「手伝い」ではない、父親の子育て参加

2017年9月29日 in 好奇心 0 シェア済み
赤ちゃんにキスをする父親

前向きに育児に参加している父親は、泣いている赤ちゃんを腕に抱き、おむつを替え、初めての言葉を教えようと懸命になるものです。これはただ単に「育児をする妻を手伝っている」というのとは違います。父親の責任を果たし、その素晴らしい時間を大切にしているのです。私たちはこれまであった「父親の役割」の定義を変えていかなければなりません。

未だに「夫が今日家事を手伝ってくれた」とか「妻の代わりに子供の面倒を見た」などという言葉を耳にします。まるで家事や子供たちに関する責任が、性別ごとにそれぞれ割り当てられているという考え方が遺伝されているかのようです。

「父親とは 彼の人生を捧げる人ではない 愛を持って教育する人だ」
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母親同様、父親もまたとても大切な存在です。赤ちゃんが生まれて最初の数か月は特に母親が必要とされ、2人の間に生まれる繋がりはより一層強く深いものとなります。ですが父親が持つ鉄の権威と母親が支える家庭、などというような昔ながらの古い考えは変えていく必要があります

女の子はピンク、男の子は青、というように性で区別する考え方はもう終わらせ、社会を変えていかなければなりません。これは家庭のような私的な面から少しずつ変えていく必要があります。

父親とは「時々母親の家事や育児を手伝う」という存在ではありません。大切な家族のそばにいて、愛し、気遣い、責任をしっかりと負うのが父親というものです

父親の片手に支えられる赤ちゃん

子育て中の男性の脳

子育て中の母親の脳は驚くほど変化します。妊娠、授乳、日々の子供の世話をすることで、それらに適応するため脳内を再構築するのです。脳とは本当に素晴らしい器官です。オキシトシン値を上昇させるだけでなく、ニューロンシナプスもまた変化します。これは女性の感受性や知覚を敏感にし、子供の感情の変化に気づきやすくします

それでは父親の脳はどうでしょう? 生物学的にただ父親というだけで、それ以外はただ観客のように見守るだけなのでしょうか? そんなことはありません。父親の脳もまた素晴らしい変化を遂げます。バル=イラン大学ゴンダ学際的脳研究センターで行われた研究によると、父親が子育てをすると、女性と同じような変化が脳内に起きるそうです

あらゆる脳スキャンの結果、同性愛者、異性愛者どちらの父親も偏桃体が普段の5倍以上活性化したことが分かりました。これは危険や、赤ちゃんの感情を素早く察知するために起こる変化です。

父親に抱かれる新生児

親の責任

男性によっては、父親としてどのような振る舞いをすれば良いのか分からない人もいます。世の中には子供に苦しみを与える酷い母親、優しく寛大で素晴らしい父親、子供の心に忘れがたい傷や思い出を残していく親など、様々な親が存在します。子供を育てるというのは非常に責任の重い大きな仕事で、中には準備が出来ていない段階で親になってしまう人もいます。ですが親になるという事は、その人の人生を豊かにするのです。

「男性も女性も強くなりましょう。互いの性を全く違う別のものだと壁を作るより、1人の人間として考えてください。互いを試し合うのはやめましょう。」

- エマ・ワトソン 国連でのスピーチより

良い親になるという事は性別とは全く関係なく、その人の人間性が関係します。それぞれのカップルが、それぞれ自分達らしい子育てをします。家族全員で独特の、そして能力に応じた家族の形を作り上げるのです。

赤ちゃんにキスする父親

互いに助け合い、責任を分かち合う

両親が共に手を取り合って現実に向き合い子育てをすることは、責任を分かち合い、調和のとれた家庭を築くことへと繋がります。子供は両親という道しるべの元、幸せに生活することが出来ます。

家庭を超えて社会もまた同じように変わっていく必要があります。ステレオタイプの考え方をなくしていきましょう。

それは、女性が「悪い母親」と後ろ指をさされることなくプロとしてのキャリアを築いていける社会です。彼女たちは育児を放棄しているのではありません。また、赤ちゃんにミルクをあげ、具合が悪い時は家庭で出来る治療法を探し、おむつを買いに行き、夜にはお風呂に入れる、こういった父親の行動も「手伝っている」と受け取られるべきではありません。彼らは父親の役割を果たしているだけなのです。

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