見知らぬ人と話す時に開放的に感じる理由

2019年7月2日
見知らぬ人は色眼鏡をかけて私たちを見るのではなく、私たち本来の姿を見てくれるので、見知らぬ人と話すことを好む傾向があるのです。

見知らぬ人と話すことは、長い付き合いのある友人や家族と話すことよりも抑制されず自由に感じることがあります。その理由は、見知らぬ人が色眼鏡をかけることなくそのままのあなたを見ているからです。あなたを理想化することも、自分を欺くこともしません。よって、見知らぬ人と話したり何かを表現したりしようとするときに非常に開放的に感じるのです。

カナダの研究者John Helliwellは、見知らぬ人と話すことはとても良いことだと主張しています。それはあなたの幸せレベルをさらに高めます。また、謙虚さと親しみやすさの行動であると考えられているので、見知らぬ人と話すことで自分自身についてより良い感情を持つようになります。

おそらく「知らない人と話してはいけません」というフレーズを誰もが聞いたことがあるでしょう。ある年齢に達するまではこのフレーズにも意味があります。子供が知らない人に連れて行かれないように、危険を避けることができるように、大人が子供に使った言葉です。しかし、Journal of the Mental Environmentに掲載された研究によると、他人と会話をすることは幸福に似た感覚を生み出すそうです。

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見知らぬ人と話す時に開放的に感じる理由

Psychological Science誌に掲載された別の研究では、3歳を過ぎた子供たちは、接近した人が信頼できるのか、それとも離れたほうがいいのいか自分で区別できると述べています。 7歳になると、大人と同じレベルの精度で判断することができるようになるそうです。

このように、他人と交流することは有益な心理的効果をもたらします。これは友人や家族などからなる社会集団の人々と話すときに得られるものとは異なります。次でもっと深く見ていきましょう。

「正義は公平であることです。他人だけが公平です。」

 – George Bernard Shaw – 

見知らぬ人と話すことは生産性を高める

シンガポール経営大学の教授、S. S. Levineは、企業が競争上の優位性を頻繁に得るためには、知識の蓄積だけでなく、パフォーマンスの高いリンクの使用が必要であると述べています。それは、お互いをまったく知らない同僚同士の自発的なコミュニケーションです。そこでは、見返りに何も期待することなく重要な知識が伝達されます。

ブリティッシュコロンビア大学の心理学者であるElizabeth Dunnは、見知らぬ人と話すことは主観的な幸福を高めると述べています。これは私たちの生産性に直接影響します。見知らぬ人と話して、彼らが自分の話を聞いてくれることでアイデンティティを強化することができます。自分に注目してくれている、価値を置いてくれる人々に、何か他にも提供できるような気になるのです。

「適切なタイミングで、邪魔されることなく、それぞれの人が得意分野を担いその部分の仕事をすれば、すべてのものは、優れた量と品質で生産されるようになるでしょう。」

 – プラトン –

見知らぬ人と話すのを好む理由:何も期待されていない

見知らぬ人は色眼鏡をかけて私たちを見るのではなく本来の姿を見てくれるので、見知らぬ人と話すことが好まれる傾向があるのです。既にお互いを知っており、何らかの影響を相互に受けた関係を持った人との対話は、その関係が健全であればポジティブに働き、感情をコントロールするのも難しくはありません。しかし、不快感や怒りなどのネガティブな感情を制御する際には、見知らぬ人と話す方がより効果的なようです。

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多くの人々には、機嫌が悪いときに2つの行動パターンが見られます。一つ目は家族や友達など身の回りの社会的な輪の中の人々を攻撃します。そうすることが可能で、どこまで行っていいかを理解しているからです。一方路上で見知らぬ人と対話するとき、私たちはより丁寧で友好的な方法で行動する傾向があります。

見知らぬ人と話す時に開放的に感じる理由

CBSニュースの「見知らぬ人と話すことで幸せレベルを高めることができる」という記事は、ブリティッシュコロンビア大学の心理学教授Elizabeth Dunnの実験を受けて書かれました。彼女は、見知らぬ人と対話するとき、友達や家族など知り合いと話すよりもはるかに快適な方法で行動することを発見しました。これは感情状態を改善したり元気づける大きな助けとなります。

このように、見知らぬ人と話すことは感情的な変化をもたらします。感情を調整し、別の観点から状況を冷静に観察するのに十分な距離を保ちます。

今回ご紹介したように、見知らぬ人と話すことは心理的な健康上の利益をもたらします。社会に根付いているという感覚を与えるだけでなく、気分を良くし、価値がある存在だと感じさせてくれるのです。また、社会的スキルを向上させ、他の人々とつながり、コミュニティの一員であると感じるための良い機会でもあります。

「友達とは、元気かどうか尋ね、その答えを待っている奇妙な存在です。」

– エド・カニンガム-