ACCEPTS:嫌な気分になった時の7つの対処法
気分の落ち込みをコントロール出来なくなったり、それに対処しようとして余計悪くなったりと、ほとんどの人がこのような経験をしていると思います。その為、落ち込んだ感情をコントロールして、悪い状況から抜け出すのは非常に困難だという考えに至るかもしれません。しかし、対処のカギはその感情に直接向き合うことなく接することにあるのです。
「ストレス耐性」という言葉を聞いたことはありませんか?そして、これは子どもの教育に良いと言われています。自分の欲しい物がいつも手に入るわけでも、仕事がいつも思い通りに行くわけでもないことから、これはむしろ一般常識のようなものです。
そして、実際に人生は私達が強くなれるようストレスを与えているように思えます。計画は大抵思い通りに進みませんが、それがどのように変化するのかを知っていれば最悪のケースは免れるでしょう。必然的に、予期せぬ変化が私達を邪魔して試しているのです。
ですので、子ども達にその悪い気分に対処する方法を教えるのが大切となります。もし教えないと、子どもがストレスを感じた時にすぐに諦めてしまう、または怒りが彼らを支配してしまいます。ストレスは賢く管理しなければいけないのです。
ACCEPTS:嫌な感情に対処するスキル
気分が悪い時は、大抵同じようなことが起こります。それは鈍い痛みが現れ、簡単に消えないようなものです。しかし、それには全ての感情と同じように意味と理由があります。ですので、その感情に耳を傾けて、理解することが重要なのです。
嫌な気分に直面した時、耳や目を隠してその状況にフタをしてはいけません。また、その感情を放って置いたり、自分の行動を支配させてはいけないのです。ACCEPTSは私達を侵略する嫌な感情に対処するスキルで、とても役に立つ合言葉です。
1.Aは活動(activity):ストレスを発散出来るよう導いてくれる活動を見つける
最初のAはあなたが楽しめる活動、気分が良くなる活動、そして満たされる活動についてです。平和的な感情はポジティブな感情なので、あなたが平和を感じられる、あなたが安らげるアクティビティを見つけてみましょう。自分に合うアクティビティや、自分がその活動によってどう感じたいかは人それぞれです。自分だけのアクティビティを見つけてみましょう。
人によっては、自分の気持ちを描くことがその活動になったり、自転車やランニングで一人の時間を楽しむのが合う人もいます。また、楽器演奏を選ぶ人もいるでしょう。あなたも自分に合った活動を見つけて、その感情に対処してみましょう。少しずつですが必ず効果は見られます。
2.Cは奉仕(contributing):環境を改善する為に自分を捧げよう
ここでいう「奉仕」は、誰かの為に時間を費やしたり、喜びの為に誰かと協力することを意味します。この行動の目的は、役に立つことと環境改善にあり、自分の周りに奉仕すると、個人的な有効性の感覚が向上するのです。その結果、嫌な気分は徐々に消えていくでしょう。
3.もう一つのCは比較(comparison):現実的な比較を行う
自分より悪い状況にいる人と比べると、少し楽な気分や感覚を得られることがあります。それと同じように今の自分の状況と、今まで切り抜けてきた困難な状況を比べてみましょう。この比較をすると、自分自身と自分の気持ちに距離を作ってくれます。多くの人が自分は台風のような酷い災害に見舞われていると思いがちです。
しかし、もしあなたがその嫌な感情を解消したいなら、そこに距離を置き、現実的に状況を見極めることが役に立ち、私達自身と自尊心を守ってくれます。
4.Eは感情(emotion):感情を対処する為に感情を使う
ここでの考え方は活動の方法と関係しており、今感じている悪い感情と異なる感情を生み出すことを意味します。一つの方法として、何かをするなどの活動があり、嫌な感情を忘れられるよう助けてくれるのです。
ですので、誰かの行動や自分がどう思われているか心配するのはやめましょう。破局の後に家に籠ったり、人が考えている行動をとらなくても大丈夫です。あなたがしたいことを行い、すべきでないと思ったら行わなくてもいいのです。あなたを批判するような人は、おそらくあなたを本当に愛していたり、助けてくれるような人ではありません。
5.Pは押し出す(push away):後回しにして離れる
「押し出す」というのは、悪い感情を生み出す状況をしばらく後回しにすることを意味します。これは、状況によって当てはまらないこともありますが、それでも多くのシチュエーションに役立ちます。自分の精神的な注意を他のことを向ける努力をすれば、悪い感情の多くはどこかへ消えていくでしょう。
必要であれば、後でその感情に対処すればいいのです。嫌な感情とは関係のない活動で自分を占領し、気持ちをラクにしてみましょう。この方法はあなたと感情に距離を作ってくれます。
6.Tは考え(thoughts):考えは感情を養う
考えることで悪い感情を養うことはやめましょう。それを止めることが出来ると、多くの感情が消えていきます。例えば、ミスから学ぶことはポジティブなことで、実際に同じ過ちを繰り返さないようになります。しかし、それを後悔と捉え、永遠に自分をそこに結び付けてしまうのはポジティブなことではありません。「もし」という考えや説をコンスタントに考えてしまうのは嫌な感情を養うのです。
学ぶ、癒す、そして忘れる。もちろん何が起きたかは覚えていなければいけませんが、この教訓を参考にしてください。過去に戻って自分に罰を与えるのはやめてください。もし戻ってばかりいると、罰は恐怖を感じる迷路のようなものなのであなたは何かを失ってしまいます。
7.Sは感覚(センセーション)
自分の持っている悪い感情と引き離してくれる激しい感覚を作り出してみましょう。ここでいう感覚とは、美味しいご飯、感動する映画、気持ちいいマッサージなど、固まった考えばかりの頭に安らぎを与えてくれるような感覚を意味します。
悪い感情の耐性を持つことは、自分の中で始めなければいけません。また、それは今回紹介したような私達の気持ちと直接対立せずに様々な戦略や方法をとることでもあります。