誤った思考への対処の仕方
思考は、人間の精神を「働かせる」能力から生まれる精神の産物です。つまり、わたしたちの周りや内面の世界において起こるすべてを反映または解釈します。
わたしたちは、常に考えながら、日々、時間、人生を過ごします。自分の身に起こることを評価し、些細なことや抽象的なことについて考えます。時には、恥ずかしくなるような考えを生み出すこともあります。あるいは、精神で過去や未来を旅します。
端的に言えば、わたちたちの考える力は膨大です。精神的な健康を維持するためにも考える力をコントロールすることが重要であることも理解しています。 わたしたちの思考は感情を左右し、感情は姿勢を左右します。
ネガティブな自動思考などの不健康な感情をわたしたちに抱かせる思考を、偏見または認知的わい曲と呼びます。必ずしもわたしたちの思考が適切な感情を引き起こすとも限りません。例えば、「犬が吠えている」と考えたとき、感情レベルでは何も起こらないはずです。
しかし、「犬が吠えている」と思い、即座に「吠えているということは犬は怒っている。襲われるかもしれない。」という意味を思考の中で与えたら、シナリオはかなり変わってきます。なぜなら、私の思考によれば、生存や無傷でいられるかが関わってくるからです。この状況は危険です。だから、これに伴い起こることに不安で反応します。
よくある思考のミス
思考の偏見はたくさんあります。ここでは、最も典型的な思考の偏見を分析していきましょう。深いレベルでわたしたちをかき乱す思考です。
占い師的間違い
この歪曲は、他の人が何か特定のことを考えていると思う時に起こります。あるいは、何かが起こるかもしれない、と賭けてもいいと思っているときです。
もちろん、論理的ではありません。未来に何が起こるか、他の人が何を考えているか、自分の思考がどんなことを次の2,3年で考えるかなんて、決して誰にもわかりません。だから、何が起こっているか、何が起こりそうか、わかるはずがないですよね?未来を予言してくれる空想の水晶玉もあなたは持っていないですよね?
白黒の思考
この思考の過ちは、すべてが単に白黒ではないということを考慮せず、対極にある特定の性質や特徴を与えます。グレーゾーンなものもたくさんあります。自分のミスのせいですべてが失敗したと思ったことが何度ありますか?自分に聞いてみてください。自分が犯したミスだけですべて失敗することがあるのか?ちょっと大げさすぎないだろうか?
パーソナライゼーション
良くも悪くも、自分が宇宙の中心と考えてしまうことが結構あります。他の人が、常に自分、自分のすること、自分がしないこと、自分の服装、自分の発言に頼っていると思い込みます。
現実には、みんな自分の問題に忙しくて、他人のことにかまっている余裕などありません。もしそうでなかったら、それこそ解決すべき問題です。
お気づきかもしれませんが、この思考の過ちが起こるとすべてを真に受けてしまいます。こうすることで、大きな不安、罪悪感、内気を感じます。
破壊的思考
何の証拠もなしに現実を誇張するときにこの思考の過ちが起こります。脅威や潜在的な危険がそこら中にあると思ってしまいます。 「もしこうなったら?」「もしやめたら?」「もし彼女に捨てられたら」「もし病気になったら」ということを前提に考えています。そしてこのすべての疑問には「おそろしい」という形容詞が付きます。しかも、その修復不可能な恐ろしい大惨事が既に起こったかのように過ごします。
もっと客観的な思考になるには
これらすべての思考の過ちは、わたしたちの存在自体に根付いている様々な思い込みから起こります。その考えは子供のころから確立されてしまっています。そのため、客観的な見方を手に入れるの は、時間と努力を要するプロセスです。しかし、必ずあなたの助けになります。
次に紹介することを行うと、もっと科学的で論理的になれ、偏見を少なくできます。
五感のみで認識する
観察して、触って、味わって、聞いて、匂いを嗅いで、現実を確かめることができます。さらに情報を与えてくれる第六感というのは存在しません。今を生きていることを五感で感じましょう。この瞬間だけが今アクセスできる現実だからです。未来に何が起こるとか、他の場所で何が起こっているとか、他人がどんなことを考えているとか、それはあなたが知り得る現実ではありません。
自分に科学的な質問をしてみる
五感を使う以外に現実を知りたいなら、次のことを考えてみましょう。自分の同僚が自分を非難しているとわかるだろうか?運転したら事故に巻き込まれるという証拠はあるか?実際に病気になる確率はどれくらいか?
思考がどこから来るか意識しよう
すでに言及した通り、偏見は思い込みです。思い込みは気の根のようで、誤った認識は花のようです。自分の思い込みを分析すると、これらのわい曲を作り出した理由がわかります。幸せになるために愛は必要ですか?心配することで問題が解決しますか?特定のタイプの人間は罰を受けるべきだと思いますか?
実験をしてみよう
科学者のように、思っていることや偏見が本当かを確認するための実験をしてみてください。例えば、誰かが見えないところであなたのことを話していると思ったら、勇気を出してその人に聞いてみましょう。
その人たちの答えを聞けば、頭の中で作り出した話か、本当に起こっていることか気づくことができます。相手はうそをつくこともできますが、それはどうしようもないことです! 自分が解決できることにフォーカスして、あとは忘れましょう。