ロックダウン中もパジャマから着替えた方が良い理由

ロックダウン期間中、パジャマで居続けないことにどのような利益があるのでしょうか?なぜこれが外出制限中気分を良くするのに役立つのでしょうか?この記事でその答えをお見せしたいと思います!
ロックダウン中もパジャマから着替えた方が良い理由
María Paula Rojas

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Paula Rojas.

最後の更新: 21 12月, 2022

現在の状況は、私たちのあらゆる日常生活のルーティーンを変えてしまいました。ほとんどの人々が自宅での隔離生活を余儀なくされており、必要最低限の外出しかできません。ロックダウン中は一日中パジャマで過ごすことが魅力的に思えてしまいますが、それが全く良いアイディアとは言えない理由をこれからお伝えしていきます。

外出制限により、家はもはや休息するためだけの場所ではなく、オフィスにも、そしてジムにもなってしまいました。個人的な生活にこういった変化が起こっている状態では、外出制限中の様々な要因を考慮しなければなりません。服を着替えたり化粧をしたり、決まった時間に食事をすることが非常に重要なのです。

なぜ通常通りの身だしなみを整えるルーティーンを維持しなければならないのか、その理由を理解しておきましょう。それは、この行為が身体的な健康だけでなく、メンタルヘルスの改善にも繋がるからです。スケジュール通りの日々をこなしやすくなり、ルーティーンも維持しやすくなりますし、コロナウイルス危機のせいで自宅で過ごさなければならない時間帯を活用しやすくなります。

ロックダウン中 パジャマ 着替え

ロックダウン中パジャマで居続けるのをやめると、しっかりとしたルーティーンを続けやすい

ロックダウンが実施されている間は、誘惑に負けてエクササイズをサボってしまったり理想的な食習慣を無視してしまいがちです。つまり、これまでのルーティーンが完全に忘れ去られてしまうのです。しかし、これは私たちがすべきこととは正反対の行為です。

まず、これは休暇ではないのだということを認識しなければなりません。これは異常な事態による、人々の移動を制限するためのものなのです。

ホリデー気分とは反対に、できる限りルーティーンに沿って生活しようと試みる必要があります。これには、決まった時間に寝起きすることや食事を取ること、エクササイズの時間や娯楽に充てる時間を決めることなどを含めるべきでしょう。

また、自宅内のスペースの使い方にも慣れなくてはなりません。あるエリアは仕事に使い、そして別のスペースは娯楽や余暇の活動をする場所として区別しましょう。

このルーティーンにもっと効率よく従うためには、一日を自分の体の身だしなみからスタートさせるのが重要です。これはつまり、「仕事をするために着替える」べきだということです。ロックダウン期間をずっとパジャマで過ごすという選択肢はあり得ません!

そして、仕事の時間が終了した後にはすぐ、もう少し快適な服に着替えて構いません。こうすることで、心をリラックスさせることができ、別の場所に移動することはできないにせよ、様々な活動を楽しみやすくなります。

しかし、ロックダウン期間中、パジャマを着るのはベッドに入る時のみにすることをお勧めします。そうすれば寝る時間がやってきたのだ、と体が理解できるのです。

仕事をするために着替えると、自尊心や効率性が上がる

外出制限中は、通常であれば職場の人々や家庭外の人から得られるフィードバック無しで自らの自己像を維持する必要があります。

したがって、少し自分を変え、自分ならではのやり方でこれを進めていかねばなりません。そうすればこれから実行しようとしているアクティビティへのやる気を保ちながら、より快適に行うことができるようになります。

この観点から言えば、外出制限中であっても朝起きた際に身支度をすることで、より生活に張り合いが出ますし、以下の二つの側面を促進することにつながります。

一つ目は、効率性を高める必要性です。これは、今回の事態でやらねばならないアクティビティを実行するための外部からのプレッシャーが無くなってしまった恐れがあるためです。

したがって、仕事のため、あるいは実行しようとしているアクティビティを行うために着替えをすることは、そういった活動をより効率的に行うのに役立ちます。ここで一つ例を挙げます。例えばオンラインコースを始めようとしているのであれば、服装や仕事場が学びたい意欲を反映していればその学びはより意義のあるものとなるでしょう。

二つ目は、私たちの持つ自尊心です。平時であれば、生活のこの領域は、その大部分が他者から受け取る賞賛や認識によって育むことができます。

自宅での隔離生活を余儀なくされていると、他人との対面でのコミュニケーションは非常に制限されることになります。このため、私たちはこの自己認識を自らコントロールし、自分自身で育てていかねばならないのです。

この機能を適切に働かせるためには、セルフケアをしたり自分の身だしなみを整えることは必要不可欠です。この場合、シャワーを浴び、きちんと服を着て、髪型を整えることが自信を強めることにもつながります。

これはルーティーンの維持に役立つだけでなく、自己像や自尊心をも大きく高める効果があります。そしてこのような事態に直面している間であっても、モチベーションを保たせてくれるのです。

外出制限中に自分の心と向き合うカギは、モチベーション

ご存知の通り、モチベーションはどんなアクティビティを行う際にも基盤となります。そしてそれに影響を与えるのは朝目覚めてから夜布団に入るまでの一瞬一瞬です。夢や目標は、それに左右されるのです。しかし、モチベーションにはたくさんの要因が関連しており、日中も夜間も屋内にいなければならない状況もその要因のうちの一つです。

同様に、世界中の危機的な状況を目の当たりにし、ルーティーンをこれほど突然変更せざるを得なかったことを踏まえると、不安や抑うつ状態といった症状が現れてしまうのはごく当たり前のことです。そうするとなんとなく体の調子が崩れ、自分個人の機能だけでなく周囲の人々にまで悪影響を与えてしまいます。このため、内部で起こっていること(自分の内側)と外部で起こっていること(自分の周囲)との同調が見られることになります。

こういった症状が出てしまうのはほぼ避けられないことであるとは言え、それにどう対処すべきかを知っておくことが大切です。そこからモチベーションが浮かび上がってきます。そしてモチベーションがあれば自らの置かれた状況を自らコントロールするのに役立つツールを見つけて取り入れられるようになります。この場合、モチベーションは朝服を着替えるなどの行為によって高めることが可能です。

努力してロックダウン中もパジャマで居続けないようにすれば、体にも頭脳にも、「目を覚まして動き始めなければならない」というメッセージを送ることができます。そうすることで、モチベーションを高めてくれるような他のアクティビティを行う気力が湧き、ルーティーンを実行し続けられるようになります。これらすべてが、一歩前進してこの異常事態が引き起こす感情の雪崩を制御するための力となるのです。

ロックダウン中 パジャマ 着替え

宇宙飛行士は宇宙でもわざわざ着替えをする!

最後に、外出制限中であっても着替えをすることの大切さを示す例を一つご紹介します。皆さんは、宇宙飛行士が宇宙にいる間も毎朝着替えをするというのをご存知でしたか?

彼らはミッションで宇宙にいる間、大抵何ヶ月間もそこで閉じ込められることとなります。そのような状況でも、一日のそれぞれのパートを区別するために彼らは着替えのような外部的要因を含むルーティーンを取り入れるのです。

この例で、日々のルーティーンを維持する重要性がお分りいただけたかと思います。これまで見てきた通り、このルーティーンには服装を替えることや各アクティビティごとにエリアを区別することなどが含まれています。これにより、この現状をもっと過ごしやすいものに変え、もっと上手い方法で対処できるようになるはずです。


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