諦めること以外になら、何にでも時間は使える!

諦めないことで人は強くなれます。なぜなら、心が燃え上がっているからです。このように人間には、前進して夢を叶えるためであれば必要なだけ何度でもやり直す力が備わっています。そのため、何をやるにしてもいつでもそのための時間は用意されていることを分かっておきましょう。
諦めること以外になら、何にでも時間は使える!
Valeria Sabater

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Valeria Sabater.

最後の更新: 21 12月, 2022

私たちの目の前には何本もの道があり、どれでも好きなものを選ぶことができます。短いものもあれば、長い道のりとなるものもあるでしょう。そしてその道が森を通るものであれ、山道であれ、海辺の道であれ、行く手を阻む障害にいずれ出会うことになります。なぜなら、人生とは曲がりくねった道を永遠に歩いていくことだからです。

平和で快晴の日もあれば、嵐のような雨の夜も訪れるでしょう。しかしそれでも、決して諦めないでください。妥協して意志を曲げるようなことがあってはなりませんし、後退もすべきではありません。諦めること以外になら、何にでも時間を使って良いのです。

モチベーションに関する心理学では、情動や思考、そして行動を同じ目的に向けて合体させられるようなエネルギーこそが最も強力なモーターになってくれる、とされています。自信を持って、自分にはどんな価値があるのか分かった状態で挑めば、どんな障害もすぐに乗り越えることができるのです。

もちろん、このような姿勢を常に維持するのは容易なことではありません。時には自らの心理的な強さや能力のことを忘れてしまうこともあり得ますからね。

あなたの運命には、予想もしないようなどんでん返しが待ち受けていて、現実を制御できなくなったり突然恐怖心に打ちのめされてしまうこともあるかもしれません。ここで問題なのが、どうやってそういった状況に対処すればいいのか?というものです。また、決して諦めずに進み続けるためにはどんな方法が最善なのでしょうか?

“身体は私たちの庭である。この庭では、私たちの意志が庭師となる”

-ウィリアム・シェイクスピア-

諦めること以外になら、何にでも時間は使える

どんなことをするにしても時間は残されている、だから諦めないで!

人の生涯には、実に様々なことに時間や機会が与えられています。幸せな時間もあれば不幸な時も訪れますし、笑える瞬間も心が傷つく場面も味わうでしょう。また、何かや誰かを愛したり憎んだり、賞賛したりあるいは警戒したりもするはずです。

健脚と好奇心旺盛な頭脳は、あなたをたくさんの場所に連れ出し、予想もしていなかった経験をたくさんさせてくれたことでしょう。日々あなたは学びと忘却を繰り返し、昔の間違いを正す一方で新たなミスを犯したりします。

意志の力というのは、人生の各段階で常に副操縦士のような役割を担ってくれる存在です。諦めないように鼓舞してくれますし、前進し続けるために困難な状況の中でも原動力にもなってくれます。

しかし、意志の力は時折弱まる可能性があることが、少なくともオランダのマーストリヒト大学で行われた研究で分かっています。この心理的側面は情動と直接関わっており、強い精神を常に維持できるわけではありません。そのため、苦痛の度合いがあまりにもひどくなってしまう日々があってもおかしくはないのです。

そのような時に諦めてしまうのは簡単です。何もかもが無意味なのだと自分に言い聞かせ、じっとしたまま嵐に自分が壊されて台無しになるのを放置してしまうこともあり得るでしょう。しかしそれではだめです。絶対に、決して、諦めないでください。

諦めてしまわずに済むように、意志の力を鍛えよう

アメリカ心理学会(APA)では、ほとんどの研究者が意志の力を以下のような能力として位置付けています:

  • 自らのウェルビーイングにしっかりと取り組み続けられる能力
  • また、役に立たない思考(失敗するかもしれない、という考えなど)を無効化し、強さを取り戻す能力。人々はこの能力ではなく目標の達成に集中する傾向があります。
  • 感情の抑制方法に関する知識。苦境を乗り越えようとする際に恐怖心が妨げになってしまう可能性があることを理解しましょう。
  • 意志の力は時に弱まってしまうこと、そして人は常にやる気に満ちた状態で要られるわけではないことへの理解。したがって意志の力を育くみ続け、日々覚醒させることが大切です。
諦めること以外になら、何にでも時間は使える

あなたにはできる!

困難な状況でも諦めないでいるために役立つ呪文があります。「私にはできる」と自分に繰り返し言い聞かせ続けてください。もちろんあなたならできるはずです!あなたには試練に立ち向かい、行動し、解決し、乗り越えるための力が備わっています。人は生まれながらに強さを持っているわけではありませんが、立ち上がって戦い続ける以外の選択肢がないことにすぐに気づくことができます。

アルバート・バンデューラはかつて、自己効力感に働きかけることの重要性を説きました。これは何かを成し遂げたりより良い人間になろうと努力したり、成功を手にするための、自らの能力への自信にほかなりません。彼はこの自己効力感という心理的側面がいかに私たちを助けてくれるかについて実例を挙げて説明しています。

ご自身がとある部屋の中にいると想像してください。出口は一つしかなく、鍵がかかっています。そのドアは錆びついた古いもので、あなたには100個の鍵が与えられています。ドアを開いて脱出するにはその中かから正しい一つを探し出さねばなりません。

ここで自己効力感を持てていれば、遅かれ早かれ私はここから脱出できるはずだ、と確信を持つことができます。時間はかかるかもしれませんし、ドアを開くことのできるたった一つの鍵を見つけるには残りの99個の鍵を試す必要があるかもしれません。それでも、諦めてはいけないのです!

どんなことにも時間は残されているので、諦めない人は希望を持つことができる

諦めることや後退すること、あるいは何らかの戦いから身を引くことは不適切なだけでなく不健全でもある場合がありますので、現実的にならなくてはなりません。しかし、絶えず前に進み続け、勇気を持ち続ける必要があります。諦めてはいけません!

人はよく、戦争に勝利するためには一つくらい黒星がついても仕方ないというようなことを言います。これは、人生にはたくさんの忘れがたい晴れ晴れとした日々がある一方で、嵐が行く手を阻むこともあり得るからです。そのような場面では、希望という名のレインコートを羽織って雨の中で踊ったり歌ったりしながら太陽が再び微笑んでくれる平和な朝を待つ以外の選択肢はありません。

覚えておいてください、諦めずに大胆になり、勇敢でいる限り明日は必ずやってきますそれこそが心に留めておくべきことなのです!


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  • Martijn, C., et al. (2002). Getting a grip on ourselves: challenging expectancies about loss of energy after self-control. Social Cognition, 20, 441-460.

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