武士道精神に学ぶ7つの徳

日本に昔から伝わる武士道では、武士の戦いに人間性と名誉を与えるための7つの徳が生まれました。今回の記事で詳しく説明しましょう!
武士道精神に学ぶ7つの徳
Elena Sanz

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Elena Sanz.

最後の更新: 23 9月, 2019

武士道の精神は、日本に昔から伝わる武士の規律や原則です。

武士と呼ばれた侍は、武士道の規律を厳密に守りました。

侍にとって、武士道の精神は単なる規則ではなく、武士道という教義の「道」つまり過程であり、武士道の精神は、侍がより良い人間になる助けとなるガイドラインという役目を果たしていました。

武士道とは、人間性を失うことなく自分が信じるもののために戦う武士を育てる道であり、人の上に立ち人を導く侍としての心構えという意味も含んでいました。武士道の精神や武士道が教える「徳」は、時として、誰かと戦うことよりも大切だったのです。

ここからは武士道の精神が私たちに教える、7つの徳をご紹介します。

「行動を恐る大衆の上に立ち上がれ。」

-武士道-

武士道が教える七つの徳

武士道精神 徳

1.義

武士道の精神が教える最初の徳は「義」つまり正義です。

武士道の中でも最も厳格とされる「義」という徳は、打算や損得のない人間としての正しい道を説くものであり、武士には正直で正しくあることが求められました。

侍はまた、正義の概念を自分自身の自己認識に結び付けました。

何が公正であるかを決定する法律は当時はありませんでしたが、武士は自分が正しいと思うことを信じて保持するべきだと考えらていました。

ただし、あやふやなグレーゾーンではなく、すべてが白黒はっきりした概念でした。

2. 勇

勇気とは、自分が望むものを手に入れるためにはリスクを冒すことをいとわないことを意味します。

武士道では、危険な状況において亀のように甲羅の中に隠れてはいけないとされています。

侍は危険な場所へも勇気を持って出ていくことが必要とされましたが、盲目的な方法でなく用心深く注意と敬意を払って戦いました。

武士道が説く勇気により、侍は完全で素晴らしい人生を送ったとされています。

3. 仁

思いやりと言い換えることもできる「仁」という武士道の徳の意味は、侍が必要とした内面と外面の強さを表現するものでした。

侍は善良で思いやりを持つべきであり、身体的な強さだけでなく思いやりのある内面の強さも求められました。

誰かと戦うからといって、思いやりを忘れてはいけないのが武士道であり、相手の痛みを喜びと感じるのは、武士道にとって不道徳なことでした。

4. 礼

礼儀正しさは思いやりと密接な関わりがあります。

礼儀正しさとは、不必要な強さの誇示を避け、残酷な態度を取らないことを意味します。真の武士は戦いの場においても礼儀正しく振舞うことが求められました。

武士道において、敵を倒した後でも相手に敬意を払い共感するという礼儀正しさは、勇気によってもたらされるものだ考えられていました。

5. 名誉

武士道で説かれる多くの教義のほとんどが、武士としての名誉と関係しています。侍だけでなく日本人は名誉を重要な価値だと考えています。

武士道における「名誉がある」というのは、正しい行動を取り、倫理原則を守り、人間としての義務を果たすことです。

侍は自己認識に大きな重点を置き、自分の決断と行動に責任を持つ必要があると信じていました。

周りの人の言葉に惑わされず、自分が自分の言葉に責任を持ち行動することこそが、武士道の説く名誉です。

6. 誠

誠意と言い換えることができるこの徳は、武士が自分の言葉に大きな価値を置いたという点に関係しています。言葉と行動は同一であると考えた武士は、常に言動が一貫しているべきだと説きました。

言葉として口から出たものは、どれだけ小さな約束でも絶対に守るべきだと考えられていました。

真の侍は、自分の言葉を相手への敬意を伝えるために使用するため、時には言葉が武器になり得ることも理解していました。

武士道 誠意

7. 忠義

忠義とは、誰かがあなたに課すものではなく、あなたが自分で選ぶことです。

そして自分の言葉に責任を持ち、一度口にした約束はしっかりと守ることが大切です。

約束を守れないのであれば、自分にとってそれは大変不名誉なことであり、自分の上に立つ人、そして自分の下にいる人にとっても「恥」となるのが武士道の教えです。

武士道における忠義とは、自分の上に立つ人に対してだけでなく、自分に従う下の人に対しても常に忠実であることが大切だとされました。

自分の言動は周りの人への大きな責任を負っていることを常に忘れず、名誉ある行動をとることが忠義と言えます。

今回ご紹介したように、武士道が教える7つの徳は、現代社会にも適用できる教義です。毎日の生活の中でも、自分の内なる武士を引き出して闘う必要がある問題に直面することが多くあります。

古代の侍たちが教えるように、闘うときは勇敢でありながら思いやりを持ち、他者を尊敬するべきです。


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  • Yuzan, D. (1998). El Código del Samuray: El espíritu del Bushido japonés y la vía del guerreo. Edaf.

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