2C-B:エリートドラッグ
2C-Bは、その高価な値段から「エリートドラッグ」と称されています。ヴィーナス、エロックス、ネクサス、MFT、ピンクコカインなどの別名もあります。元々の名前は2C-Bで、麻薬として分類されています。
メディアはこれを新しい麻薬であるかのように扱っていますが、実際は1974年ごろから流通しています。アレクサンダー・シュルギンという人が、カリフォルニアの研究室でこの配合を生み出しました。多くの人がドイツで発明されてたと思っていますが、それは正しい情報ではありません。
2C-Bは、合成ドラッグです。つまり、化学物質を使い研究室で合成することが可能です。天然の植物からなる大麻やコカインとは異なります。
「文学がコカインのように禁止されていたら、興味からもう少し本を読んだだろうに。」
-アレハンドロ・ホドロフスキー-
2C-Bの歴史
2C-Bは、合成ドラッグが台頭してきた80年代に人気になりました。1985年、政府はエクスタシーを非合法と認定します。それによって、2C-Bはより人気になりました。1994年、アメリカでは2C-Bが非合法化されます。少しずつ、世界の他の国もこの麻薬を非合法化していきました。それから、この麻薬は「ネクサス」と呼ばれるようになります。
2004年、この非合法ドラッグは、今度はラテンアメリカでブームになりました。メデジン
メデジンの密売人は、このアレホ・トゥシビを街の外へ逃がします。彼はカリに移動したものの、そこからもマフィアによって追い出されました。最終的にはボゴタで店を始めます。しかしボゴタではマフィアが彼を誘拐し、その配合を力づくで吐かせます。
有名なマフィアの親分であるウルディノラがアレホの事業を乗っ取るようになります。その後、ウルディノラは検挙されます。現在、コロンビアは最大の2C-B生産国です。主にヨーロッパに輸出していて、最も消費量が多いのはドイツです。
心理的効果があるアンフェタミン
2C-Bはアンフェタミンに属します。アンフェタミンは、神経系に強い刺激になります。密売人は、錠剤やカプセルの形でこれらの麻薬をブラックマーケットで販売します。しかし、吸引用に粉末を販売することもあります。この麻薬は様々な形で販売されますが、ピンク色の錠剤が最も一般的です。そのため、多くの人は「ピンクコカイン」と呼んでいます。
ドーパミン2C-Bは、サイケデリックドラッグです。つまり、認識・認知プロセスを変容させ、幻覚を引き起こします。
2C-Bは、エクスタシーなどの他のドラッグに比べると効果が表れるまでに時間がかかります。摂取してから、脳に到達するまで2時間ほどかかることもあります。すべて個々の体のつくり、生理反応、状態に左右されます。専門家は、10ミリグラムは低量だとしています。適正量とされているのは、10~24ミリグラムです。25~40ミリグラムは高量とされます。これ以上の量を摂取した場合は、過剰摂取です。
効果
2C-Bには、物理的・心理的副作用があります。少量であれば、感覚が敏感になります。感覚として受け取るもののすべてがより激しく感じられるということです。大量に摂取した場合、次のような影響が見られます。
- 幻覚、幻聴。
- 物がいびつに光って見える。
- 笑いたくなって、そのあと不安や落ち着きのない感覚におそわれる。
- 賢くなったように感じる。
- 自分の体を普段より意識する。
- 突然の気分の揺れ。
- 過剰摂取をした場合、恐怖やパニック発作の感覚に襲われる。
最もよく見られる身体的な副作用は、血圧の上昇、瞳孔拡張、目のかすみ、めまい、不眠症です。長期的な影響に関してはまだよくわかっていません。しかし、長期的に使用した場合、深刻な不安症、鬱、不眠症などを引き起こす傾向にあることはわかっています。どれほどの中毒性があるかはまだ不明です。
2C-Bに関するその他の事実
摂取ごとに起こる影響は、人の特性によります。15ミリグラムほどでは何の影響も出ない人がいます。一方、15ミリグラムでかなりの影響が出て、幻覚を起こす人もいます。14~24ミリグラムの間では、10ミリグラムの違いで効果に大きな差が出ます。
コロンビアでは、2C-Bを「女王とモデルのドラッグ」と呼んでいます。
人々は「エリートドラッグ」と呼んでいますが、実際の値段はそれほど高価ではありません。ブラックマーケットでは高値ですが、コカインとさほど変わりません。コカインの効果は長く続かないため、使用者はより頻繁に使用するようになります。結果、最終的にかかる金額は2C-Bと同等量になります。
こちらの記事もおすすめです。引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Échele Cabeza. (2022, 18 de abril). Tusi-Tusibi. Consultado el 2 de febrero de 2023. Disponible en: https://www.echelecabeza.com/tusi-tusibi/
- El Tiempo. (2022, 12 de marzo). Tusi: ¿qué es la cocaína rosa que provocó la adicción de Mara Cifuentes? Disponible en: https://www.eltiempo.com/justicia/investigacion/tusi-que-es-la-cocaina-rosa-a-la-que-es-adicta-mara-cifuentes-657839
- Energy Control. (s.f.). Tusibí: sustancias principales. Consultado el 2 de febrero de 2023. Disponible en: https://energycontrol.org/sustancias/tusibi/
