ハッシュタグ#istayathome:自宅を有意義な世界に

公益のためには、個人個人の行動が必要不可欠です。「#istayathome」というハッシュタグは市民行動や責任を果たす行動以上のものとなっています。このハッシュタグにより、私たちの自宅が最大限に有効活用すべき交流やチャンスの場となっているのです。
ハッシュタグ#istayathome:自宅を有意義な世界に
Valeria Sabater

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Valeria Sabater.

最後の更新: 22 12月, 2022

ご自宅を可能性に満ちた世界、つまり愛する人と過ごしたり趣味を楽しめる魔法のようなひと時を過ごすための場所に変えてみましょう。読書したり遊んだり、名作映画を楽しんだりおしゃべりしたり眠ったり、子どもたちを眺めて微笑ましく思ったり、そして特に責任感を持って過ごしてください。今こそ自分自身をケアしつつ他の人々を守り、「#istayathome(私は家にいます)」という最近大流行しているハッシュタグに参加してみましょう。

まずは事実をしっかりと受け止めましょう。2020年がこれほどまでに多くの課題を我々に振りかざして来ようとは、ほとんどの人が予想できなかったと思います。全世界で何百万人もの人々が、顕微鏡を通してしか見ることのできない敵のせいで、騒がしく止めることのできないような流れに巻き込まれています。敵はバクテリアよりも小さく、しかし生物に負けず劣らず賢い存在です。彼らがこれほどまでに猛威を振るうのは、生存のため、そしてできる限り最大限の数の細胞を制服して複製するためです。

おそらく、すでにかなり恐れられ、忌み嫌われているこのコロナウイルスはある意味では私たち人間にかなり似ているのかもしれません。それについては何千通りもメタファーを生み出すことができるでしょう。しかし実際に我々全員が望んでいるのはその進行を食い止めることです。私たちはコロナウイルスがどう機能するのか知ることを切望しており、ワクチンを作り出して永遠に自分たちを守れるようになる日を夢見ています。

我々が徐々にこれを成し遂げられるであろうことは明白です。人間界には非常に賢明で並外れた能力を持つ専門家たちがいます。まだ過小評価されているような人々もいます。

科学者たちが将来いくつかワクチンを作り出すのに成功するのは確実ですが、その間私たちは恐怖でいっぱいの不穏な水の上を航海して行くこととなります。この旅路では、私たち全員が同じ方向に向かって、責任を持って進んで行かねばなりません。

現在のところは、自宅に留まって感染率を抑えることが私達に課せられた主なタスクです。

ハッシュタグ #istayathome 自宅

ハッシュタグ #istayathome − ホリデー期間ではなく、人とのつながりを尊重したり責任を全うするための時間に

それぞれの国に、「#istayathome」と同義のハッシュタグが存在しています。これらすべてが、ある共通の目的、つまり私たちの義務を反映させる以上の役割を果たしているようです。アレキサンダー大王が「一人一人の行動が大多数の人々の運命を決定づける」と述べたように、この状況下では私たち個人個人の行動を政府の決定以上に意義のあるものにしていかなければなりません。

最終目標はシンプルかつかなり重要なものです。私たちは日々の感染者数を減らし、医療サービスが破綻しないようにしなければなりません。こうすることで、体調の優れない人々が適切なケアを受けることができ、私たちの方もイタリアで現在起こっているような惨事をできる限り避けることができます。

また、私たちの責任はそれよりも少し進んだところにもあります。ハッシュタグ「#istayathome」は、人口のうち最もか弱い人々、つまり高齢者や慢性疾患に苦しむ人、心臓や呼吸器に問題を抱える人やその他の病気にかかっている人を守ることも目的としています。

私たちが現在経験しているのは愛情表現が愛する人の死につながりかねないような状況です。したがって、一貫性と責任を持って行動する必要があります。

現在の自分について多くを語るような決定

現在、「#istayathome」というハッシュタグはモットーとなり、新たな生活スタイルとなってきています。しかし誰もがわかっているように全ての人がこの選択肢を持っているわけではありません。

  • したがって、私たちは家で過ごすことのできない全ての医療従事者に感謝しなければなりません彼らは元々私たちにとって名もなきヒーローのような存在でしたが、ここ最近ではさらにそれ以上の役割を果たしてくれています。
  • また、生産者や輸送者、レジ係、仕入れ業者、薬剤師などの、日々物資が不足しないように働いてくれている人々にも感謝すべきです。
  • さらに、都市を離れる選択をしなかった人々にも感謝すべきでしょう。残念ながら、最近スペインのマドリードなどで見られるように、多くの人々が都市を離れて地元の別荘へ避難しています。しかしこのような衝動的な決断は感染者数を増やすことに繋がってしまうだけです。
  • また、別の側面にも目を向けてみましょう。このような困難な状況下で祖父母のもとを訪ねないことにより、彼らを感染させるリスクを減らそうとしている子どもたちのことも考える必要があります。
ハッシュタグ #istayathome 自宅

あなたは自宅に閉じ込められた囚人ではない:自宅は可能性に満ちた世界になり得る

ハッシュタグ「#istayathome」には単なる予防策としての隔離以上の意味合いを持たせなければなりません。大きな試練への対抗策として新たに登場したこの行動を、自分自身にメリットがあるように活用する必要があるのです。

隔離生活を、閉じ込め症候群のようにやり過ごしてしまうのはやめましょう。代わりにクリエイティブになってアンテナを伸ばし、オリジナルな、そして希望に満ちた生活を送るようにしてください。

  • 今こそ自宅を自分にとっても他の人にとっても可能性に満ちた世界に変えるべき時です。
  • 例えば、多くの企業で仕事はもっと意義のある形で行われるべきものだと知るには良い機会となるでしょう。
  • それに加えて、パートナーや子どもたち、友人、家族、そして近隣の人々とも有意義な時間を過ごすことのできる格別な時でもあります(しかしもちろん家の中でです!)。
  • これまで以上にずっと読みたいと思っていつつも読めていなかったあらゆる本を読む時間が作れるはずです。また、新しく面白い映画を見つけたりお気に入りの映画を見返してみてはいかがですか?
  • 絵を描いたり小説を執筆したり音楽を演奏したり、あまり実現できていなかった趣味に時間を割くこともできます。
  • さらに、多数のアーティストたちが一般大衆に向けて作品をオンライン公開していることも忘れてはなりません。また、たくさんの博物館がソーシャルネットワーク上で最近の文化を通じて私たちを楽しませようとオンラインツアーを提供してくれています。

最後に、私たちは現在自分たちが大変な時を生きていることがわかっています。今や将来に対する見通しのつかない不安に慣れて暮らしていかねばならない状況となっているのです。しかし私たちには互いに支え合う能力が備わっている、という嬉しい事実もまた存在しています。協力して取り組み、自分たちの価値観と市民感覚を信頼することで、必ずこの状況を上手く克服することができるはずです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。