線維筋痛症:社会が理解しない痛み

25 1月, 2018

線維筋痛症は1992年に世界保健機構(WHO)によって病気として認識されました。今日、線維筋痛症は人口の4%が罹患しており、そのほとんど、90%近くが女性です。

線維筋痛症は筋骨格系のあらゆる軟組織を侵し、医療検査では簡単に診断されないことから「見えない病」として知られています。線維筋痛症は見えません。他人が見てそれと認識できるような跡を肌に残したり、傷口を作ったりしません。それは孤独で、絶望的な痛みです。

線維筋痛で苦しむことはとても辛いことです。今日どうやって起きればいいのか、動けるのかどうか、笑えるのかどうか、あるいは泣きたくなるだけなのか分かりません。確かに分かっていることは、そんなフリをしているわけではないということです。私は慢性疾患に苦しんでいるのです。

現時点では、この病気の原因は未だ不明となっています。しかし確かなのは、毎年そう診断される人がどんどん増えているということです。そのため、生物心理社会的側面の関連も含めた国際規模での介入が最大限になされるべきです。

そこで今日は、できる限り生活の質を向上させることでこの病気に強さを持って立ち向かうことができるように、このスペースを使って基本的なガイドラインをご紹介したいと思います。

うずくまる女性と青い蝶

線維筋痛症:見えないけれど実在する病気

ある人が「燃えている針」が関節を痛めているように感じるためにベッドから出られない時、その人は嘘をついたり、仕事へ行かない言い訳を探したりしているわけではありません。線維筋痛症で苦しむ人達は、見えるものだけしか信じないこの世界で、病気そのものに加えて社会の無理解と見えていない気持ちというものを上乗せしなければいけません。

FM(線維筋痛症)の主要な問題は、その起因が心理的なものなのか器質的なものであるのかという議論にあります。専門家が示している主要な結論は以下のようになります。

考えられる線維筋痛症の原因

まず線維筋痛症と精神病の間に関連性があるという医療的な証拠はないということを明確にしておく必要があります。

ある著者によれば、線維筋痛症患者の約47%が不安の症状を抱えていると述べていますが、この心理的側面はこの病そのものによる痛みへの反応である可能性があるということを考慮しなければいけません。

関節炎とリウマチ学 (Arthritus & Rheumatology)」という専門誌に発表された研究によると、線維筋痛症に苦しむ人は日々の感覚性刺激に対して感度が増しているといいます。

視覚、触覚、嗅覚、または聴覚刺激に晒されると、感覚を取り込む脳の分野が通常よりも激しい過剰刺激に苦しむことが、MRIの使用によって分かっています。

線維筋痛症の人は感覚神経線維に走る血管の数が増加しているため、いかなる刺激や気温の変化も深刻な痛みを招くのです。

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念頭に置いておくべきことは、感情的要因がそうした神経線維の痛みの感覚を増大させてしまうということです。ストレスが多くかかる状況では過剰な刺激や痛みという結果を招いてしまいます。従って、痛みや慢性疲労が無力感や抑うつ症状にすらさせてしまいます。

そのため、器質的原因を持つ病気が心理的要因によって増大されてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。ですから、痛みを弱めるために感情的側面をコントロールしたり、少なくとも病因を「コントロール」したりするに限るのです。

線維筋痛症に対処するための心理的対策

慢性的な痛みは社会的現実の一部であり、その極端な例として線維筋痛症(FM)があります。ストレスや悲しみといった要因が苦しみの感情を大きくするということが分かったところで、役立つ基本的な対策を導入することが重要です。

今日あなたは起き、着替え、外に出ることができました。あなたが何を達成できたのかは誰にも理解できないでしょう。しかし、こうした小さな勝利があなたにとって大切なものであり、あなたに強さを与えてくれるものであるに違いないのです。あなたは病気よりも強くなれるのです。

羽の生えた女性

より良い生活の質を得るための5つの鍵

まず、同じ対策が私達全員に機能するかというとそうではない、ということを明確にしなければいけません。自身と自分のニーズに応じて効果のある対策を見つけなければいけません。そうするためには、試してみて、自分にとって一番となるものを選びましょう。

  • 自分の病気を理解しましょう。これは、専門家や医者、心理学者と連絡し合うことを意味します。自分の病気を「理解」できるようになるためには、多くの専門分野にまたがった多角的治療が必要です。そうすれば、より安全な状態になり、より準備ができた状態でいられるようになります。
  • 人生においてポジティブな態度を確立しましょう。簡単ではないということは分かっています。しかし、痛みに反応して鬱になったりするのではなく、痛みを受け入れ、治療する方が良いでしょう。同じ病で苦しむ人に話しかけることをためらわないようにしましょう。孤立したり、身の周りの人に恨みを抱いたりしないようにしましょう。
  • ストレスや不安に対処できる活動を探しましょう。助けになるようなとても適切なリラックステクニックがあります。ヨガは大変効果が高いものであったりもします。
  • 自分の人生の主導権を決して失ってはいけません。痛みにあなたをコントロールさせてはいけません。そうするためには、どれだけ短くても、日々娯楽の時を設けましょう。散歩し、社交的な交わりを避けないようにしましょう。
  • 自分の感情、考え、言葉に注意を傾けましょう。私達が考え、感じることはこの病気に直接的な影響を与えます。もし「起きられない」「これには解決法なんかない」あるいは「全然力がない」といったことを言ってしまうと、苦しみが大きくなってしまいます。
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