キャットセラピー:ねこと暮らす5つのメリット
ねこは素晴らしい動物です。自立を好みますが、甘やかされるのも大好きです。世界を嫌っているようなねこもいますが、愛情に溢れているねこもいます。
ねこの相反的・混乱を招く姿勢は、本当によく人間に似ています。もしかしたら、それが理由でキャットセラピーのようなテクニックが感情的健康の分野において人気を得始めているのかもしれません。
何年にも渡って、馬を利用したセラピーは自閉症、低い自尊心、脳性まひを持つ子供に驚くべき結果をもたらしてきました。科学的な証明がないにしろ、補助的なセラピーとして、運動スキルや感情的スキルを改善してくれることもわかっています。
同じように、キャットセラピーにおいても、ねこがそばにいることで肉体的・心理的改善が見られることがわかっています。ねこを飼うことは、多くの人が思っているよりメリットが多いのです。
キャットセラピーとは?
キャットセラピーは、不安症、ストレス、鬱の治療の方法の一つです。その人の生活の質を改善し、ねこと飼い主の間に特別な絆を生み出します。さらに、研究によれば、心臓の病気を抱える人がねこを飼い始めてから徐々に改善したという結果も出ています。
面白いことに、いぬを使った同様の研究では全く異なる結果が出ています。いぬの飼い主には、ねこの飼い主と違って同じ改善が見られなかったのです。
ねこを飼っている人は、そうでない人と比べて心臓発作で死亡する可能性が少ないことが示唆されています。
ねこは、1人で住んでいる人、特にお年寄りの方に推奨されています。認知症やアルツハイマーのひとも、ねこを撫でるだけで記憶を思い出したりします。
更にいいお知らせです。ねこをそばに置くことは神経退化性の病気を遅らせます。ねこのうなり声が神経終末を刺激し、過去からのストーリーを思い出す助けになります。
「平和をもたらす音を選ぶとしたら、わたしはねこの喉を鳴らす音に一票入れます。」
-B.D. Diamond-
ねこの簡単な歴史
何百年もの間、ねこは邪悪な生き物として扱われてきました。魔女の忠実なしもべであり、悪運をもたらすものであり、悪魔の使節と見られていました。征服できない自由な性質は、一般の人や権力を持った人から恐れられていました。
一方で、とある文明では神聖なものとされていました。エジプトでは、最も重要な神であるラーの守護としてあがめられていました。ラーは日が昇り沈むたびに生まれ死ぬと伝説で語られている神です。
その結果、夜は彼の敵にとってかっこうの餌食でした。ライオンの目にも見たてられるねこの目は、太陽を反射し、夜の間ラーを守りました。
伝説を抜きにしても、ねこがペットとして受け入れられているのは顕著です。羊の守り番やハンターとして使われる犬と違って、ねこは野生のままです。
近年の研究によれば、食べ物を得ることを期待し、ねこは自分たちから人間に近づいてきたとされています。彼らの穏やかな性質のお陰で、牧場主や農家の人から餌をもらうことができました。これらの人が、ネズミを捕まえるのが上手なことに気づきネコを受け入れるようになりました。
人間の仲間としてねこが受け入れられるようになるのはそれより何百年もあとです。19世紀まで、ペットを持つことは珍しく、あまりないことだと考えられていました。この時代の人は、ペットの面倒を見ることはお金の無駄遣いだと思っていました。
キャットセラピーの5つのメリット
鬱とストレスを軽減する
ストレス障害、不安症、鬱を患うひとに、ねこは顕著な改善をもたらします。ねこの喉鳴らしはとてもリラックス効果があり、集中力を高め、歓迎的な雰囲気を作り出します。
そばにいてくれる
一人暮らしの人にとって、ねこはベストなオプションです。とても自立しているし、かと思えばとても愛情を持って接してくれたりします。しかし、一人でいたいときにはちょっとめんどくさくなってしまうかもしれません!
とても面白くて、茶目っ気たっぷりです。あなたを飽きさせません。きちんとえさを与え、予防接種を受けさせ、(家具を傷つけられたくなければ)爪を切っておくことを覚えておいてください。
アルツハイマー、自閉症、ADHDに効果的
すでにお話ししたように、アルツハイマー、自閉症、ADHDのケースの補助ツールとしてセラピストはねこを使用します。科学的にはそれを証明する研究はないにもかかわらず、たくさんのケースで飼い主の生活の質を改善しています。
ねこをなでて、ねこの鳴き声や喉を鳴らす声を聞いて、ねこが遊ぶ姿を見るのは、多くの患者にとって刺激となります。
子どもの責任感を養う
家でねこを飼うことは、子どもにとって大きな責任になります。ねこの世話をし、エサを与え、トレーニングすることは簡単ではありません。子どもたちにはなし、これらの仕事がどれだけ大事か理解しているようにしてください。
動物はおもちゃではないということを明確にしてください。ねこをぶったり、なげたり、しっぽをつかんではいけません。生き物として尊敬し愛されなくてはいけません。子どもがよく扱ってくれれば、ペットもハッピーです。
世話があまり要らない
他の動物と違って、注射と食べ物以外のケアはあまり必要ありません。きれい好きな動物です。ねこ用トイレの使い方を学習したら、必ず使うようになります。
自分自身や子どもをいつも清潔に保ち、コンスタントな注意を必要としません。時々お風呂に入れて、きちんとしたえさを与え、獣医さんの定期的な検診を受けさせればいいだけです。健康なねこがいれば、人間も健康になります。