心理学的観点からの寛容さ

05 2月, 2020
今回は、心理的な観点から寛大さを分析します。特に、見返りを期待しないこの態度の肯定的な結果についてご紹介します。

近年、心理的な観点から寛容さに関するいくつかの新しい研究が発表されました。その研究は、寛容な態度によるメリットを主張しているものです。一部のヒューマニストや実存主義作家、特にエーリッヒ・フロムとビクター・フランクルは、倫理的価値と愛について提唱しています。

フロムは、倫理的価値と愛は心理的幸福の源であり、感情的に健康な人の特徴であると主張しています(Oberst、2005)。

寛容さと感謝の気持ちは、個性の素晴らしさを示す2つの重要な概念です(Emmons&Sheldon、2002)。さらに、それらはある意味で補完的です。これら2つの概念の関係は、「与える」という感情的なプロセスから始まります。何か重要なこと、アドバイス、あるいは単に見返りを期待せずに誰かを助けることです。寛容さは、他人の幸福を向上させることを目的とした向社会的行動です。

Maslow(2001)は、利己的ではない人間の「寛大な性質」と「健康的な寛容さ」について述べています。彼は、寛大な行動は「豊かさ」と「内なる富」に由来するため、寛大な行動と心理的健康との間に関係があると述べています。一方、利己的な行動は、神経症の人に見られる典型的な内的貧困と同義であると主張しています。

心理的観点からの感謝と寛大さ

心理学 寛容さ

倫理学者は、感謝を、それ自体が良い行動を示す道徳的な美徳と定義しています(McCullogh、Kilpatrick、Emmons&Larson、2001)。しかし、道徳的行動としてのこの定義は、非人格的な命令として受けた利益に感謝することを余儀なくさせます(Blumenfeld、1962)。

助けてくれた人を認めて感謝することは、彼らに借りがあるという意味ではありません。多くの人は感謝と恩義は等しいと示唆していますが、それらは本質的に異なっています(Watkins、Scheer、Ovnicek&Kolts、2006)。恩義には報いや償い、報酬が必要だからです。

贈り主の行動は寛大でなければならず、利益や報酬を求めることではないことを強調することが重要です。本当に寛大な行動は、利己的な満足のために報酬を得ようとはしません。

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メンタルヘルスの指標

心理学 寛容さ

特に利他主義の起源を科学的に探求する文脈において、寛大さは広く研究されてきました。実証研究では現在、それをメンタルヘルスの良い指標と見なしています。コミュニティに属しているという感覚は、心理的な幸福の基盤の1つです。この不在は、心理的適応と精神障害につながります。

親による過度な干渉や甘やかされた結果としてコミュニティ感覚を発達させることができない場合、非帰属感、不十分さ、および高い劣等感が生じます(Oberst、2005)。

劣等感は容認するのが困難です。したがって、通常、アドリアンが「優位性への熱意」または「力への熱意」と呼ぶもので補います。これはアドリアンの心理学によると、多くの場合心理的障害の原因であると言われています。

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神経症の性質

劣等感のある人、コミュニティの感覚が乏しい人は、アドラーが「神経性気質」と呼ぶものを生じる可能性があります(アドラー、1912/1993)。これは、心身症や人格障害に加えて、人格特性として定義することができます。

感情的な人生の歪みは、この劣等感から生じます。神経症の人は、もはや自然な形で他の人と関係を持つことができなくなります。勝利を得ようと絶えず努力するようになるのです。

これがより強くなると、欲、悪意、残酷などの特徴が現れることになります。

Adler, A. (191211993) El carácter neurótico. Barcelona: Paidós.

Blumenfeld, W. (1962). Los fundamentos de la ética y el principio generalizado de gratitud. Lima: Universidad Nacional Mayor de San Marcos.

Emmons, R. & Sheldon, C. (2002). Gratitude and thescience of positive psychology. En C. Snyder & S. Lopez (Eds.). Handbook of positive psychology (pp. 459-471). London: Oxford
University Press.

Maslow, A. H. (2001) Visiones del futuro. Barcelona: Kairós.

McCullough, M., Kilpatrick, S., Emmons, R. & Larson, D. (2001). Is gratitude a moral affect? Psychological Bulletin, 127, 249-266.

Oberst, Ú. E. (2005). Las conductas prosociales,¿ un indicador de salud mental?. Aloma: revista de psicologia, ciències de l’educació i de l’esport Blanquerna, (16), 143-153.

Rodríguez, T. C. EL CONCEPTO DE GRATITUD DESDE UNA PERSPECTIVA PSICOLÓGICA. Rev. Psicol. Vol. 13 Nº 1-Enero-junio 2011, 105.

Watkins, P., Scheer, J., Ovnicek, M. & Kolts, R. (2006). The debat of gratitude. Dissociating gratitude and indebtedness. Cognition & Emotion, 20(2), 217-241.