ペットの死:友達だった動物を亡くした悲しみ

· 2018年6月19日

ペットを亡くした時、どう向き合うか教えてくれる人はいません。家族の一員のような存在に、お別れを言う方法を誰も教えてはくれません。その犬はただの犬ではありませんでした。その猫の代わりは他の猫にはできません。生活で、特別な位置を占める動物、思い出の詰まった、温かい日常、その見た目を忘れることはないでしょう。

ほんの数か月前、こんな記事に驚きました。様々な雑誌で取り扱われた、バーバラ・ストライサンドのクローン犬についてです。ペットのサマンサが亡くなった時の悲しみに耐えられないと考えたストライサンドは、前年、クローン犬をかうことにしたのです。犬が亡くなる前、細胞を抽出しておきました。そして、数か月後、コトン・デ・チュレアール2匹を得たのです。

 

動物を愛して、初めて目覚める魂の一部がある。

-アナトール・フランス-

 

彼女は、サマンサのようにおとなしく、賢い性格の子犬が成長するのを待ち望んでいます。自分のお金をどう使うかはその人の自由です。ただ、失った悲しみを埋めるためにお金を使うことが正しいか、もう一度考えるべきではないでしょうか?

それが動物であっても、人であっても、ここにいないものをコピーし、この世界に存在させるべきではありません。人は個性があり、比べられないものです。同じ人生のストーリーを繰り返すなんて意味がありません。それだけでなく、医学を複雑にし、倫理的ジレンマが生じます。

ペットを失った悲しみと向き合うのに、より健康的で、役に立つ方法があります。それには、一歩ずつ、勇気と責任をもって事実を受け入れるステップをたどる必要があります

 バーバラと犬

動物に対し鈍感な世の中で、ペットの死と向き合う

この世の中は、ペットの死に関し、厳しいところがあります。家族を亡くした時、仕事を休むことができます。ペットを亡くした時、そうはいきません。トラウマになるような大きなショックを受けます。周りの理解が得られないため、ショックはより深くなります。「ただの犬でしょ」「また犬を飼えばいいじゃない」というような冷たい言葉をかけられることがあります。

皆が話したがらない別の問題も出てきています。それは、離婚や別れの際、どちらがペットを引き取るかです。これは深刻な問題で、裁判所で決めることも度々です。引き取れなかった方は、ペットを失った悲しみと向き合うことになります。

西欧では、悲しみと向き合う「ペットカウンセラー」の人気が高まってきています。人と動物の関係やその中でおこる変化を専門とする心理療法士もいます。彼らは、次のようなステップで、悲しみと向き合う手助けをしています。

 

ステップ1:罪を背負わない

ペットが亡くなった時、多くの飼い主が罪を感じています。何か、できることがあったのではと考えるのです。安楽死のケースもあります。安楽死の目的は、ペットを楽にしてあげることですが、その決断をした人に複雑な感情を抱かせます。

心にある罪悪感の陰を失くしてしまうことがとても重要です。最後の時を一緒に過ごし、最善を尽くしたと思うことです。愛をもってお別れをしましょう。
白い猫と女性

ステップ2:それぞれ感じることは違う

同じ家族でも、それぞれ感じ方は違います。お互いに支えあいましょう。同時に、子どもや高齢者がどう向き合うか気を配っておくことも大切です。

子どもにとっては、初めて、死と向き合うことになるかもしれません。質問に答えてあげましょう。賢く、誠実でいましょう。幼いからと言って、悲しみが小さいというわけではありません。高齢者には、よりショックが大きい傾向があります。ペットは、日々の生活に特別な存在であり、それを失うことは、誰にも受け入れがたいものです。

 

ステップ3:生活に変化を

動物は家のスペースに入り、同時に、日々の生活の一部になっています。家に帰るとお出迎えしてくれ、ソファやベットで一緒に寛ぎます。時間になるとエサや散歩 をねだります。毎日一緒に過ごした時間にも変化が生じ、それとも向き合わなければなりません。

変化を加えることで、悲しみを少し和らげることができます。悲しみと向き合うため、新たな習慣を取り入れたり、変化させることも一つのステップです。

 

ステップ4:新しいペットは代わりにはならない

バーバラ・ストライサンドの話に戻ります。新しいペットは失ったペットのかわりにはなりません。新しいペットに、前のペットと同じような性格や行動を期待するなんて非現実的です。

動物にも個性があり、あなたには悲しむ時間が必要です。ペットの死を受け入れ、心の特別なスペースに思い出をしまっておきましょう。気が向いたときに、ドアを開け、他の動物を迎え入れたらいいのです。簡単に言うと、直後に新しいペットを飼うことは、今は亡きペットへの悲しみと向き合うのには、良い方法ではありません。

手の中の鳥

最後に、動物の死は受け入れがたく、ショックが大きいものです。孤独を感じ、苦しみを理解してもらえないこともあります。ただ動物にお別れをしただけではありません。人生の大きな部分を占めていた動物を亡くしたのです。悲しみと向き合うのに、手助けが必要であれば、助けを求めましょう。これを乗り越えると、良い思い出を抱え、前へ進むことができるのです。