小さな空間で外出自粛:壁に囲まれた生活

すべての家にバルコニーや庭、ジムの設備があるわけではありません。多くの人が小さな空間で外出を自粛をしています。あなたもそうであれば、次のアドバイスを参考にしてみてください。
小さな空間で外出自粛:壁に囲まれた生活
Valeria Sabater

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Valeria Sabater.

最後の更新: 21 12月, 2022

現代社会で、小さな空間で外出自粛をしている人がいるとう目に見えない現実を私たちは忘れがちです。このような小さな空間では、時が進むのを遅く感じます。例えば、ワンルームに住む人、学生、同じ空間を誰かと共有している人などがいます。

はっきりと言えるのは、このパンデミックは病気そのもの、そしてその心理学的影響に関し、すべての人を同じように苦しませる恐ろしい働きがあるということです。コロナウイルスの影響を受けない人はおらず、多くの人がこの状況や将来世界がどう変化するかに関し、不安や不確かな思いを抱えています。

しかし誰もが皆自分の社会的環境から、この経験をとらえます。誰もが自分の窓から世界を見るのです。都会の小さな部屋に埋め込まれた小さな窓から見る人もいれば、ほとんど光が差し込まない狭い路地にある家の窓から見る人もいます。

対照的に、窓を開けることができ、バルコニーで朝食をとることができる人もいます。また、庭でリラックスできる人がいます。国によっては、毎日運動してもいいというところもあります。

小さな家やアパートに住む家族は、外出できる人や庭がある人と比べて外出自粛の影響が非常に大きいことは、想像に難くないでしょう。

外出自粛 壁 小さい空間

小さな空間で外出自粛

小さな空間での外出自粛の影響は、一人暮らしの人とそうでない人で異なります家族で暮らす人の多くは、お父さん、お母さん、子どもで構成されており、ペットがいる家族もあります。

外出自粛が始まる前から難しい状況にあった人は、より困難を抱えていることでしょう。以前は、日々やらなければならないことがあって家で過ごさない時間が毎日何時間もありましたよね。

例えば、仕事、買い物、学校、余暇など壁に囲まれずに過ごした時間がありました。社会的な生活を楽しむことで、家でもすべてがうまくいっていました。

小さな空間での外出自粛は、アパートをシェアする若者にも大きな心理的影響を及ぼしています。四方を囲まれた部屋は精神的にエネルギーを奪います。さらに共同生活がうまくいかないと、その影響は悪化します。

このような問題になりうる状況が分かった今、よりうまく状況に対応するには、どのようなストラテジーがあるか考えてみましょう

小さな空間でできる活動

小さな空間で外出を自粛する時、考慮すべき重要な点があります。それは、できるだけ空間を多様化し、同じ場所ですべてを行わないようにすることです。どういうことでしょう?次に例を挙げます。

  • ソファやベッド、テレビを見たり、リラックスする場所でご飯を食べるのはやめましょう。食事はテーブルでするのが一番です
  • 家で仕事をしなければならないのであれば、ご飯を食べる場所と違う場所でしましょう
  • テーブルを別の場所や別の部屋に動かせるのであれば、それが理想的です(お勧めは窓の近くです)。

ここでの目的は頭を少し切り替えることです。同じ場所で食べ、働き、テレビを見ると、よりプレッシャーを感じ、疲労し、フラストレーションがたまります

自分の時間をとる

誰もが一人の時間を必要とします。そこで、できる時は家にいる人と自分を切り離し、自分の部屋やバルコニーで読書をしたり音楽を聴くなどの活動を楽しみましょう。

小さい空間 外出自粛

ルーティーン:計画を立て、生活の質を高める

時間、タスク、余暇、仕事、運動を調整することは、メンタルヘルスに非常に有効です。そこで、小さな空間で外出自粛をする人には、ルーティーンという大事なストラテジーが必要です。

元から活動的か、受け身か、あるいは掃除、ヨガ、読書、アートのどれが好きかは関係ありません。1日を通して様々な活動をすることにメリットがあるのです

太陽とビタミンD

小さな空間で外出自粛をする時、大きな問題になるのが太陽を浴びないことです。バークレーにあるカリフォルニア大学のウィリアム・グラント博士とヘンリー・ラホア博士が行った研究を代表に、様々な研究でビタミンDの不足は、感染のリスクを高めると強調されています。

免疫系が弱くなると危険です。そこで、1日15~30分は太陽を浴びるようにしましょう。バルコニー、窓、庭があれば、活用できます。太陽を浴びることでビタミンD値を高めることにつながります。

小さな空間 外出自粛

創造性:小さな空間は魔法でいっぱい

小さな空間も様々な力を秘めています。外出自粛期間に、生活、習慣、ルーティンを少し変えてみてはいかがでしょうか?

これにより、あなたの部屋が少し明るくなります。希望、工夫、創造性を活かし、オリジナルで魅力的な空間を作ることができます。

シーツを使ってインディアンのティピーを作るなどシンプルなことで子どもは大喜びします。一軒家、アパート、部屋の一角など、小さくてもそれぞれの魅力は住人により創り上げられるということを忘れてはいけません

感情、モチベーション、健康、日常を少し耐えやすいものにする夢を大切にしましょう。

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  • Grant, W.B.; Lahore, H.; McDonnell, S.L.; Baggerly, C.A.; French, C.B.; Aliano, J.L.; Bhattoa, H.P. Evidence that Vitamin D Supplementation Could Reduce Risk of Influenza and COVID-19 Infections and Deaths. Nutrients 2020, 12, 988.

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