結婚指輪をなくしたゾウの美しい話

2018年12月12日

世代を超えて語り継がれてきた、歴史ある美しいお話をご紹介しましょう。考えさせられる要素を含んだ物語です。物語は、若く美しいゾウの生きるジャングルで起こります。この若いゾウは、結婚する準備が万端です。

自分の心を射抜くメスのゾウにはまだ出会ってはいません。しかし、ある日、ゾウは遠くに別のゾウの群れを発見しました。その中に美しいゾウがいるのを見つけて、ただただ心を奪われます。

二つの群れは一つになって、若いゾウは美しいゾウの横を歩きます。会話を始めるなり、たくさんの共通点があることに気づきました。二匹は恋に落ちます。数か月後、みんなに結婚すると決めたことを発表します。

夢の結婚式

この美しいお話は、二匹の決断にとても喜んだ二つの群れの話を語っています。長い間結婚式など行ったことがなく、みんなこの二匹の愛を信じていました。大人のメスの像は、新婦が美しい嫁入り道具を持っていけるように手配します。他のゾウは、この一大イベントの式次第を考えました。

オスのゾウ達は、結婚式と夫婦の最初のダンスを行う大きなテントを立てます。みんなが出席して、忘れられない出来事になるはずです。その瞬間は、すべてが喜びで溢れ、どの像もワクワクしてお祝いの準備ができていました。

結婚式まで数日迫ったある日。オスの像は、素晴らしい宝石職人である友人に象牙にはめる結婚指輪を作ってくれるようにお願いしました。ゾウの友達は、丹精込めて結婚指輪を作ります。とても美しい作品に仕上がりました。

たくさんのゾウ
結婚指輪と美しいお話

結婚式の前日、指輪が完成したという知らせを受けます。オスの像はワクワクして、すぐに友人の宝石店へ向かいました。好奇心を押さえられず、高まる期待に胸を躍らせていました。指輪は完璧でなくてはいけない、と思っていたのです。

指輪を見るなり、オスのゾウはうっとりしました。この指輪を作り出してくれたことを友達に感謝します。とても幸せな気持ちになって、象牙に指輪をかけて家路を急ぎました。さて、あとは式のためのスーツだけです。こんな風にゾウが考え事をしていたのは、小川のすぐそばでした。

ゾウは気を取られていて、大きな石が道にあることに気づきません。注意していなかったがために、転んで小川に落ちてしまいました。突然のことだったため、起き上がった時に指輪のひとつを無くしたことに気づきます。

指輪
落とし物

ゾウは絶望します。なくなった指輪を探して、いろんなところを掘り返しますが、すべて無駄でした。あんなに小さいものは、見つけるのが難しいんです。小川を眺めれば眺めるほど、失われた指輪のことが思われ、絶望に打ちひしがれました。

興味を抱いたフクロウがこれを見ていて叫びました。「落ち着いて!」ゾウはこの声を聞いて益々不安になります。ゾウは、フクロウは自分が経験していることを全く理解できていないと思いました。結婚式は次の日で、もう一つの指輪を作り直すことなどできません。お嫁さんはなんというでしょう?みんなはどう思うでしょう?小川で指輪を探しながら、ゾウはそのことばかり考えました。

すると、フクロウが叫びます。「ねぇ、聞いてよ。落ち着いて。何の問題もないよ、僕わかるんだ。」ゾウはフクロウがその知恵で有名なことを思い出して、言われたことにもっと注目するようにしました。数分動きを止めると落ち着いてきます。すぐに小川の水と沈殿物が穏やかになって、太陽の光が水底を照らします。すると、指輪がそこに見つかり、ゾウは指輪を拾い上げました。

若いゾウは、とても重要な学びを得ました。絶望によって水の中に流れを作り、指輪が見えなくなってしまっていたんです。ゾウはフクロウに教訓のお礼を言って、来るべき日に感謝と喜びを感じながら家へ帰っていきました。これは、今でも私たちに語り継がれる教訓なのです。