あなたに欠けているものは、自慢から分かる

28 1月, 2018

こんな言葉を聞いたことがありますか?『あなたの自慢を聞けば、あなたに何が欠けているか分かる。』

この言葉は、なんでも自分の手柄にする人のことを示唆しています。しかし、そんな人たちが自慢していることが矛盾しているサインはすぐに表れます。この場合、彼らが「宣伝している」のは本人が自分自身に与えた特性なのです。

自分自身や自分がしたことに誇りをもって話す人すべてに当てはまるわけではありません。そうではなく、自分の姿勢にはプラスなものがあるとひけらかしている人を指しています。彼らはその特性を強く、しつこいほど頻繁に強調します。旗かのように振りかざし、はっきりと誇張していることがわかります。

「どんな人も自身の中に3つの異なる特徴を持っています。本当に自分自身が持っている特性、周りに見せている特徴、自分が持っていると思い込んでいる特徴です。」 
-アルフォンス・カー-

このメカニズムにどっぷりとつかっている人は、そのことに気づいていません。逆に、自分の考え方や価値観を広め、手本のようになることが使命だとすら思っています。他人を納得させることが目的ではありません。自分自身にそれが本当だと納得させることが目的です。それを具体的な行動と議論で証明しようとしているのです。

本当の自分ではなく理想の自分ばかり

大口をたたくくせに、自分が説いていることを実行しないひとは、防衛メカニズムにはまってしまっています。このメカニズムは、「反動形成」として知られています。抑制された欲望を避けるために特定のふるまいをおこすメカニズムです。別の言葉で言えば、非難されるべきであると本人が考えていることを望んでするのです。無意識の衝動から自分自身を守るために、それとは反対のことをします。

雲の散歩

このメカニズムの例は無数にあります。お腹いっぱいまで食べたいと思っているのに、太ったり社会から拒否されるからとその行動を非難すべきと考える人を見てみましょう。彼らは、狂ったようにダイエットを強行し、ジャンクフードを嫌いになります。あるいは、強い性的な欲望があるのに、そういった感情を抱くのは罪深いと考える人も同じです。だから、彼らは禁欲と貞操の名のもと撲滅運動をし始めます。

嫌いな人や見下している人の注意をひこうと躍起になっている人も良く見られます。その人はうそをついているわけでも、故意にふりをしているわけでもありません。自ら課したモラルの検閲のため、自分の感情を認識することができていないだけです。

反動形成は、特定の面にターゲットが置かれることがあります。たとえば、命令や衛生です。しかし、これは人の性格を形成するパターンになってしまう可能性があります。このような場合、「偽りのパーソナリティー」が形成されます。その人のすべての行動がマスクをかぶり続けるためだけに起こるようになります。これが、「自分ではない人であるかのようにふるまう」人のタイプです。

自分を擁護するために思い込む

欲望の表現を阻害するのは、かなり厳しいモラル意識か、あなたが恐れているあるいは破っている外的な命令です。だから、そのつもりがなくても、本当の自分ではないものになりきろうとします。反動形成メカニズムが発動してしまっていることを認識するには、言葉や行動がどれだけ強調され誇張されているかに注意します。あなたの「ノー」ははっきりとせず、「イエス」の部分が特に強調されます。これが、反対に行動するよう導いてしまう隠れた欲望があるサインです。

顔が花の男性

最近では、ソーシャルネットワークサービス(SNS)がこのようなメカニズムの良い例です。SNSは、自分が現実とは違う「何か」であることを証明できるようデザインされているかのようです。幸せではないのに、笑顔の写真をのせます。自分の旅行、新しい仕事、達成について公表します。でも、他の人に見てもらわなくてはならないなら、きっと何か不確かなことがあるのではないでしょうか。

反動形成は、強迫観念的なパーソナリティーを生み出してしまう可能性もあります。現実とは違う自分像を打ち立て、その自己欺瞞を続けるために常に注意していなくてはいけません。常に自分自身に目を配り、疑いの余地がないことを証明しなくてはいけません。そういった状況はとっても疲れます。抑圧された欲望が何度も何度も戻ってくきて、包囲されているように感じるからです。

無意識の欲望をコントロールしようとする強迫観念が起こると、かなりの苦しみを感じるかもしれません。外に出ようとする欲望と「寄せ付けない」ようにする必死の努力の間に大きな内面的な緊張が生まれます。

このような状況では、あなたの力が弱まり、強迫的な行動として現れる可能性が出てきます。どんなものであれ、欲望はあなたが認めれば無害であるということを覚えておいてください。それから、それを行動にうつすかうつさないか、あなたが意識的に決めてください。