情報量が増えて人の知性は低下している?

2020年4月21日
今、私達はいつでもたくさんの情報を得ることができます。どんな疑問にもクリックひとつで答えが見つかります。しかし残念なことに、この中には役立たないものもあり、あなたの知性を低下させ、様々な状況で操作されやすくなっています。

より多くの情報へアクセスできるようになったことは、技術革命がもたらした偉大な変化です。これにより「情報社会」という概念がもたらされました。しかし残念なことに、このテクノジーの前進に伴い、社会の大部分が豊かになっていないのです。実際、人の知能プロセスには深刻な低下が見られています。

情報と知識の時代に生きるということは、パソコンやスマートフォンの操作法を知っているだけでは足りません。機器を使用する前に知性がなければ、機器の方があなたの知能をコントロールするようになります。そして実際、多くの人がそうなってしまっているのは非常に残念なことです。

もっとも大きな問題になっているのが、情報がたくさんあるということで多くの人がより良い情報が得られていると思い込んでいることです。インターネットで見つけた情報を少し読み、そこで読んだことを声に出すことにより、自分は様々な分野について知っているという気になります。残念なことに、その信ぴょう性について考えている人はあまり多くありません

「不確かな情報、危険な情報、矛盾している情報を評価する力で、真の天才がわかる」

ウィンストン・チャーチル

情報 知性 低下

 

ワールドワイドウェブ(WWW)

コミュニケーションや情報があふれているネットワークは、インターネットだけではありません。大規模な文化も同様です。ユーザーには、常に無関係な情報が降りかかってきます。データの量は非常に多く、これを分別することは不可能にも思えます。それゆえ、そのまま受け取ってしまうのです。

実際、どんなとんでもない話でも、インターネットの情報を使えばそれを裏付けることができます。例えば「悪魔の存在」を実証しようとすると、これを支持する見出しが少なくとも1万5000件は出てくるでしょう。調査、証言、証拠などほぼすべてに関し見つけることができますが、これらは有効性に欠けます。

インターネットは、どんどん情報というより気晴らしの場になってきています。情報に、以前あったような真実のフィルターが伴っていません。現在、より多くの情報が得られますが、あなたの気をそらそうと作られたものや嘘が多くあることは、非常に心配なことです。

 

情報、知識、知恵

良い情報とは、真の知識を築くことができる基礎を作ることを可能にするデータです。しかし、質の低い情報が多いと、そのプロセスは切り捨てられるか、誤解が生まれてしまいます。偽のデータから偽の知識が作られ、そこから偽の良心が作られます。正に、これが社会の大部分で起こっていることなのです。

そのため、現代社会で知恵は非常に尊いものになってきています。これは、関連性のある知識や情報の上に築かれる基礎として意識や道徳が必要とされるためです。知恵は、情報が多い所にあるのではなく、私達が善悪を振り分ける時に築かれます。良い情報は深い知識になり、これにより物事の真髄を理解することが可能になります。

現代社会にあふれているのは、様々な現実への表面的なアプローチです。例えば、頭は情報を素早く通過させてしまい、分析や批評を行いません。マルチタスクを行い、自分が学んでいることを忘れるため、人に情報を分析させています。そして人があなたの価値やあなたの優先すべきことを伝えるのです。

情報 知性

 

情報の多さと知性の低下

すべてをまとめると、現在、より多くの情報があることは間違いありません。しかし、なぜか人間の知性は失われています。これはバーチャルの世界を大きくする私達の姿勢と大きく関係しています。例えば、我慢する力は、今や珍しい美徳になっています。また、人々はかわいいネコの画像を見るのに忙しく、考察や解明することが少なくなっています。急いで学んだものは知恵にはなりません。

賢い人は、ウィキペディアを使って答えを探そうとはせず、謎に目を向けます。観察、分析、考察を楽しみます。今、複雑なミステリーの迷路に入り、問題をまとめたいと思う人は多くありません。人はレシピを探したり、使えそうな公式を見つけたり、リストや新しいデータを探すことだけを行っています。

多くの人にとって、意識を高めることは重要ではなくなってきています。それは、人が常に、寝ている時でさえ忙しいためです。また、人は考える必要がないと思い始め、発言と行動だけで良いと考えるようになっています。その人の言動が全く意味をなさず、時間の無駄にしかならない時でさえこうなりがちです。時間を無駄にするということは、命を費やすことでもあるということを頭に入れておきましょう。

Escorsa, P., Maspons, R., & Llibre, J. (2001). De la vigilancia tecnológica a la inteligencia competitiva. Financial Times.