文化心理学とは?

文化心理学とは?

最後の更新: 06 9月, 2019

文化心理学について聞いたことがありますかアンドレ・マルローはこう言いました。「文化とは、芸術、愛、思考の全ての形の集合であり、何世紀にもわたる時間の中で、人が奴隷化することから救ってきた。」この定義を踏み石として利用すると、文化心理学は、社会の過去、現在、未来に対して広い視野を与えてくれます。

多くの行動が、私たちの経験と絡み合っているのと同じように、私たちの文化とも絡み合っています。これは、経験や遺伝だけが私達の行動を調節したり影響を与えるものではない、ということを意味します。

「文化は自然と共に生まれ、シンプルで、謙虚で、純粋である。」

-福岡正信-

 

文化心理学とは?

ここで、文化心理学の簡単な概要をお話しましょう。専門家のほとんどが、これを憶測的な心理学の理論や方法論に代わるものとして出現した学派だとしています。ヴィルヘルム・ヴントが文化心理学の父だと考えられています。

紙の人

文化心理学は、その中で育った人の文化への影響に焦点を当てます。行動と共に、思考や感情にも影響します。行動に影響を及ぼす主なものが、文化的習慣と慣習です。

言い換えると、文化心理学は、ある文脈の中で生きる人々が決まった方法で行動する理由を説明しようとするものです。この視点を念頭に、詳細を観察して見たものを説明します

例えば、現代非常にグローバル化した西洋文化の中で、ある過去のできごとや正反対の社会を恐れる人がいるのはなぜでしょう?過去の世代が、当時のできごとに恐怖を覚えなかったのはなぜでしょう?反対の文化に浸る人が、これらの物事をひどいとしないのはなぜでしょう?

ここから、別の疑問が湧きます。私達にとって今普通であることを未来の世代が学ぶ時、何に恐れるでしょう

 

文化の壁

現在の世界の状態を見てみると、すべての文化の壁が簡単に見えます。言語、慣習、心情、考え方はすべて文化の壁の形です。

各国で、全人口に共通する習慣もあれば、特定の都市や地域に限定されている習慣もあります。それらが組み合わさり、すべての文化的影響が人間の精神に様々な結果をもたらします一人一人が、多くの異なる要因に左右されるユニークな文化的遺産を受け継いでいるのです。

シンプルな例には、イスラム教は豚を食べず、インド人は牛を神聖な動物とし、スペインのバスク地方には、独自の言語があります。これらすべての因子が、ユニークな文化的財産を生み出し、他の人々との違いを生みます。

 

なぜ、文化心理学を研究するか?

場所や伝統によって文化は異なり、それに接した人の考えや行動に影響します。文化心理学の目的は何でしょう?それは、単に現実を示すことよりも深いものです。特定の環境の伝統により作られ、定義され、維持される起源と影響の両方を探求するものです

先にも記したように、インドでは牛が崇められています。しかし、なぜ、そのようになったのでしょう?文化心理学のねらいは、このような疑問に答えることです。

文化心理学は、人が特定の文化をもつのを理解するために物語の神髄を調査するだけではありません。文化がそこにいる人にどのように影響を与えるかも研究します。ある慣習は根付き、他はそうでないのはなぜでしょう?これらの慣習は行動様式にどのように影響するのでしょう?これらの伝統は将来へどのような意味合いをもつでしょう?

文化心理学を学ぶ

 

社会学と人類学の繋がり

文化心理学は、社会科学、特に社会学と人類学と密接に関連しています社会学は社会を広く研究するものですが、動的な歴史を調査するために量的なデータに焦点を当てます。ある文化がどのように形成されたか、個人にどのように影響するかを理解するものです。

一方で、人類学は、社会の文化的内容や発生する集団的変化を研究します。象徴、コンセプト、背景を理解するものです。

さて、今、文化心理学とは何か、少しは概要が理解できたでしょう。簡単な例を挙げれば、民族的行動を理解したり、異文化間の衝突を学ぶなどです

「自分のルーツに捕らわれることなく、または、空虚な魂のまま自分の世界を去る人はいない。歴史や文化に浸った、様々な記憶の織物を持っていくのだ。」

-パオロ・フレイレ-

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