ロマンチックな愛の矛盾と迷信

2017年10月6日 in 感情 0 シェア済み
地面に横たわるカップル

ロマンチックな愛について語るとき、世界で最も美しいものであるかのように語りがちです。一般的に、パートナーがいることのメリットや、あなたを愛し理解する人がいることがどれだけ素晴らしいかを語ります。もちろん、愛にはポジティブな効果があります。しかし、それにはネガティブな側面もあることを理解していなくてはいけません。

近年のロマンチックな愛の経験のされ方は、ほかの(恋愛でない)親密な関係を放棄させてしまうことがあります。また、自治権、自立、プライベートの自由を失いがちです。言い争いや嫉妬が生まれたり、相手が関係に十分な労力を注いでいないと思うかもしれません。これらすべてが、絆をぶち壊す要因となります。

「暴力的で、狂っていて、妄想的で、はかない情熱の影響下に2人がいるとき、 そのわくわくした、異常で、疲労困憊させる状態に、死がふたりを分かつまでいることを誓う必要がある。」
-ジョージ・バーナード・ショー-

草原に寝そべってキスするカップル

ロマンチックな愛の矛盾

少なくとも、私たちの社会が「ロマンチックな愛」と認識するものには矛盾があふれています。こういった矛盾はかなりの緊張を生み出しかねません。

  • 欲望と所有: 性的なものに限らず、欲望は満たされると消えます。他の言葉で言えば、何かを所有しているとき、それを楽しむことはできても欲することはないということです。欲望は、恋に落ちるときの衝動です。ロマンチックな欲望を満たすことに障害が生じれば、情熱は高まります。逆に、簡単に満たされると情熱は薄れます。
  • 利己主義と生物学的な自己主義: 社会的には、パートナーとは利己愛的な関係を築くよう教えられています。だから、相手のために犠牲を払い、彼らに完全に降伏します。これは、喜びの追求と自分の遺伝子を広める可能性を高める進化のメカニズムに反します。別の言葉で言えば、人間の本能に反します。
  • 理想化と現実: 相手の理想化は恋に落ちるときの支柱のひとつです。相手への期待と親密さへの欲望のもとになっています。しかし、恋愛関係が発展すると、その人が本当はどんな人なのかというのを知るうちに、理想化は消えてしまいます。
  • 情熱と同棲: これはもっとも難しい矛盾のひとつです。同じ人としばらく住んでいると、あなたが感じる情熱は薄れていきます。しかし、社会文化的な規範では、情熱を感じるときは安定した関係性をたもたなくてはならず、それは長い間続くものである、と考えられています。
  • 献身と自立: 人は安全性を求めます。私たちは、献身、統一性、サポートを求め、特別になりたいと感じます。しかし同時に、自治権、愛情からの自由も求めます。そうすることで自立を守ります。想像どおり、これらのニーズのバランスをとるのは難しいことです。さらに、恋愛関係への満足感に直接影響します。
  • 忠誠と新しいものへの欲望: 人は、新しいものへの衝動があります。それが明らかに禁止されていてもです。別の言葉で言えば、非忠誠的な衝動を持っているということです。時間が経つと、私たちは別の人にも惹かれていきます。しかし、それは残りの人生ずっとひとりの性的パートナーを持つという社会的な規範に直接反します。 これはすべての人間社会に起こるとは限らず、文化的なルールと言えます。

「あなたと一緒にいようがいまいが、

私の悲しみは癒えない。

あなたと一緒にいれば、あなたが私を殺すから。

あなたがいなければ、私は死んでしまうから。」

-アントニオ・マチャード-

ロマンチックな愛の神話

矛盾だけなく、恋愛には多くの迷信も存在します。 それは私たちの社会が生み出したもので、時に馬鹿げていたり嘘であったりします。そして生物学的、心理学的、社会的な様々な要因のせいで、実際に実現するのは難しいものばかりです。

花束を持つ男性

  • 片割れの迷信: パートナーがあなたにとって唯一かつ最高の相手だと思うことです。彼らはあなたのソウルメイトであり、一緒にいることが運命づけられているのです。
  • 独占関係の迷信: 一度に1人の人だけに恋愛感情を抱けるという考えです。
  • 結婚あるいは同棲の迷信: 恋愛関係は、一生涯一緒にいることにつながっているいう考えです。
  • 全能の迷信: これは、どんな障害も関係を崩すことはないという考えです。なぜなら、愛はすべてを受け止めることができるからです。
  • 持久の迷信: 一緒に住んでいるにも関わらず、最初の情熱が時を経ても続くという考えです。
  • 忠誠の迷信: あなたの唯一のパートナーが、あなたの欲望をすべて満たしてくれるという考えです。
  • 自由意志の迷信: ロマンチックな感情は、制御ができない社会学的、生物学的、文化的な要因からの影響を受けないという考えです。
  • 等価の迷信: 情熱的に相手に夢中でないのは、相手のことをもう愛していないからだと思う考えです
  • パートナーの迷信: 人間の歴史を通して、私たちは自然によってつがいになるという考えです。
  • 嫉妬の迷信: 嫉妬を感じなかったら本当の愛ではないという考えです。

ロマンチックな愛は、ネガティブな影響も及ぼします。これらの矛盾や迷信も恋愛関係の一部で、もっと深刻で大きな言い争いや、一時的な不快のような問題も起こします。

相愛は幸せと健康の柱であることは確かです。しかし、あなたの愛が一方的であったり、破局してから立ち直れずに、非常に害のある結果を引き起こす可能性もあります。だからこそ、こういったロマンチックな愛の矛盾や神話を知り向き合うことは、面白くもあり重要でもあるのです。

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