ものごとの裏を読む力を身に着けよう!

16 4月, 2020
ものごとの裏を読む力というのは、鍛えることができる、複雑な思考力です。その主な特性を学びましょう。

ものごとの裏を読むというのは、感覚として受ける情報の「表面下」にあるものを理解することです。状況の背景を理解したいのであれば、明らかな部分だけで満足してはいけません。

中には、優れた直感でものごとの裏を読むことができる人もいますが、誰もがこの力を使っているわけではありません。この種の思考プロセスに基づいている職業さえあります。医師、心理学者、犯罪調査官、裁判に関わる人は、最終決断をする前に表面に出ていない所を見て裏を読まなければならない専門家達です。実は、この力は誰にでも鍛えることができます

しかしものごとの裏を読む能力は、普段誰もが使っている力ではありません。人は問題に関する情報を受け、その情報を自動的に簡素化する傾向があります。残念なことに、多くの人がすぐにこれをしがちです。

より複雑な可能性を探すことはあまりなく、これは認知能力の効率的な使用法ではありません。できるだけ短時間で受けた情報を素早く処理し、問題を簡素化するのが普通なのです。

さらに現在はテクノロジーが簡単に使える状況にあるため、問題や状況を実際よりも単純に見がちです。問題を減らしたいという傾向にこれを加わえると、物事の裏を読もうとすることがいかに難しいかがわかるでしょう。

これでは裏を読んで真実へ近づくことができなくなります。そこで、複雑な思考を鍛え、発達させることが必要になります

ものごと 裏を読む

 

複雑な思考力を鍛えよう

フランスの社会学者で哲学者のエドガール・モランは、真実を得るためにものごとの裏を読むことの必要性に関し、研究をした人です。この研究によると、状況が複雑であればあるほど、それが起こっている場の詳細を頭にいれておくべきだそうです。これをしないと関連する情報や優先順位を無視しやすくなります。

現代社会の特性を考慮し、有効な考えをまとめる前に情報を熟考する必要があります。この熟考の能力こそが、複雑な思考力です

真実を得るためには、簡素化した思考に陥るのではなく、反対に情報の量を増やしてみましょう。起こっていることを理解したいのであれば、あなたが直面しているものを単純な事実へと簡素化すべきではありません。また、少ない証拠に基づいて最終判断をするのも適切ではありません。

ここで言えるのは、複雑な思考は先天的ではないために、複雑なのだということです。自分で自分を鍛え、学習したことを最大限に利用しましょう。

教育哲学者のマシュー・リップマンは、このような思考を幼少期に身につけることが重要だと言います。誰もが複雑な思考力を備えています。そして、単純な思考と同様、これを鍛えることができるのです。

ものごと 裏を読む

 

見えないもの:複雑な思考力の質

エドガール・モリンが言うように、複雑な思考力を網目に例えて想像してみましょう。これは細い紐で、様々な要素が繋がれています。この紐は、出来事、行動、過去の行動、決断、機会などを意味します。

このタイプの思考を発案したのはエドガール・モリンですが、彼の前にレオナルドダヴィンチもこれに関し研究し、その方法論を発展させています。複雑性の理論をうまく説明し、ビジョンを固めたのです。明らかではない情報を求めることが大切だとしています。

ギリシャの哲学者は、特に客観的あるいは簡単な問題が起こった時、思考を研究する哲学「ノエティクス」を利用しました。時に、人は情報を無視したり、情報へアクセスできない場合があります

「ノエティクス」は、「洞察力をみる」を意味するギリシャ語のnoewから派生した言葉ですここから「考える」という言葉ができました。ギリシャ人は、「直感する」に近い意味合いでこの動詞を使っていたようです。

まず、自分が知らない情報の存在を知ることが、複雑な思考力を身に着けるための第一歩です。誰もが、物事の裏を読む力を鍛えることができます。しかしそのためには、直感より意図を大切にすべきです。本当にものごとの裏をを読むためには、まず、表に出ていないものを知る必要があります。