ティーンエイジャーはなぜ危険な行動をとるのか?

2019年12月26日
フランス人類学者のデイビッド・ル・ブレトンは、ティーンエイジャーの約15%が危険な行動をとっていると言います。さらに興味深いのは、それが世界中で同じであることです。

フランスの人類学者デイビッド・ル・ブレトンは、ティーンエイジャーと危険な行動の研究に長い時間を費やしてきました。彼は、現代世界の空虚さや社会的圧力などの要因を考慮して、ヒューマニストのレンズを通して研究を行ってきました。

危険な行動とは、基本的に人が自発的かつ繰り返し危険な状況に陥った場合のことです。それは彼らの肉体的または精神的な健康、あるいは人生さえも危険にさらす可能性があることを意味します。

思春期は特にこれが当てはまるようです。 10代の若者は、さまざまな形態の危険な行動に出ます。一例を挙げると、無防備なセックス、極端なスポーツ、スピード運転、危険な場所へ行く、危険な人との付き合いなど、多くの形態の危険行為をする傾向があります。

「若者は常に同じ問題を抱えています。反抗したいと思う反面、従いたいという気持ちも持っています。両親に逆らいお互いをコピーしあうことでこの問題を解決しようとします。」

-クエンティン・クリスプ-

ティーンエイジャー 危険な行動

ティーンエイジャーと危険な行動

アドレナリン因子

危険な行動に従事している多くのティーンエイジャーは、アドレナリンを感じ、激しい感情を経験できる機会を探しています。これらの行為によって、彼らはより生き生きとした気持ちを感じます。彼らにとって、それには「人生を激しく生きる」という意味があるのです。

思春期には冒険が重要ですが、すべてのティーンエイジャーが限界に挑戦したい衝動を感じるわけではありません。危険なことをしなければ人生を損していると感じるわけでもありません。

危険な行動により命を落としたティーンエイジャーに関するニュース記事は毎年無数にあります。テキーラを一気飲みしたり、屋根からプールに飛び込んだり無謀なことをします。ギャングに参加したり、「体験のために」違法なことをする人々と付き合うことさえあるのです。

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危険な行動の進化

ほんの数十年前、若者はその欲求を別の方法に向ける傾向がありました。危険な行動も時代の影響を受けます。人類学者のデービッド・ル・ブレトンによると、この種の行動は1970年代に入って増えたそうです。

彼は薬物中毒を代表的な危険行為と考えています。 1960年代から若者は薬物を使用するようになり、 1970年代にはすでに多くの若者の間に広まっていました。彼はまた、拒食症は20世紀の終わりに流行し始めたと考えています。

1990年代に入ると、ティーンエイージャーによる銃乱射事件も発生し始めました。ギャングのメンタリティも、この時期に根深くなり始めました。 身体装飾も、1990年代に普及しました。例えばタトゥーとピアスは、その瞬間は痛いけれど、多くの若者に受け入れられたファッショントレンドでした。

近年、新たな危険行動が見られています。ソーシャルメディアで行う悪意のある挑戦や、急進的なグループに接触し参加するなどの行為です。

ティーンエイジャー 危険な行動

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最近のティーンエイジャー

ル・ブレトンは、多くの危険な行動の根本的な理由は、自分たちのために戦っているのであると語っています。私たちの社会には、広範囲にわたる腐敗や古い制度があります。家族もその良い例です。

教会、学校、政治権力などのより大きな社会制度でも同様のことが起こっています。これらの社会的権力はもはや若い世代の基準点ではありません。

ティーンエイジャーは、危​​険な行動に従事して、自分の限界と、許容できるものと許容できないものの境界を自ら発見します。問題は、彼らが常にその境界を見つけられるとは限らないということです。

従うべきモデルがいないとき、世界との関係は非常に脆弱になります。生きる意味を求めて長い探求を始めますが、しばしば危険な行為につながってしまいます。

今日、両親と同じ家に住み育っているのに、親とは別の世界を生きている若者が少なくありません。もちろん、親は常にそばにいる必要はありませんが、子供の生活の中にいる必要があります。残念ながら、必ずしもそうでは無いことが多いようなのです。

  • Santander, S., Zubarew, T., Santelices, L., Argollo, P., Cerda, J., & Bórquez, M. (2008). Influencia de la familia como factor protector de conductas de riesgo en escolares chilenos. Revista médica de Chile, 136(3), 317-324.