恋人との別れ=失敗ではない

2017年9月18日 in 好奇心 0 シェア済み

何千もの疑念、数回に及んだ復縁、積もり積もった悲しい時間の末の恋人との別れを乗り越えるのは、非常に難しいものです。別れる時は様々な感情が混じり合います。愛情が薄れたなどということではなく、人生の1つのステージを去るという行為がその複雑な感情を生み出すのです。そして残念なことにその感情の1つに「失敗」というものがあります。

勇気を持ってこれ以上望まないものを断ち切るという行動を取った後に、失ったものや楽しかったことに対して懐かしく思う気持ちが混ざるのは特におかしなことではありません。1歩前へ進んだと思ったら2歩下がり、そしてまた2歩前に進む…そういう風に複雑な気持ちと闘いながらその状況から少しずつ抜け出すのです。

パートナーとの別れは、安定性との別れとも言えます。どんなに信頼できない相手だったとしても、やはりどこかで頼ってきたからです。ですが別れ間際にはすでに相手に頼るという事が全くできない状態になっていることもあります。その時はまた別の人の助けを借りるか、もしくは自分一人で立ち向かわなければなりません。

森にたたずむ傘を持った女性

別れた時に起こる「失敗」の感情

別れた時に「失敗」という文字が頭に浮かぶ人がとても多いようです。良い時も、また悪い時も永遠に愛し合うと誓ったのに、ある日突然それがまるでエコーのように鳴り響き消えていく。このエコーは恐れや怒りの響きです。

カップルが出会った時、互いのためにたくさんの時間を注ぎます。そうすることで2人のつながりを短時間でより強くすることが出来るからです。これは自分の持つ希望や些細な事を分かち合いたいという願望のもとに成り立っています。時間が足りないとすら感じるでしょう。短い期間の付き合いにおいては衝突が起きる理由など全くないのです。

付き合いが長くなると関係性はより安定したものになります。そうすると以前は緩んでいたコードを引っ張り合うようになり、ここで初めて2人の間に緊張感が生み出されます。短い期間の付き合いではこれを乗り越えることが出来ません。なぜなら、バランスが全く取れていない状況に2人の身を置くことになるからです。カップル、友達、その他の人間関係には適切な距離があり、それらの関係をあるべき姿に戻そうとする時、自分自身を変えていかなければならない瞬間もまた訪れます。

付き合いが長くなり始めた時のこの変化は、例え酷いものではなくても必ず訪れます。お互いを刺激し合いながら、共に何かを築き上げて行くのです。そしてこの築き上げたものは、別れをさらに困難、複雑にする強い相互依存へと変化します。家、もしくは家のローン、家族それぞれの意見、夏の旅行計画、もしくは挙げるつもりだった結婚式など話し合うべきものは山ほどあるのです。

これら全てを打ち壊すという行動は「失敗」という意識をさらに強めます。煙のように消えてしまうものに時間と労力を費やしたという事を思い知らされるのです。結局は2人で何も築くことが出来なかったのだという、この「失敗」という気持ちが、相手に別れを告げることを躊躇させます。

また、最後の決定を下すことが出来なかった方は特に、自尊心が傷つけられます。自分はパートナーにとってふさわしい相手ではなかったのだという気持ちに陥り、自信を失い、引いては仕事など他の社会生活にも影響を及ぼしたりします。

傷ついた二人

2人の関係の見方を変えれば、失敗したという感情は生まれない

2人の関係性の見方によっては、失敗という感情は考え得るものです。過去の例から見てみると、別れは社会的判断に頼られてきました。将来を見越して損得があるなしを考えた上での判断です。ですがこの未来というのは、誰にも保証できるものではありません。

面白いことに、時が経つにつれ別れの痛みを乗り越え、悪い思い出ではなく良い思い出ばかりが思い浮かぶようになります。付き合っている当時に見つけることが出来たはずの、互いの存在の意味を理解することが出来るようになるのです。つまり、2人の関係において、将来与えてくれる物ではなく、今、与えてくれる物に価値を置くことが大切なのです。

2人で散歩をし、夕食を作り、馬鹿げたサプライズに喜び、義理の両親と会う前には緊張する、それらの事柄全てが大切なのです。前へ進むのは怖いかも知れません。ですが2人の関係の中で、あなたが与えたものと同じくらい得たものがあるかどうかを考えてみてください。パートナーからではなく、その関係から得たものです。

パートナーは特にあなたにサプライズを用意した事はないかも知れませんが、あなたはそれほど気にしなかったかもしれません。逆に自分が用意する喜びを感じていたかもしれません。パートナーがあなたの仕事帰りに迎えに来てくれた事はなかったかも知れませんが、あなたがそうしてあげた時、嬉しい気持ちになりませんでしたか?

こういった角度で関係性を見ていくと、別れから起こる失敗の感情を避けられるだけではなく、自分でコントロール出来る物事を通して乗り切ろうとする力にもなります。その物事とは、寒さに震えている時、誰かが与えてくれる温かいジャケットのような喜びの感覚、関係が終わった時に前へ進もうとする行動や、心に秘めたものなのです。

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