ダットンとアロンの恋のつり橋理論

2019年12月3日
感情とその原因の元になっているものと関係のない要因を結び付けてしまうのが、恋のつり橋理論です。心理学者ドナルド・ダットンとアーサー・アロンによる代表的実験でこれは証明されています。

ダットンとアロンの実験は、恋のつり橋理論に命を吹き込みました。心理学の中でも代表的な実験のひとつです。2人の人の惹かれ方に関係するもので、このことから人の脳は非常に驚異的であることが分かります。

注目や愛は複雑なもので、感情、教育、態度などが関係します。それだけでなく、ホルモンや神経伝達物質も関わります。

ダットンとアロンの実験は、胸のドキドキがどう取り違えられるかを示しています。実は、魅力の決定には、個人的好みより、脳の化学が重要になることもあるのです。

恋のつり橋理論は、1958年オーストリアの心理学者フリッツ・ハイダーにより考案された帰属理論を派生させたものです。リー・ロスの根本的な帰属の誤り理論やレオン・フェスティンガーの認定的不協和を誕生させたのもこの理論です。そして、ダットンとアロンはこの論文を用い、有名な実験の基礎を作り上げました。

ダットン アロン 恋 つり橋理論

 

帰属理論

フリッツ・ハイダーは帰属理論を提唱しました。これによると、人は自分が見た変化や出来事に因果帰属する傾向があると言います。言い換えると、人はなぜそのように行動したのか、なぜ物事が起こるのかを知りたいと思うということです。これは、自動的に行われます。また、時間をとり、この帰属性の有効性に関し考えようとはしません。

さらに、恋のつりばし理論は、どのように行動するかを知るために内的条件を大きくすると言います。例えば、自分の行動を解釈する時、外的要因より内的動機づけを重視します

認知的不協和も同様です。相反する2つの行動や信念がある時、私達はそれを調和しようと理由付けします。

 

ダットンとアロンの実験

ドナルド・ダットンとアーサー・アロンが行った実験は、キャピラノつり橋の研究としても有名です。名前から分かるように、2人の心理学者は2つの橋を使いました。ひとつは、小さく動かない近代的な橋です。もうひとつは、キャピラノ川にかかる地上70mの橋です。古いつり橋で、風に揺れ、歩を進める度にきしみます。

男性は2つのグループに分けられました。ダットンとアロンは両者にどちらかの橋を渡らせます。どちらの橋でも、男性は、真ん中あたりで魅力的な女性に出会います。女性は風景の研究をしており、あなたが見たものを教えてほしいと言います。そして最後に、好意をもっているかのように電話番号を渡します

結果はどうでしょう? 大まかに言うと、短く安全な橋を渡った男性は、その女性を振り返って見ることはありませんでした。しかし、危険な橋を渡った男性は女性に電話し、好意を示しています。なぜ、このような結果になったのでしょう?

恋 つり橋理論

 

恋のつり橋理論

この実験から言えるのは、私達は脳に騙されやすいということです。危険な橋を渡った男性は、安全な橋を渡った男性よりアドレナリンを感じていました。そのため、その間の魅力的な女性との出会いは、非常にポジティブな印象を与えたと考えられます。女性に惹かれた理由だと騙されたのです。

認知的不協和はこの実験にピッタリ当てはまります。恐怖の感情が、魅力的な女性という刺激と向き合わせたのです

実験参加者は感情の混じり合いを受け、アドレナリンと好意を示すような女性の動きにより、女性に強く惹かれたのです。簡単に言うと、2つの感覚が合わさり、この結果を生んだのです。

リスクを伴う状況で、人は側にいる人と交感的繋がりを持つ傾向があると証明されています。これは、統制されたリスクであり、過激なリスクではありません。状況が悲惨でパニックを生むようであれば、反対の結果が生じます。周りにいる人を脅威と感じ、拒絶の反応を示します。

  • Gomila, A. (2003). La perspectiva de segunda persona de la atribución mental. Azafea: Revista de Filosofía, 4.