子どものためのマインドフルネスー感情をコントロールすることを学ぶ

2019年4月16日

子どものためのマインドフルネスは、健康で幸せな子どもを支える世界の可能性を広げます。注意を促し、共感、平穏、感情のコントロールのために脳を鍛えます。また、子どもを瞑想の世界に導くことで、自分とつながることがより簡単になります。あらゆる状況、特に日々向き合う物事に対し、容易に適応できるようになります。

大人の複雑な日々の生活で、マインドフルネスにたくさんの利点があることはご存知でしょう。向き合わなければならない、職業的、個人的な物事は、私達に跡を残します。さらに、人生にはストレスや不安が加わります。これらに対処するために瞑想やマインドフルネスが役に立ち、ここころを浄化してくれる効果的な方法です。

「子どもに安全な場所を与えましょう。ストレスや不安のない場所です。中心がどこにあるか、マインドフルネスを使って教えましょう。自分の感情をより良く理解できる穏やかな場所にたどり着けるよう支えましょう。」

マインドフルネスやその他のテクニックが大人にとても役立つなら、子どもにもそれを教えてはどうでしょう?興味深いことに、世界中の多くの学校が、すでに教室で実践しています。呼吸、瞑想、マインドフルネスを日課にしています。これらが子どもの発達の過程をより簡単にしてくれます。

これらのタイプの練習は、早くから始めることが大切です。例えば、中学生で初めてリラクゼーションの練習を始めたら、それがどれほど難しいか想像できるでしょう。マインドフルネスを取り入れる学校では、通常、子どもが3~4歳の時に始めます。呼吸に集中しながら静かな時間を過ごすことに慣れます。これが幸先の良いスタートとなり、他の能力の発達も早くなります。

幅広く、より効果的な練習を始めるために、どのように子どもを支えられるか見ていきましょう。

外で瞑想

 

子どものためのマインドフルネス―利点と挑戦

教育システムが発達している多くの国で、子どものためのマインドフルネスの利点が認識されています。英国、カナダ、オランダ、アメリカ、オーストラリアは、一般課程に組み込むことを計画しています。2020年までに、どの学校でもマインドフルネスの練習が始まります。現在、特に小さな子どもから次第に取り入れられています。小さな子どもの受容的な脳をうまく使うことがねらいです。

マインドフルネスを始める最適な年齢はいくつだろうと疑問に思っている方のために、一つ強調するべきことがあります。理想的には3歳頃です。しかし、結果を求めるのであれば、習慣になるよう続けることが必要です。そうすると、自然とできるようになります。これに関して、詳しく見ていきましょう。

自分の周りの世界に興味がある

子どものためのマインドフルネスの主な目的は、子どもの興味や関心を呼び覚ますことです。彼らの何事にも驚くという能力が薄れてほしくはありません。子どもの受容的で、リラックスした、自信のある内なる自分をもって外の世界とつながることへの興味にも、同じことが言えます。

周囲により目を向ける

特定の物事をより意識する能力は、集中力を養います。これが、刺激の多い世界へのカギです。小さな子どもは、感覚的猛襲に対応する安定した論理的なフィルターをまだもっていません。

ネガティブな感情を理解し、コントロールし、変える

先にも言ったように、マインドフルネスには、生活スタイルとして取り入れるエクササイズ以上の意味があります。そのテクニック、哲学、集中が、私達に変化をもたらし、それが私達の観点を変えてくれます

子どもは、小さなころからネガティブな感情をよりうまくコントロールできるようになるでしょう。怒りや悲しみがどこから生じているのか理解できるようになります。そして、すぐにそれを変えることができます。また、ソーシャルスキルや人とのつながり方を高めることにもつながります。そして、教室での暴力的、攻撃的状況をさけられます。

目をつぶる子ども

「マインドフルネスは、人間性をより必要とする子ども達を支えるツールだ。ただ、働き消費する人になるのでなく、小さい頃から、世界に存在する能力を豊かにし、その美しさと儚さに気づく助けになる。『子どもは人の父である』とは、イギリスの詩人ワーズワースの言葉である。個人的に、私は(今の所、証明することのできる研究結果はないが)マインドフルネスが、子どもをより良い大人にするのに役立つと信じている。」

