7つの見えない性差別

7つの見えない性差別

最後の更新: 28 8月, 2019

性差別は認識されづらいものです害がないようにみえる言動に隠れていることが多いのです。文化が性差別を拡大させ、日々の生活に小さな性差別が蔓延しています。そして、小さなものは重なり、女性を不当に扱う世界観ができあがっています。

性差別に安全地帯はありません。その言動は何気なく繰り返されます。多くの人に無視されがちであり、女性は、日々非難されているのです

「—なぜ、あの人達は賃金が低いの? 」「それは、簡単だよ。」とパン屋は肩をすくめる。「女性だからだよ。」
-ホアン・ゴメス-ジェラド-

女性はこれまで与えられていなかった権利を獲得してきましたが、それでも、まだまだ道は長いのです。例えば、良く知られているように、女性の方が給料が低いことがあります。多くの職場では、昇進するために、自分が優秀以上であることを見せなければならなりません。

街中でも性に関するバトルは起きています。世界のあちこちで女性が安全に移動するため、特別な公共交通機関も必要になっています。21世紀の今、これは放っておける問題ではありません。日常の性差別は他にもあります。それでは、見ていきましょう。

 

1. 「必要なのは彼氏」だと言われる

あなたの気持ちを代弁するのに使われる言葉です。例えば、落ち込んでいるとき、男が必要だという結論に至ってしまいます。女性は男性がいないと耐えられないと言われているのです。心配事があるとき、神経質になっているとき、ストレスを抱えているとき、「必要なのは彼氏」だと言われてしまいます。

性差別2

ダメージが大きい言葉です。女性は「何かに欠けている」、それを男性が補い、より良い状態になれるという意味が込められています。女性は「弱い性」で、男性が幸せにしてくれるという考えに基づいています。

2. 見た目を気にしないと、誰もあなたを見ない。

に化粧をし、美しい体で、綺麗であるべき。そうでなければ、見てはもらえない。言い換えると、存在しない。身体的な美しさだけが女性の社会的存在を示す。

このようなことを言う裏には、攻撃性と嫌悪が隠されています。女性の社会的役割を外見の魅力だけに限定しています。女性の安心と自信を傷つけています。男性の快楽のためだけに女性は存在すると言っているのです。

 

3. 結婚式の日には…

ある文化では、特に、母親が娘に飽きもせず、繰り返す言葉です。女性のゴールがそこにあるように「結婚式の日には…」と言います。結婚が女性の一生で目指すところ。そして、男性の妻になるのです。

科学や政治、文化において女性は素晴らしい功績を残しています。それでも、家庭で言われる言葉です。功績を残せる女性もいるが、娘や姉妹にはできないと思っているのでしょう

 

4. 女性らしく

性別で文化的役割を分けています。男性は敏感であってはならない、女性は指図してはならないという生物学的な決まりはありません。私達の文化が女性はデリケートな生き物であるという考えを蔓延させているのです。女性の出世や、女性が男性に立ち向かうことを防ぎたいのかもしれません。

女性らしくというのは、女性の役割に従い、行儀よくしましょうというものです。文化が女性を受け手にさせています。男性は「不作法」で良いというのも暗黙の了解です。

 

5. ひやかし

道で冷やかされるのは気持ちが良いものではありません。それだけでなく、女性は危険を感じてしまいます。それでも男性は事実であり、攻撃的でない限り何を言っても良いと思っているようです。

「天使のようだ」や「きれいだ」と声をかけられるかもしれません。それに対して女性が発言する機会を与えないのであれば、それは危害を加えたことになります。これらの性差別に対抗する女性は 「きびしい 」と言われてしまいます。

 

6. 気取りすぎず、軽すぎず

社会では:かわいく、良く見せ、魅力的に振舞うべき。行き過ぎは良くない。肌を露出しすぎると、娼婦のよう。人が欲しがるように、それでいて、手が届かないように見せることが秘訣だと言われます。

性差別イメージ

つまり、上品であるべきだということなのです。あとは、男性の仕事です。男性があなたを勝ち取り、女性はその後、それを受け入れるだけです。女性が初めから積極的であってはいけません。男性は興味を失くします。女性は、時折見つめたり、優しくすることを期待されています。

​​ここでは、「女性は獲物 ​​」として見られています。女性はただの賞金になっています。男性のゲームの獲物です。女性が主導権を持ったり、性生活において積極的であると、それは良くないものだとされます。

 

7. 愛は空想ではない

愛は、待っていて得られるものではありません。おとぎ話の世界では起こりえます。ただ、あなたは夢と幻想を抱くお姫様ではありません。男性は空想ではないため、期待しすぎてはいけません。「女性的」愛はただ純粋なのです

いつまでも 「王子様 」を待っていると一生ひとりで過ごすことになりかねない?初めの男性を捕まえないと逃げられてしまう?ひとりでいるより、男性といたほうがいい?現実は異なります。今の状態で幸せなはずです

どんな性差別も誰かを傷つけます。女性だけでなく、男性もです。拘束服では、見た目がよくありません。ひとりひとり個性があり、性別の役割だけでは狭すぎます。人を傷つける差別に気付き、根絶していきましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。