直感と本能:異なるパワフルな力

2019年1月10日

直感と本能は同じものではありません。後者が人が生き残れるように導く行動であるのに対し、前者はより複雑な人間の感覚を表しています。直感はよりよい決断をするのに役立つ心の声を与えてくれます。両者が日々の課題に対してより上手く反応するのに役立っています。

 

直感と本能の違いについて理解したいですか?では、二人の文学の登場人物を例に出し、説明したいと思います。
ロビンソン・クルーソーはヨーク出身の勇敢な船乗りで、島を28年間放浪しました。彼は最も基本的な本能に従って、危険で困難な状況を切り抜けます。一方シャーロック・ホームズは、捜査の直感を駆使する熟練した精神の一番いい例です。彼の推理は素早く的確です。彼の素晴らしく、よく鍛錬された直感で、最も難しい謎も解いてしまうのです。

「人が本能で理解できて、説明できなような状況というものが存在する。」
―アレクサンドル・デュマ―

本能と直感についての最も面白い点は、人は気づかずにこれらを毎日使っているということです。しかし、直感は人間の特徴です。これらを効果的に、そして自分に有利に働くように使うにはどうしたらいいかを知ることは、とても実のあることです。あなたを安全にし、恐怖やストレスのコントロールの仕方をよりよく理解することができます。それだけでなく、より意味のある人生を送るために、あなたの経験やスキルを生かせるようになります。この考えについて、より深く見ていきましょう。

直感と本能

直感と本能:生物学と認識の間

直感と本能は、どちらも同じような意味で私たちは使っていますが、同じものではありません。これはまた、自分の気持ちが道を左右するときのような文脈でよく使われます。「私の本能が言っている…」とか、「私の直感によると…」といったようなフレーズは、この小さな概念上の間違いを示す明らかな例です。この混乱を整理することで、本能と直感がどのように役に立つのかを理解すしやすくなります。

本能とは何か?

生物学的な観点からは、本能は内的な行動だと言えます。これはあなたの置かれた環境で生き残れるように、あなたの内部のニーズや行動すべての方向を決めているものです。自己保存、保護、社交性、再生産、協力、好奇心は、人間と他の動物を定義する特徴です。

本能の概念は、奇妙にも20世紀には求められなくなりました。それは私たちの原始的な姿と結びついていたからです。人々は、自分自身のこの一面を押し込め、他のラベルを貼って隠す方がいいと考えたのです。アブラハム・マズローらが、「願望」や「モチベーション」と言った言葉を、本能について話すのを避けるための方法として使用し初め、定着させました。

本能とは

この考え方は21世紀になって大きく変わりました。社会は直感や本能を再びありがたく思うようになったのです。本能という考えの再形成は、特に興味深いものです。影響力のある臨床心理士で、「本能の天才」の著者であるヘンドリー・ウェイジンガ―博士のような人たちは、私たちの本能は暗いものでも、原始的なものでもないと言います。これは押し込めるべきものではないのです。

あなたが自分の本能を、自分に有利に使えるようになったら、ストレスや恐怖をより上手に扱えるようになります。さらに、共感や思いやり、優しさのような本能を磨くことで、あなたの周りを豊かにし、人生をより意味のあるものにすることができます。結局、共感や優しさは全ての人の中に存在するのです。信じられないかもしれませんが、カリフォルニア大学バークレー校のダッチャー・ケルトナーの研究でも、それが明らかになっています。

直感とは何か?

直感とは、何かについてのヒントを与えてくれる感情のことだと考えている人もいます。しかし直感とは魔法のようなプロセスでも、感覚的な知覚でもありません。直感は、「認知的知覚」と定義した方がいいでしょう。カール・ユング自身も、直感的な人とは、自身の無意識の情報を使って特定の出来事や状況を予想できる人のことだと言っています。

  • ユングは、この無意識的な情報は、あなたのすべての結果であると考えていました。あなたが生きて、見て、経験したこと全てです。無意識とはあなたという存在のエッセンスで、客観的な分析というフィルターをかけずに脳が迅速な反応をするための、凝縮された情報のファイルなのです。
  • とても素晴らしいものに思えますが、専門家も直感には従うべきだと言っています。実際、サウスウェールズ大学の研究者が研究を行い、自分の心の中の声に従うことが、意思決定に役立つということを示したのです。
  • 心理学者のガーラング・ルフィチャント、クリス・ドンキン、ジョエル・ピアソンが、雑誌「サイコロジカル・サイエンス」に自分たちの発見を掲載しました。彼らは以前から問題になっていたことに、科学的・心理学的視点からも同じ結論にたどり着いたのです。それは、無意識の情報を使うことで、素早い決断ができるということです。それはまた、あなたのニーズと性格に沿った、よりよい人生を送ることにも役立つとしています。
直感とは

直感と本能は同じ目的を持っている

結論として、直感と本能の源は違うということはお分かりになりましたよね。本能には生物学的基盤があり、直感は私たちの経験や自分の意識の発展の結果です。そうはいっても、これらは両者とも否定できない共通の目的を持っています。それは、私たちが自分の現実によりうまく適応することです。これらは私たちが生き残り、リスクを予測し、よりつながりがあり満足感を得られる人生を送れるようにすることです。あなたの直感と本能に耳を傾け、自分にとってうまく働くようにしましょう!