自尊心の低い子ども

自尊心の低い子ども
Adriana Díez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Adriana Díez.

最後の更新: 21 12月, 2022

自尊心は、ある程度生まれもつものでしょうか?自分を愛することは、日々の生活において、重要だと思いませんか?子どもに自信をもたせることはできるでしょうか?ここでは、これらの答えと自尊心の低い子どもについてお話します。

人生において、とても大切なものの一つが自尊心です。自尊心は、アイデンティティを形成します。そのため、幼い頃から自尊心を鍛えることが重要です。子どもの成長過程において、自分の価値を認めることが大切だと教える必要があります。どんな状況にも耐えられるよう、しっかりとした基盤を築いておきましょう。

日々の生活の中で、自尊心を高めるのではなく少しずつ低下させる行動があります。多くの人が、特に気にもせず行っていることです。例えば次のようなものがあります。

  • 子どもの努力でないものを褒める。例えば、身長や容姿などです。子どもは努力をやめ、自尊心の低下につながります。
  • 子どもに責任をもたせない。子どもに何でもしてあげ、挑戦させないことです。内なる世界に目を向けず、決断や行動をした結果を学ばずに育ってしまいます。
  • 愛着を示さない。無条件の愛は子どもを大きくします。愛され安心できると、自尊心は発達します。良い時も悪い時も、愛され守られていると感じながら成長することが重要です。
  • 自己表現をさせない。内なる自分を表現できないでいると、自分を知ることができません。ポジティブな自己像をもつことができません。子どもに自己表現をさせないということは、感情や意見をため込み、自尊心は低下することになります。
考える子ども

あらゆるところに意識を向け、平穏と愛、尊敬をもって子どもを育てましょう。そのためには、明確で、誠実なコミュニケーションが欠かせません。こうすることにより、子どもは健康な自尊心を養うことができます。

では次に、自尊心とは何かを説明しましょう。

 

自尊心とは?

自分をどのようにみるか、自分の価値を測るものが自尊心です。自尊心は幼児期から形成され、発達の中で変化していきます。自分の価値を認め、自分を愛し、自分をどう優先するかが自尊心です。つまり、自己愛です。

自尊心が発達していれば、鏡を覗き込み、そこに映った人を愛することできる。人生を通し、安定した基盤を築く助けになる。しかし、自尊心がうまく発達しないと、人生は良いものにはならない。

自尊心の低い子どもは、自分を愛することを知りません。自分の価値の測り方を知りません。一度何かに失敗すると、すぐに努力をやめてしまいます。時間をかけて、目標を達成する方法を知らないのです。自分を愛する方法を知らなければ、他人を愛することはできません。

この問題を解決できなければ、大人になっても苦しむことになります。不快、依存、自己嫌悪に陥ります。自分に対する無条件の愛を知らないために、世界と向き合う準備ができていないのです。自分で自分が見えていないようです。

自尊心は、愛と安心をもって自分を成長させるカギになります。ポジティブな自己像、人間関係にも反映します。大切な宝物のように、大事に育てていかなければなりません。時間をかけ可愛がると、強く健康な自尊心が発達し、人生を穏やかなものにするでしょう

自尊心の低い子どもは、自信がもてず、自分の価値を認められず、安心を知らない

 

子どもは自尊心を高めることができるのか?

自尊心の発達は、幼い年齢から始まります。幼い子どもに話しかける時の言葉には、十分気を配りましょう。言葉は、直接子どもに影響します。子どもは外の基準を内に取り入れ、アイデンティティを形成します。特に幼い子どもは、大人と過ごす時間が長く、その影響は大きいものです。

抱かれる子ども

では、子どもの頃に習得したものは、変えられないのでしょうか?変えることはできます。安定した愛のある環境で子どもが育つことが理想です。無条件の愛、冒険できる力、守られているという安心できる環境です。このような環境で育たなかった子どもは、低い自尊心をもっています。そうすると、どこかで自己像を構築しなおす必要があります。

つまり、困難に立ち向かい、失敗することを学びなおすのです。行動だけでなく、自分という存在の大切さを認識する必要があります。行動のみが人を決めるものではありません。人としての存在そのものが自分なのです。自分の価値を認めるには、努力が必要だと理解しなければなりません自己愛には我慢が必要で、間違ってもそこから学び、また挑戦すればよいのです。

自尊心が、あなたという人間を測ります。基盤が安定し、かたいものであれば、自分の様々な部分を伸ばすことができます。本物の自信をもつことこそが、人生においてとても重要なのです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。