自分を愛してくれない人のために闘うのは止めよう

· 2017年11月12日

親愛なる自分へ、自分を愛してくれない人のために闘うのは止めて下さい。前へ進み、うまく行きっこない愛に身を投じて自分を傷つけるのは止めて下さい。威厳をもって、この感情の独裁主義を根っこから断ち切って下さい。勇気を持って「私は自分を愛しているからあなたの元を去るわ」と言って下さい。

それが簡単ではないことは皆分かっています。私達は脳には再起動ボタンや非常口、または悲しみの風を追い出して新鮮なそよ風を招き入れられるような窓がないということを自覚しています。脳は頑固で、順序だっていて、しつこいものです。脳は感情的な思い出にしがみつくために闘ったりします。なぜなら、そうした思い出が自分のアイデンティティに大きな印をつけるものだからです。

自分を愛してくれない人を愛することは、火の灯らないマッチでろうそくに明かりを灯そうとしているようなものだと言います。なぜそんなことをしてしまうのか、なぜ自分を愛してくれない人を崇めようと頑張ってしまうのかはよく分かりません。私達は固執し、反抗し、「もし彼にこれを言ったら、きっと彼はこうしてくれるのでは…」「もし私がここを変えたら、これが可能になるのでは…」などとこうした考えが何かを達成できるかのように歪んだ考えを巡らせます。

しかしながら、愛は自動販売ではありません。コインを入れ、ボタンを押し、欲しい物を手に入れるというようなことはできません。時によっては、間違った希望を全て忘れ、他の人達と違う方向へ行ってしまっている誰かのために自分を殺すことを止め、突っ込んでいくより他に治療法はないのです。

顔にハートをかざす女性

自分を愛してくれない人を愛すると、その人のことが頭から離れなくなる

ちょっと前に、誰かが自分のことを愛してくれていないと分かった時になぜページをめくり、強くなることがそれほど難しいのかということについて考えました。この疑問への答えは、複雑でいつも魅力的な世界である神経学の中に見つけることができます。もう少しよく理解するために、次の例を見てみましょう。

例えば、別れを乗り越えられていると感じるようなすごく調子のいい日を数日ほど過ごしていたとします。しかし、ある午後の日、あなたの元恋人が着けていた香水と同じ物を着けている人があなたの側を通り過ぎました。あなたは突然、麻痺し涙が溢れてしまうのではないかというほどの悲しみに襲われます。

カリフォルニア大学の神経生物学者であるアントワン・ベシャラは、人が拒絶された時、脳がどのようにある刺激や映像、記憶をお互いに結び続けているのかを説明する「脳内葛藤」という語を導入しました。この親密かつ強力な関係を担う神経回路は海馬と偏桃体の間に位置しています。

目をつぶる女性の顔

こうした構造は感情的な記憶を司り、組織化させています。そのため、ある特別な人と過ごした全ての経験はあなたの頭の中に焼き付けられていて、そのせいで、その経験はその記憶を呼び起こす刺激とつながっているのです。

なので、特定の香水の匂いを嗅いだり、特定の写真や物や洋服を見たり、または毎週末夕食を食べに行っていたレストランの側を通り過ぎた時、それは神経伝達物質を活動させ、あなたを不可能な愛に溺れさせるかのようにしてしまうのです。

そして、この結びつきを破壊し、この脳内葛藤をコントロールすることは簡単なことではありません。

 

親愛なる自分よ、目を覚まし心を癒せ

拒絶と放棄の構造は残酷で、奥深く、複雑なものです。私達は、ページをめくることを億劫に感じることが必ずしも自発的なものではないということ、そして脳がこの生化学的悪循環に陥っていくことも既に分かっています。

しかしながら、神経学者は時が経つにつれ、こうした結びつきのある記憶が活動することは徐々に減っていくと説明しています。こうした負の感情をもたらす神経のつながりは徐々にその強さを失っていき、遠くに聞こえる悲しいメロディーのエコーを聞く度にその痛みが和らいでいくようになっていきます。

自分を愛してくれない人を崇めることを止める適切な心理的戦略を活用する限り、時の経過によってあなたはより穏やかに前へ進むことができるようになります。以下に、そんなあなたの助けとなる対策法をいくつか紹介します。

男性の口を抑える女性

感情的拒絶を乗り越える秘訣

親愛なる自分よ、もし愛してもらえないのなら、何よりもまず自分を愛することを覚えておきなさい。これがあなたが人生に取り入れるべき大前提のことです。しかし、私達は諦めたり負けたりしてはいけないと教えられてきました。それは、いかなる絆をも壊すことをより難しくさせてしまうものです。

  • 愛は犠牲ではないことを理解する。「もしこれを止めたら、愛してもらえるんじゃないか」「自分に関してあれこれ変えてみたら、きっと私をもっと好きになってくれるはず」といったようなことを考えるのは無駄なことです。ですからやめましょう。感情的自殺を犯すことは止めましょう。自分を侮辱することは止めましょう。自分に強さを与えてくれる唯一のもの、自尊心を燃やし尽くしてしまうことは止めましょう。
  • もし相手があなたを傷つけているのなら、相手はあなたを愛してはいない。単純なことです。もしあなたが浮気や自分勝手、侮辱という名のメリーゴーランドの透明な馬になっているのであれば、その人から離れましょう。なぜ自分を感情的拷問室の囚われ人にしてしまっているのでしょうか?逃げれば、自由が最高の形の慰めであること、そして孤独は歓迎されるべき避難所であるということに気が付くことでしょう。
  • 不可能な愛において、最初に失うものは希望である。人間関係によっては、有効期限というものが付いてくることがあります。もしあなたがその関係において望むことが実現しないと完全に気付いているのであれば、歩いて来たその扉をくぐってその関係を去るべきでしょう。そして、その時には威厳をもって、顔を高く上げ、心はひとところに収めて、そうしましょう。

自分を愛してくれない人を愛することは非常に痛ましいことです。しかし、あなたにふさわしくない相手のために自分を愛することを止めてしまうことの方がもっと痛ましいことです。強く賢くありましょう。そして愛するにふさわしい者のみを愛すべきであるということをいつも覚えておいてください。