子供の特異的言語発達障害とは

28 10月, 2019
子供が言葉で何か表現するときに、うまく伝えることができないのは、よくあることです。しかし、特異的言語発達障害は、早く治療しないと、症状がひどくなる場合があります。

人は皆歳を取るもので、その中で言語の問題があるのもよくあることです。それがとても複雑な問題で、コミュニケーションが全く取れない場合もありますし、LとRの発音が混ざってしまうようなシンプルな問題もあります。このような問題は特に、言語が発達し、言語学習能力がピークになる子供のときによく起こります。子供に起こる言語障害の中に、特異的言語発達障害(SLI)があります

子供の脳は飛躍的に発達し、もっとも複雑な認知機能は、驚くべき速さで発達します。言語は、人間の進歩において大きな役割りを果たした、大切な機能の一つです。コミュニケーションを取る方法が大きく広がり、人間の中で、協力してできることが増えました。

しかしながら、言語はとても複雑なスキルで、子供はそれを学んで磨いていきます。多くの言語障害は幼児期に発症します。もし治療しなければ、のちの人生に影響がでてきます。

子ども 言語障害

特異的言語発達障害とは?

特異的言語発達障害とは、言語を学ぶのが遅れたり、障害があったりする子供に起こることがあります。認知能力は個人個人で違いますから、専門家はSLIを障害の事例ごとに扱います

この障害が、他のスキルにも影響することがありますが、一般的にはある特定の学習に関する能力に影響があり、全ての能力に影響があるというわけではありません。よく知られている例は、失読症です。失読症の人は、知能は他の人と変わりませんが、読み書きを身につけるのに苦労します。

脳の成熟と言葉の発達

言葉の発達は徐々に起こるもので、脳の正しい神経の発達によるものです。2歳ごろに言葉を発するようになり、その頃に体の動きも大きく発達します。この過程はニューロンの髄鞘形成の時期と重なります。

例えば、生後6ヶ月では運動筋肉の発達と、外部との交流をとれるようになり、笑顔を作ることができます。また、5歳になると運動筋肉がほとんど完全に発達し、複雑な言葉で文章を作ることができ、年齢を言ったり数字を4つ続けて言えるようになります。

幼少時の脳へのダメージがある場合はどうなるのか?

初期の脳へのダメージは事故などか関係していることがほとんどです。最初に考えられる、可能性のあるダメージは事故によって起こるもので、ダメージによる、神経システムの隣接する神経の変化が原因です。学習への障害は、それ以後に現れます。それは神経の再編成によるものです。

子供の神経が自身を再形成させる能力は、機能の再編成を可能にします。しかし、それが、何らかの発達障害の可能性をなくしてしまう訳ではありません。怪我の種類によって、広い範囲による障害なのか、一部的に影響がある障害なのかが違います。

失読症

失読症とは学習障害で、言葉、音節、文字の順序に関連した問題により、文章を読むことが困難になります。

これは特異言語発達障害のなかでも最もよくあるケースです。聴覚処理や、視覚障害による問題の結果である場合もあります。この障害の症状や度合いは、言語の書記体系によって異なるのは、興味深いことです。

失読症を見分けるには?

失読症の子供は、書かれている言葉の要素を正しく理解することができません。下記は4つの失読症の可能性です。

  • 注意が散漫:高い認知能力が必要な作業は、脳が疲れ、一つのことに集中することができない。
  • 左右の問題:左と右の区別をつけることが困難で、空間の理解が難しい。
  • 指の名前を覚えることができない
  • 不安で、頑固

失読症と計算力障害の違い

失読症の患者は、数字に関しては問題がありません。失読症は、一般的な言葉のコンセプトを理解できないこと関係しています。

計算力障害は一方で、数字を含む問題を脳で理解することができない障害です。計算力障害を見分けるために、専門家は以下のような兆候に注意をはらいます。

  • 基本的な作業を学んだり、覚えることができない。
  • サインを使って、物を見分けたり、正したりすることができない。
  • 頭の中で数を数えることができない。指を使ってなど、基本的な方法を用いても数を数えることが難しい。
  • 数に関するコンセプトを理解することができない。「〜よりも」など。
  • 数字のシンボルと、数字で表現する空間を理解するのが難しい。よって数字を書いて表現することが難しい。

特異的言語発達障害と知能障害のちがい

特異的言語発達障害は、上記でも述べたように、言語能力に限って起こる、発達障害です。しかし、それが脳の他の部分に影響を与える場合もあります。

一方で、知能障害は知能機能の全体的な変化によるものです。これは発達の初期に起こり、平均を下回る知能が特徴です。

特異的言語発達障害:診断と治療

一般的に、多分野のチームが協力して、特異的言語発達障害を診断することがほとんどです。チームには下記のようなメンバーが含まれます。

  • 言語聴覚士:どの言語分野が障害に関わっているかを追求します。
  • 神経心理学者:脳に怪我などがあった場合、神経心理学者が遂行機能の状態を評価します。また、障害を絞り込むために鑑別診断も行います。
  • 心理学者:言語障害の感情的な面を担当します。学習障害をもつ多くの子供が、家庭で問題を抱えています
  • 教師:教師は、学校で問題に気づくことがあり、とても重要な役割を果たします。
  • 他の専門家:脳の怪我や、他に体の状態が関連している場合、神経学者、医師、精神科医などが介入することもあります。
子ども 特異的言語発達障害

治療

特異的言語発達障害の治療も、多数の専門家の力が必要です。特異的な障害を見つけ出したあとは、チームが協力して、治療の計画を立てます。

言語聴覚士は、患者に言語能力を高めるためのエクササイズを担当します。

例えば、子供に発音がうまくできない(Lの音をRと発音してしまう)などの音声障害があれば、スピーチセラピストは、運動筋肉と、言葉の発生に関わるエクササイズで、正しい口の形で音を出せるようにします。

治療法は、どのような特異的言語障害があるかによって変化します。この過程で、教師が子供の言葉と、発声に注意してかかわることは、大変重要です。教師は、言語の理解力と表現の問題に特に気をつけてあげましょう。

心理学者にも、治療過程に関与してもらうことがとても大切です。なぜなら、感情が患者の進歩を遅らせることがあるからです。

最後に、子供は神経の重要な繋がりを形成中な訳ですから、脳を再編成する能力が備わっている、ということを知っておくことが大切です。ですから、言語障害をなるべく早く治療することが重要なのです。

子供の失読症を出来るだけ早めに治療することで、この障害を乗り越える方法と能力を身につけることができます。20、30代での治療は大変難しいものですから、早めの治療で、のちの起こりうる問題を回避することができます。