-パリ・セイント・アンネ病院精神科医クリストフ・アンドレ-

 

子どものためのマインドフルネス―始めるために楽しく役立つストラテジー

次に進む前に、明らかにしておかなければならない重要な点があります。子どものためのマインドフルネスは、呼吸法、リラックス法、瞑想法を教えるだけに限りません。より深く潜ります。マインドフルネスは、食生活、作業、人間関係、スポーツにも関係することを忘れてはいけません

この哲学を子どもの生活に統合し、発展させるストラテジーを見ていきましょう。これには、2つのことが必要です。楽しいこと、そして、シンプルなことです。3~6歳の子どもに使えるストラテジーがこちらです。

 

僕はスーパーマン、私はワンダーウーマン

  • 自分がスーパーヒーローであるかのように「パワー」をもたせる話で始めます。背中をまっすぐして立ち、手は腰の横に、重要なのは目を閉じておくことです。
  • 特別な感覚をもつスーパーヒーローへと変身させます
  • とても静かに、5分間、周りに耳を澄ませます。どんなに小さな音にもレーダーを向けられるよう、リラックスし、意識させましょう。
スーパーマン

 

ぬいぐるみと一緒に呼吸を学ぶ

ぬいぐるみほど、呼吸を教えるのに最適なものはありません。次に従いましょう。

  • リラックスする呼吸法を教えるのは、寝る時が一番です。
  • ぬいぐるみや人形を子どものお腹の上に置きます
  • そして、4つ数える間、鼻から息を吸いこみ、ぬいぐるみと一緒にお腹が上がる様子を見ましょう。
  • さらに、3つ数える間息を止め、口から息を吐きます。ぬいぐるみが下がるのを意識しましょう。

 

天気と感情

Sitting Still Like a Frog(カエルのように静かに座って)は、エリン・スネルが書いた素晴らしい本です。この本で、彼女は子どもと一緒に親が瞑想する興味深いストラテジーを紹介しています。子どもが自分の感情を認識する興味深いストラテジーです。感情(悲しみ、怒り、喜びなど)を天気と関連付けることを勧めています。

  • まず、お天気マンゲームを始めようと伝えます。
  • 目を閉じ自分に聞きます。「今日の自分の中の天気は何?」晴れであれば、元気、雨だったら、悲しい、雷の鳴る嵐であれば、それは怒っているためです。

 

「気づこう」歩き

子どものためのマインドフルネスは、じっとしている時のみに行うものではありません。子どもは、活動的で反応的です。経験を求め、飽きのない興味をもっています。身体的接触、ゲーム、継続的対応が必要です。そこで、マインドフルネスを日々のニーズとリズムに当てはめましょう。

毎日、子ども達と効果的にできる練習が「気づこう」歩きです。幼稚園の帰り、または散歩に出かける時、周囲に気づくよう促します。「○○に気づく」「○○が見える」「○○を発見する」などと言う言葉を使います。

どんなに小さなことやつまらないように見えるものでも構わないので、周囲にオープンになるよう促すことがポイントです。「遠くで誰かが笑っているのが聞こえる」「あの人は悲しそうなことに気づいた」「鳥の赤ちゃんが巣の中でお母さんを探して泣いているのが聞こえることに気づく」「雲が太陽を遮っていることに気づく」

最後に、子どもに教えられるマインドフルネスは、まだまだたくさんあります。性格や年齢に一番合うものを見つけましょう。また、自分が、平穏、バランス、終わりのない愛情の良い例となることを忘れてはいけません。

「今日の躍進の中で、考えすぎ、探しすぎ、求めすぎ、そこにいることの喜びを忘れている。」

-エックハルト・トール-

  • Snel, Eline (2013). Tranquilos y atentos como una rana. Madrid: Kairós.
  • Vara de Rey, P. .Mindfulness para niños. Barcelona: Planeta.