睡眠麻痺:「金縛り」の真実

· 2017年9月20日

睡眠麻痺は金縛りとも呼ばれ、起こった時に大きな不安を引き起こします。主に眠りにつく直前や目が覚める直前に起こります。起きているのに、動いたり話したりできないのが特徴の一つです。足音が聞こえたり、誰も居るはずがないのに人の気配を感じたりと、幻覚や幻聴が起こることも多くあります。

幻覚や幻聴なんて怖いと思われるかもしれませんが、睡眠麻痺は病気の有無に関わらず、誰にでも起こり得ます。しかし、私たちの身体に特に害はなく、一般的に不安やストレスと関連していると言われます。睡眠麻痺が起こる原因については、レム睡眠時で身体はまだ休んでいるのに意識だけが起きてしまう、という仮説が一般的です。

宙で眠る少女

睡眠麻痺は1~3分ほど続き、意識的に筋肉を動かすことはできませんが、身体の機能は目覚めています。睡眠麻痺は痙攣と同じカテゴリーに分けられ、ナルコレプシーと関連しています。

睡眠麻痺の種類

睡眠麻痺には3つの種類があります。

  • 単独性睡眠麻痺:これは、大きなストレス、時差ぼけや不安、睡眠不足を抱えている人に起こります。この独立性睡眠麻痺はほぼ一時的なものです。専門家の診察を受ける必要はないでしょう。
  • 家族性睡眠麻痺:ストレスや不安はないのに、睡眠麻痺が起こる人もいます。家族間に睡眠麻痺を経験している人が多いでしょう。しかし、この種類による症例は少ないです。
  • 別の病気との関連:ナルコレプシーのような障害がある人は、睡眠麻痺になりやすくなります。

レム睡眠と睡眠麻痺の特徴

睡眠にはいくつかの段階があり、そのうちの一つはレム睡眠、REM睡眠とも呼ばれています。これは、寝ついてから70分から100分後に始まり、この状態の時に私たちは夢を見ます。レム睡眠は、一晩に4回または5回ほど繰り返されます。

身体は眠っている間もあなたの安全を保とうとします。その結果、筋肉を痙攣させるのです。例えば、夢の中で必死に走っているとすると、現実では自分自身や他の誰かにぶつかるような動きをしているかもしれません。この状態での脳からの身体への信号は、しっかりと記録されています。

睡眠麻痺の状態で目が覚めると、脳はまだレム睡眠中なので目を開くことはできますが、身体を動かすことはできません。そして、夢と現実が混ざってしまい幻覚を引き起こします。その時の視界はとても鮮明で、現実のように見えますが、実は全て夢の一部にすぎないのです。

入眠時と覚醒時におこる幻覚

ただでさえ一センチも動けなくて怖いのに、幻覚まで見えるなんて恐ろしいですよね。幻聴や幻覚は一般的で、脅威にも感じられます。足音が近づいてきたり、人影が見えたりするのはよくあることです。

部屋の中に人の気配を感じたり、誰かに触られたり、胸の上に乗られて呼吸が苦しくなるように感じる人もいます。睡眠麻痺中に起こる幻覚には、2種類あります。寝つく前に起こるものと、睡眠中に覚醒して起こるものです。

ベッドの中で怖がる女性

これらの幻覚は、覚醒しているにも関わらず身体はまだ眠っている状態の時に起こります。誰にでも起こりえるので、病気を疑う必要はありません。日中に過度の眠気、脱力発作、または他の症状が出ていない場合には心配しなくても大丈夫です。

睡眠麻痺の予防法

睡眠麻痺が起こったからと言って、危険でもリスクがあるわけでもなく、リラックスして「何も悪いことは起こらない、数分の我慢だ」と思うことが賢明です。一度睡眠麻痺が起こってしまうと、あなたに出来るのは時間がたつのを辛抱強く待つのみです。しかし、起こりにくくするためのヒントもあるので活用してください。

主な原因の一つはストレスであるため、眠る前にストレスのレベルを下げることが大切です。色々なリラックス法を試して、十分な睡眠時間を確保し、ぐっすりと眠れる環境を作りましょう。

脳のメカニズムを理解すれば、睡眠麻痺についてもっと詳しく知ることができます。脳の働きを理解していないと、睡眠麻痺で起こる幻覚によって精神障害を引き起こしてしまう可能性もあるのです。