恋愛関係の負の相互作用のサイクルを断つ方法

どんなに頑張っても、パートナーと喧嘩が絶えないことってありますよね。人間のコミュニケーションをよりよく理解することで、この負の相互作用を止めることができるかもしれません。
恋愛関係の負の相互作用のサイクルを断つ方法
Elena Sanz

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Elena Sanz.

最後の更新: 22 12月, 2022

誰かと感情的なつながりを持てば、必ず良い時と悪い時がやってきます。恋愛関係においては、パートナーと過ごす時間や繋がりの深さにより、その激しさは増します。自分の恋愛関係の状態は運命のなすがままのように思えるかもしれませんが、これはパートナーやあなたの行動にほぼすべてがかかっています。今日は、恋愛関係の負の相互作用のサイクルを断つ方法についてお話します。

どんなに頑張っても、パートナーとのケンカが絶えないと感じたことはありませんか?善意をもって1日を始めますが、1つの行動や言葉の誤解により一瞬にしてまたやってしまうのです。

こういった時、この関係を続ける時間があるほど人生は長くないと感じるかもしれません。しかし、急いで決断をしてしまう前に、この記事を読んでみてください。人間のコミュニケーションの発展がどのように行われるかを知ることで、このサイクルを断つための手がかりを得ることができるかもしれません。

恋愛関係 負の相互作用

負の相互作用の起源

誰かと一緒に暮らす、あるいは多くの時間を一緒に過ごしていると、自分の良い時も悪い時も共にすることになります。あなたのストレス、身体的および精神的疲労、怒り、機嫌の悪さを相手は目撃することになります。

バランスが取れている時は関係は一番うまくいきますが、2人のどちらかが80%で努力できる日もあれば、20%しかできない日もあります。そしてその反対の日もあるでしょう。

そこで、あなたの質問に対してあなたが失礼だと思う答え方や受動的攻撃的言葉が返ってきた時、アサーティブであることが重要です。相手のせいでどんな気分になっても、尊敬を持ってコミュニケーションをとることができるのが理想でしょう。しかし、そうするのがいつも簡単(あるいは可能)だとは限りません。ですので、気分を害する、無関心を装う、軽蔑する、無視するなどの反応を自動的にしてしまうことが頻繁にあります。また、同等に相手を傷つけるような方法で答える、あるいは過剰な反応をすることもあるかもしれません。

これが時々起こるのであれば、あまり心配する必要はありません。実質的には、避けることができないものだからです。しかし、このパターンが繰り返され、当たり前になるのであれば、問題です。

コミュニケーションパターンは繰り返される傾向がある

2人の間のコミュニケーションは、本質的には持続的なフィードバックのループです。相手とコミュニケーションをとる時、中立的な立場からは行われません。何を言うにしろ、多くの意味で、それはあなたが以前に見たもの、聞いたもの、相手から感じたものに対する反応になります。自分と誰かとの相互作用の軌跡は、自分がポジティブあるいはネガティブに反応する素因となります。

当然、パートナーとも同様のことが言えます。ほとんど喧嘩をしないカップルもいれば、継続的に喧嘩の状態にあるカップルもいます。これが起こるのは、あるコミュニケーションパターンが根にあるためです。一度現れると、それを変えることは難しくなります。

例えば、パートナーがあなたが嫌がることを言ったとしましょう。そのせいで、あなたは怒ったコメントを返したり、苛立ちから相手を無視したりします。すると相手は傷つき、相手も不適切な反応をすることになります。どちらも譲らず、互いに相手のせいだと考えます

自分の機嫌が損なわれることになった行動やコメントは、はっきりと覚えていても、自分の行動がパートナーとのネガティブな動きに関わっていることに気づくのは難しいものです。

恋愛関係 負の相互作用

パートナーとの負の相互作用のサイクルを断つために

両者が相手を責め、どちらも最初のステップを踏み出そうとしないため、このコミュニケーション問題を解決することが難しくなります。ですが、両者がこの不健全な動きに加担していることに気づくと、良くするために何かを変えることができることに気づきます。そのカギは、単純に相手に反応することを止めることです。そうではなく、どのような姿勢、言葉、相互関係をとりたいかを決めるのです

新たなコミュニケーションパターンを作る最初のステップを踏み出しましょう。パートナーとの負の相互作用の習慣がつくと、これは繰り返されやすくなります。そこで、朗報なのは、ポジティブな相互関係も同様であるということです。そのため、自分の関わり方を変えることで、コミュニケーションが変化します。ここまでくると、両者が関係しているため、誰の責任か、誰が何をしたか関係なくなります。どちらが喧嘩のきっかけとなったかに関し、喧嘩する必要はなくなり、誰が終わらせたかについて話すことができます。あなたもこんな人物になることが可能です。それができるかどうかは自分にかかっているということを忘れてはいけません。

時間の経過とともに、このパターンが始まる時に認識できるようになります。負の相互作用の雪玉を見つけやすくなり、また手遅れになる前に、すでに止める準備ができるようになるのです。まとめると、パートナーがどのように影響しているか、そして自分の役割を意識することが重要です。


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