ライフ・イズ・ビューティフルー逆境を乗り越える

2018年7月17日 in 映画 0 シェア済み
グイドと息子

ライフ・イズ・ビューティフルは、世界的に知られ、高く評価されているイタリア映画です。原本、サウンドトラック、俳優の演技がこの映画を記憶に残るものにし、私達を笑わせ、泣かせ、無限の感情を沸かせてくれます。1997年ロベルト・ベニーニ主演・監督による思いのこもった傑作です。

この映画は、アウシュビッツの生存者ルビーノ・ロメオ・サルモーニが経験を語った本 「Alla fine ho sconfitto Hitler (最後には、私はヒトラーに勝った)」 が参考になっています。叔父のホテルで働くため、アレッツォに引っ越してきたユダヤ系イタリア人グイド・オレフィチェの話です。ファシズム政権側近の裕福な家庭で育ったドーラと出会います。グイドはドーラと一緒になるため、どんなことでもします。彼は予期しない場所にも現れ、あらゆる手段でドーラにサプライズを仕掛けます。

ついに二人は結婚し、息子ジョズエが生まれます。人生はグイドの思い通りです。ところが、第二次世界大戦が勃発、彼の生活はガラリと変わり、強制収容所に入れられてしまいます。

「ライフ・イズ・ビューティフル」は、ファシズム政権下のイタリア、強制収容所へと私たちを引き込んでいきます。それは、ほろ苦い結末の物語として描かれるという少し変わった方法で行われます。

「これは一つのシンプルな物語だが、話すのは簡単ではない。作り話のように悲しみがあり、作り話のように未知と幸福で溢れている」

-ジョズエ、ライフ・イズ・ビューティフル-

グイドとドーラ

ライフ・イズ・ビューティフル、コメディから悲劇へ

「ライフ・イズ・ビューティフル」は、楽観的で、ユーモアがあり、楽しい雰囲気で始まります。初めにも、イタリアのファシズムの広がりが見られますが、最初のシーンから劇的なドラマが始まるとは想像できません。

「ライフ・イズ・ビューティフル」のコメディ部分は、様々な詳細、小さな瞬間から成っています。好ましくない、不穏な状況で、私達を笑顔にするのはなぜでしょう?

1938年、当時統治していたファシズムの思想により、人権に関するマニフェストが出されました。人種の存在を裏付けたイタリアの科学者により署名されています。人々は、劣等と優秀の種に分けられ、もちろん純粋なイタリアの人種とされたアーリヤ人がいる方が優勢でした。これとファシズムの人種法が共に学校で教えられ、子ども達がユダヤ人と過ごして「純粋さ」が消えてしまわないようにしたのです

ユダヤ人が人種法を馬鹿にすることができたでしょうか?ユダヤ人が、当時、たくさんの子ども達の前で、ファシズムの思想を壊すことができたでしょうか?少なくとも、「ライフ・イズ・ビューティフル」の中で、答えはイエスです。

人種の思想を解体する

グイドは子ども達に「人種に関するマニュフェスト」について話す監査役のフリをします。本当は、ドーラの注意をひくためにしたのですが、このシーンは私達は皆同じだということを示しています。

グイドは自分のヘソは 本物のイタリア人のヘソで、耳も同じだなどと言います。子ども達はそれを真似して笑います。グイドはユダヤ人ですが、「純粋なアーリヤ人」である子ども達と身体的特徴に違いはなく、マニュフェストの示す違いを覆そうとします

このシーンは私達を笑顔にします。ただ、人種について話す役人の言葉の本当の意味を考えると、苦い笑顔になります

グイドは人種差別的な思想を笑い、賢く面白いコメントでからかいます。最初から好かれるキャラクターです。彼の自由奔放で、創造的なところ、ドーラを手に入れるための奮闘に私達は惹きつけられます。何も、ファシズムでさえ、彼を止めることはできません。

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