ブルース・リー:適応能力を得るための7つの原理

· 2017年12月4日

ブルース・リーは、映画界に登場してすぐに世界中で有名になりました。ですがこの優秀な格闘家はハリウッドに収まり切らないほどの強い魂の持ち主でした。香港で幼少期を過ごし西洋思想の中で育ったブルース・リーは、哲学者や作家としても知られています。事実彼はワシントン大学で哲学の博士号を取得しています。ここでは彼の適応力を上げる7つの原理についてお伝えしていきます。

彼は西洋の格闘界に火花を散らし、頭角を現した人物です。非常にカリスマ性があり、あっという間に人々の模範となりました。彼が話す言葉には常に魔法と知恵が詰まっていたのです。

 

「最後まで生き残るものは最も強い者でも最も賢い者でもない。最も敏感に変化に対応できる者である。」

- チャールズ・ダーウィン -

 

彼が2007年に受けた最後のインタビューは、それまでの中で最もインパクトの強いものでした。適応する事の重要性について深く語っています。彼は自分の考えを端的にこう表現しました。「水になるんだよ」。

 

1.変化は自然な事である

西洋では人生の目標を定め、達成し、それを維持せよと教えられます。ほとんどの人が何かを失ったり、失敗することに慣れていません。ですので失ったり手に入れる事が出来なかったりすると不平不満を言うのです。

ブルース・リー1

ブルース・リーは、変わらないものなどないのだという事を理解する大切さを訴えていました。全ては動き続け変化し続けているのです。これに抵抗しても苦しみが生まれるだけです。物事の変化を受け入れる事は適応の基本です。

 

2.現実は信念よりも重要である

現実は信念に勝ります。時に物事が起こるべき方法で起きない事に人は驚かされます。人は、現実はこうあるべきだと信じている通りに起こるべきであって、その逆であるはずがないと考えがちです。世の中における本質は現実に基づいたものであるべきだと考えています。

現実を完璧に客観的且つ正確に理解するのは不可能です。そのため感覚が受け止める情報に誤差が生じるのです。信じられないような出来事が起きた時、人は自分が考えていた現実は間違っていたのだと気づくのです。

 

3.破壊は創造となる

現実はそれが持つ賢明さと共に流れています。何かが破壊され終わる時、それは新しい何かの始まりでもあります。物事が壊れるという事は、その終わりを示しています。ですがそれは決して悪い事ではありません。

ハスの花

前へ進むには、今まで身の回りにあった物や人を手放さなければなりません。そうする事で新しいものが現れます。特定の習慣や状況への愛情を捨てるのです。これが理解できる人こそ、必要のない過去の瓦礫を捨て、新しい機会やチャンスを掴むことが出来るのです。

 

4.変化の過程の中、あなたは1人ではない

私たちは皆互いに影響し合って生きています。ブルース・リーは個人が変われば周りの人も変わるし、周りの人が変われば個人も変わると言っています。つまり周りの人が成長すれば、個人もまた成長するのです。

個人の成長は世の中にとって貴重なものです。他人が変わり成長するのをサポートするのは、個人の成長へと繋がります。社会に生きる人々を別のものだと切り離して考えることなど出来ないのです。

 

「個人が変われば周りの人が変わり、周りの人が変われば個人も変わる。周囲の人々が成長すれば、個人もまた成長するのだ。」

 

5.存在するのは"今"という瞬間だけだ

現在とは過去と未来の間、未来の種となるものです。過去は単なる記憶、もうすでに起こったことで、起こったその時と現在とは違った形になっています。もう過去はあなたの頭の中にしか存在しないのです。

現在が揺るぎなく自然に流れて行くものでなければ、未来は存在しません。今ここでするべき事は、未来への種を蒔くことで、未来を終わらせることではありません。まだ起きていないことは不確かなので、今現在こそが真実で価値のあるものなのです。

 

6.本質ではなく、現実を見据える

西洋では物事の本質についてしばしば語られます。いつまでも変わる事のない固定要素が存在するという考え方があり、それは人に安心感を与えてくれます。ですので人と社会の本質、現実は変化がないと言われるのです。

鏡と椅子

ブルース・リーの哲学にはこの考え方は存在しません。人間がどういった物なのかについての考え方が完全に違っています。例えば内気な人がいるとします。それはその人がそういう人なのだという考え方なのではなく、単にそういう段階を通っているだけだという風に捉えています。未来には全く違った人間になっているかも知れないという考え方です。

 

7.流れに身を任せよ

自分や他人の現実を変えようとするのは無駄な努力で、苛立ちを募らせるだけです。結局全ては起きるようにしか起きないのです。少なくとも個々の空間においては、全ての人はありのままの自分でいるだけなのです。誰も自分の人生をコントロールする事は出来ません。ブルース・リーが言ったように、水のように流れに沿って形を変えてゆくべきなのです。

ブルース・リーの思想は西洋に大きな衝撃を与えました。これまでの社会とは全く違った角度で現実を捉えたものだったのです。自分や他人をコントロールしようとする必要はありません。代わりに自分の願望とはわずかに違う、現実の暗黙の論理を尊重するべきなのです。