感情的に依存する人が選ぶタイプ

感情的に依存する人のパートナー選択は、偶然に起こっているものではありません。多くの場合、これを無意識に行ってしまっています。
感情的に依存する人が選ぶタイプ
Elena Sanz

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Elena Sanz.

最後の更新: 21 12月, 2022

害のある、破滅的な関係を持ったことがある人は、新しいパートナーとも同様の関係を繰り返すことがよくあります。自分は恋愛においてついてないと感じるのは辛いことですし、苛立ちを覚えますよね。しかし、タイプの人を選ぶのは偶然の選択ではないのです。

あなたは、同じ様なタイプの人とたまたま何度もつながっているわけではありません。そうではなく、あなたの無意識が、暗い世界へとあなたを導いているのです。そこで、自分の決断を分析し、何がそうさせているのかを見出す必要があります。

「無意識を意識に変えるまで、あなたの人生は無意識により導かれ、それをあなたは運命と呼ぶ」

-カール・ユング-

感情 依存

 

感情的に依存する人のタイプ

感情的依存は、感情的欠如がベースとなる病的な繋がりの一種です。認めてもらいたいというニーズや振られたくないという恐怖心が非常に大きく、様々な行為に耐えるようになります。そして、その関係を終わらせないことが最大の目標になります。

カップルに別れが訪れる時、2人のどちらかの決断である場合が多く、感情的に依存する方にとっては、それは自分を支える柱を失うことになります。そうするとある種の禁断症状のようなものが現れ、すぐに自分とつながる人を見つけようとします。そしてこのパターンは繰り返され、再び衝突があり、不安定で、痛みを伴う関係へと陥ってしまうのです。

同じような経験を複数繰り返した後で、自分はなぜ冷酷で虐待的な人を好きになるのか疑問を抱くことは少なくありません。自尊心をさらに傷つける人に引き寄せられるのはなぜなのでしょう? まず、自己愛が欠如していることを理解する必要があります。自己愛の欠如により、無意識に同じようなタイプの人を選んでいるのです。

 

そのタイプの特徴は?

理想の受け方

適切な感情的バランスを保っている人は、自分と似たような人を求め、繋がり、相互的で対称的な交換をしていきます。一方で、感情的に依存する人は、自分より優れていると思う人に魅力を感じ、相手を理想化する傾向があります

そして、優れていると思われる相手は、一般的に本当の意味で特別な相手ではありません。しかし高い自尊心とあふれる自信は、感情的に依存する人にとって非常に魅力的に見えるのです。

感情的に依存する人は、自己顕示欲の強い人の中に、自分に足りない自己愛が見つかると信じます。そして依存的な人は相手より本当はできることが多いのですが、お互いにそうは考えない場合がよくみられます。

 

自己陶酔的

自尊心が「高い」というのは、自己陶酔的あるいは自己中心的と解釈されることがよくあります。これは間違いではなく、自尊心の高い人は、大抵自分を中心に考え、操作的で共感に欠けます。冷たく、自分に満足し、人と距離を置き、自分が得られるものは何でも手にすべきだと考えます。

このような人の過大評価が感情的に依存する人の自分に対する過小評価とピッタリ合います。感情的に依存する人は、ナルシストが欲しがるものをすべて与え、褒めるからです

 

支配的

タイプの人を選ぶ時の特徴には、支配的な傾向のあるパートナーを選ぶこともあります。自己陶酔的な人は、関係の中で優勢な立場を求め、それを手にし、またこれを受け入れる相手を奴隷へと変えてしまいます。

こういった人ともまた、相性がピッタリ合います。感情的に依存する人は自尊心が低いため、自己陶酔的な人を見劣りさせることはありません。反対に、常に相手を褒め、讃えます。

さらに、感情的に依存する人は、相手の欠点を無視し、恥や侮辱をすべて受け入れます

感情的 依存

 

完璧に合う人を選ぶ

ここまで特徴を分析し、感情的に依存する人と自己陶酔的な人の繋がりが偶然ではないことが分かったでしょう。二人の特性と欠点がお互いを補完し合い、無意識に求めているものを相手から得ているのです。

これは意識的・意図的な決断ではありません。人生を共にしようと、自ら搾取的で虐待的な人を選ぶ人はいません。しかし、これをまっすぐみつめる勇気がなければ、このサイクルは止まりません。

そこで、もしあなたがこのような非対称的で害のある関係にいることが多いのであれば、気を付ける必要があります。なぜ自分は同じようなタイプを選んでいるのか、その原因を探りましょう。自尊心に働きかけることによってのみ、自分の恐怖や欠点を減らすことが可能になります。こうすれば平等で、愛があり、尊重しあう関係に自分を置くことができるでしょう。


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  • Castelló, J. (2000). Análisis del concepto dependencia emocional. Recuperado el25.
  • Tello Carrillo, J. D. C. (2016). Autoestima y dependencia Emocional en los Adolescentes de Tercero de Bachillerato de la Unidad Educativa Salcedo (Bachelor’s thesis, Universidad Técnica de Ambato-Facultad de Ciencias de la Salud-Carrera Psicología Clínica).

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