砂漠に咲く花:愛を認識するには

砂漠に咲く花:愛を認識するには

最後の更新: 30 10月, 2017

今までに愛があなたの扉をノックしてきたのに、その扉を開けようか開けまいか戸惑ってしまったことはありませんか?きっとあなたはそれが本当に愛だったのか、別の何かだったのか疑ってしまったのでしょう。愛を認識するのはいつも簡単というわけではありません。どうすれば確信を持てるのでしょうか?

この物語では、愛は紛らわしいということについてお話しようと思います。しかし、あなたが愛の花ではない何かを植え水を与えようとしていることが分かるサインもあるのです。どうぞお楽しみください!

 

カミラは砂漠に暮らしていて、花を見たことがありませんでした。

ある日、近くの砂漠に花屋さんがオープンしました。その花屋では、果物や野菜も売っていましたが、カミラはそれには目もくれませんでした。彼女は花という植物だけに驚きを覚えていたのです。これでようやく、彼女は花を愛で、匂いを嗅ぐということがどういうことなのかを知ることができるのです!田舎に住む彼女の家族によれば、それはこの世には比べる物がないくらい素敵な感覚なのでした。

ゆっくりと、彼女は季節の花のカタログを1ページずつ見通していき、やがて緑の葉と共にさなぎのようなものから出ているとても細くて赤紫色の花びらがついた花に目が留まりました。カミラはその花がアザミという名の花であると知り、思いました。「あら、なんて美しい花なのかしら。そして、なんて醜い名前なのかしら。」

その花を注文するのが恥ずかしいカミラ

カミラはその花を注文しようとお店に電話をかけましたが、彼女にとってその花の名前を呼んで「アザミが欲しいです」と言うのはとても恥ずかしいことでした。なので、彼女はその代わりにその花を説明することにしました。1時間もしないうちに、配達屋さんがラクダに乗って家に現れ、カミラに紙袋を渡していきました。

カミラはその時知りませんでしたが、配達屋さんが持ってきたのは実はアザミではなく、アーティチョークだったのです。カミラはその花を自分の鼻へ寄せてみましたが、花独特の酔いしれてしまいそうな香りが一切しません。花びらも、繊細そうなものではなくて、ごつごつしていて冷たく見えました。それでも彼女は紫色の花びらがさなぎから出て来るのには時間が必要かもしれないと考え、水に差しておくことにしました。

アーティチョーク

その週はカミラにとってとても悲しい週でした。なぜなら、毎日その花を見に行く度に目にするのは何も、何一つとして変わっていないそのごつごつした花だったからです。そして、悲劇の日がやってきました。アーティチョークが腐り始めたのです。

カミラは自分で自分に問いかけました。「花なんて不安と悲しみ以外は何にも与えてくれないのに、どうして私の家族や友達はお家に花を飾ることがそんなに素敵なことだと言えるのかしら?」

カミラは簡単な儀式と共にアーティチョークの残骸を砂漠に埋めました。数日後、彼女はその悲しみから立ち直り、また別の花を試してみようと思い立ちました。彼女はカタログにざっと目を通す前に思いました。「きっともっと強い花なら私を幸せにしてくれるかもしれない。」

最初の失敗の後に続く2度目の試み

カミラはまた紫色の花びらをした別の花を見つけました。広告によると、その花は高温や低温に大変強い花なのでした。それはハボタン(花キャベツ)と呼ばれるものでした。

ところが、彼女はまたこの名前が醜い名前だと感じてしまったので、再び花屋さんにはその花の名前を言わずに説明だけをしたのです。

20分後、疲れ切った配達屋さんがまた別の袋を持ってきて、「どうしてカリフラワーなんかのために砂漠の半分を行ったり来たりさせるんだ」と尋ねました。

カミラの説明から、電話番をしていた人はカミラが紫のカリフラワーが欲しいと思ったのです。カミラは花を見たことがないために、欲しかったのはキャベツの仲間だと思ったのです。しかし、その「紫のコケのような植物」もまたダメになってしまうのです。

また前と同じように、彼女はカリフラワーを生けるために水に差しました。がしかし、カリフラワーはそれどころか、腐って、ひどい匂いを放つようになってしまいました。「きゃあ、なんてひどいのかしら!」カミラはテントがその悪臭で充満してしまい思わず叫びました。そして、彼女はまたその野菜を、今度は儀式をせずに、砂漠に埋めました。そして、お姉さんに電話をかけました。お姉さんは若い頃、庭の仕事をしていたことがあるのです。

花と認識するには

お姉さんは妹を納得させるように言いました。「それはどれも花じゃなかったのよ。」そして続けました。「あなたが買ったのが何だったのかは分からないけど、花じゃないことは確かよ。花は間違いなく美しく、絶対にいい匂いがするから花だと認識できるのよ。これはいつだってそうなのよ。一つ例外があるとすれば、もちろんきちんとお世話をしない時ね。すると花は枯れてしまうわ。」

花を見たら、間違いなく、そうだと分かるわよ。」お姉さんはそう言って電話を切りました。それから何カ月か経って、カミラは別の事に没頭するようになり、昔の趣味や友人に時間を費やすようになっていました。花のことなどすっかり忘れていた頃、誰かが彼女の家のドアをノックしました。

薄紫の花

花はいつも警告もなく訪れる

それは配達屋さんでした。彼はたった今お隣の家に野菜を配達したところでした。しかし、彼はカミラが最後に注文してから久しかったので、彼女にプレゼントを渡そうと思いついたのでした。

彼はラクダの鞍袋から小さな陶器の植木鉢に植えられた紫色の植物を取り出しました。カミラは感激してしまいました。「そ、そ、それは花ね!」彼女は叫び、近くによってまじまじと見つめ、その芳香を胸いっぱいに吸い込みました。彼女は言いました。「独特で、感動的な香りだわ。まるで香りを嗅ぐ途端に花と一体になるようだわ。」

配達屋さんは微笑み、ラクダに乗って去って行きました。彼は初めカミラにビーツを渡そうかと考えていたのですが、やっぱりやめておいて良かったと嬉しくなりました。

この物語のメッセージは明かです。愛は議論したり、疑ったりするものではないのです。それは愛であるかそうではないか、なのです。愛は警告もなくやって来ては、あなたを幸せで満たしていきます。もし愛に見えるけれど疑いをもたらすようなものは、あなたにとって何もいいことはもたらしません。そして、それは確かに愛ではない何か全く別の物なのです。

*原作:マール・パストール


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