- Energy Control. (s.f.). Ketamina: sustancias principales. Consultado el 2 de febrero de 2023. Disponible en: https://energycontrol.org/sustancias/ketamina/
- Energy Control. (s.f.). MDMA: sustancias principales. Consultado el 2 de febrero de 2023. Disponible en: https://energycontrol.org/sustancias/mdma/
- Energy Control. (s.f.). Reducir riesgos con una dosis test o de prueba. Consultado el 2 de febrero de 2023. Disponible en: https://energycontrol.org/infodrogas/reducir-riesgos-con-una-dosis-test-o-de-prueba/
- InSight Crime. (2022). Tusi: el sicodélico cóctel rosa que engañó a Latinoamérica. Consultado el 7 de febrero de 2023. Disponible en: https://es.insightcrime.org/noticias/tusi-coctel-sicodelico-rosa-engano-latinoamerica/
- Mustafa, N. S., Bakar, N. H. A., Mohamad, N., et al. (2020). MDMA and the Brain: A Short Review on the Role of Neurotransmitters in Neurotoxicity. Basic and clinical neuroscience, 11(4), 381-387. Disponible en: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7878040/#:~:text=MDMA%20provides%20an%20immediate%20enjoyable,neurons%20after%20the%20MDMA%20exposure.
- Oficina de las Naciones Unidas para la Droga y el Delito. (2021). Drogas sintéticas y nuevas sustancias psicoactivas en América Latina y el Caribe 2021. Recuperado de: https://www.unodc.org/documents/scientific/21-02921_LAC_drug_assessment_S_ebook.pdf
- Royo-Isach, J., Magrané, M., Domingo, M. & Cortés, B. (2004). La «keta»(ketamina): del fármaco a la droga de abuso. Clínica biopsicosocial del consumidor y algunas propuestas terapéuticas. Atención primaria, 34(3), 147-151. Disponible en: https://www.elsevier.es/es-revista-atencion-primaria-27-articulo-la-keta-ketamina-del-farmaco-13064530#:~:text=La%20ketamina%20es%20una%20droga,poco%20y%20esperar%20sus%20efectos.
- Ruiz, K., Rui, M. y Velez Patiño, M. (2022). El rosa: un color que no es como lo pintan en el 2CB [Tesis de pregrado, Universidad Cooperativa de Colombia]. Repositorio Institucional Universidad Cooperativa de Colombia. Disponible en: http://www.knowledgecap.bigstarcreative.com/handle/20.500.12494/46296
- Shamsaei, F., Baanavi, M., Hassanian, Z. M. & Cheraghi, F. (2019). The impact of addiction on family members mental health status. Current Drug Research Reviews Formerly: Current Drug Abuse Reviews, 11(2), 129-134. Disponible en: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30892169/