになると、自分も苦しくなります。しかもそれは無駄で破壊的な物です。ですがもし他人の成功を共に喜ぶことが出来れば、自分の幸せも2倍になります。成功へと突き進む、より強い心を育てることが出来るのです。

 

ステップ4.恨みを捨てる

他人から侮辱されたり攻撃されたりすると心に深い傷が刻まれ、生涯その痛みが残ります。時と共に、その痛みは苛立ちへと変化し、更に怒りへと変化します。ネガティブな感情で満たされた心は、心身を麻痺させていきます。

蓮の花を持った菩薩

恨みや憤りという激しい感情は、それを持つ本人ですら傷つけます。世の中は論理的に出来ています。ですので、侮辱したり攻撃したりする人は、その内違う形で罰を受ける事となるのです。遅かれ早かれ、自分のした行動には責任を負わなければなりません。嫌なことは忘れてしまいましょう。

 

ステップ5.自分のものでないものを欲しがらない

ヒンズー教の教えによると、他人のものを違法に手に入れる事には大きな見返りがあります。こういった行いをし続けると、いつか自分も大事なものを失う事になります。他人の持ち物を尊重することが出来ない人は、自分の持ち物もいつしか消えてなくなってしまうのです。

これは物理的な物だけではありません。思考や愛情、利益など、自分のものではないもの全てです。このように不遜な態度は、その人の道徳的かつ物質的な破滅に繋がります。

 

ステップ6.虐待を排除する

生きているものは誰も、虐待を受けるべきではありません。人はもちろんの事、植物や動物もそうです。人生を愛で満たす人は、幸せを掴みます。生あるものは全て、喜びと幸せをもたらす貴重なものなのです

虐待は明らかに悪いことです。そういう事をする人間や状況を拒絶し避けるのは大切なことです。「あなたのためになる」などと言う言葉はまやかしで、決して誰かのためになるという事はあり得ません。このような破壊的な状況に耐える必要などないのです。

 

ステップ7.日々の生活に感謝する

とてもシンプルですが、感情に大きく影響する行動です。毎日必ず何かしら感謝する出来事はあります。毎朝最初に「ありがとう」という言葉から始めてみましょう。人生が明るく鮮やかなものに変化するのを感じるはずです

花をもって手を合わせる

ちょっとしたことですが、人生を変えるほど大きな影響を与える行動です。これが癖になると、全ての出来事にポジティブに向き合い、良い関わりを持つことが出来るようになります。幸せを感じ、人に対しておおらかな気持ちを持つことが出来るようになるのです。そして人生のすべてに感謝し、その価値を感じるようになります。

このように幸せになるには7つのステップがあります。1つずつクリアしていきましょう。この過程は心の平和を築き上げます。幸せになるためには、この心の平和は不可欠なものです。幸せになるという事は、高潔さと聡明さを持って自分自身を受け入れ、人生を転換させるという事です。