映像記憶は本当にある?

26 9月, 2020
見ただけで瞬時に物事を記憶することができる「映像記憶」がある人について聞いたことがあるでしょう。映像記憶という力は本当にあるのでしょうか?

映像記憶あるいは写真記憶と呼ばれる力のある人は、視覚や書記情報を詳細に記憶することができます。気を付けて見るだけで、画像を処理できるのです。そして数時間後、まだ情報が目の前にあるかのように思い出すことができます。研究者によると、人口の約1%がこの力を持つと言います。しかし、これが本物であるかそうでないかに関しては、まだはっきりしていません。

この力をもつのは子どもだけで、年齢を重ねると消失すると考える人もいます。この能力を刺激したり鍛えないため、あるいは大人は視覚と言語を使って物事を理解するためです。また、映像記憶をもつと主張する人の証言のみが証拠であるため、単なる神話であると考える人もいます。これを証明する認知テストや客観的評価もないのです。

映像記憶

映像記憶とは?

この力が映像記憶と呼ばれるのは、まるで画像のように捉えられるためです。つまり、優れた映像記憶をもつ人は、写真や本の1ページのように画像をそのまま覚えています。

聴覚刺激においても同様です。聞いたメロディーや音を画像のように記憶します。映像記憶に関し優れているのは、記憶が非常に詳細であることです。例えば、初めのページにあった句読点まで覚えていることができるのです。

科学者はこういった人の主張に興味を示していますが、映像記憶が本当に存在するかはまだ分かっていません。また、映像記憶の要因も明らかになっていません。非常に珍しい能力で、特に子どもに多くみられます。しかし、これはたいていの場合成長と共に失われます。

ここで、視覚記憶と映像記憶は同じものではないことを明確にしておきましょう。視覚記憶は、視覚刺激を使い記憶する能力です。そして映像記憶の方はかなり詳細まで覚えていられるという点で異なります。

映像記憶についてはよく知られていますが、実際にある力であるかに関し疑われているのも理解できるでしょう。彼らが行っていることは複数のスキルの組み合わせであるという考えを支持する証拠もいくつかあります

このように詳細に物事を記憶する能力は、優れた視覚記憶、物への親しみ、努力、記憶術によるものです。しかし、「写真記憶」をもっている人は、生まれた時からこの力があり、それを鍛えることにより完成させたと言います。

Lociメソッド

映像記憶をもつ人は自慢しがちです。例えば、一度見たイタリアの地図を描いて見せたりします。あるいは、子どもの頃から1日も欠かさず記憶があったり、9000ページもある本を記憶したりしています。しかし、この素晴らしい成果を得るために何をしたか明かす人はほとんどいません。

その中で、ほんの一握りの人がトリックを明かしてくれました。これによると、記憶の宮殿とも呼ばれるLociメソッドを多くの人が使っています。記憶の宮殿は空間記憶を使った有用なテクニックです。記憶を専門とする心理学者は、画像、場所、感情と繋がった記憶がもっとも強力だと言います。どこで起こったかが分かると、思い出しやすくなるのはこのためです。

Lociメソッドでは、よく知っている場所を旅するようにイメージします。そして、道中で見た物から連想される記憶やアイデアを「貯蔵」します。つまり、ひとつひとつの要素を、例えば花瓶や絵、花としてイメージするのです。

よく知っている場所を通る時、記憶は出現します。このメソッドは紀元前5世紀から使われているもので、広範囲にわたる研究の的になっています。研究によると、この方法で人の記憶は著しく高まることが示されています。

記憶

映像記憶は習得できる?

簡単に言うと答えはイエスです。映像記憶をもてるように鍛えることは可能です。Lociメソッドや自分に合った方法を使いましょう。いいテクニック、学ぼうとする意志、訓練の積み重ねで、素晴らしい結果が得られるという考えに研究者は同意しています。

鍛え続けることと努力は、記憶に限らず様々な力のカギです。授けられた認知能力をもつ人がいるのは事実です。しかし、その能力をもつ人が力を発揮するとは限らず、また、生まれつき備わっていないからといって、獲得できないとは限らないのです。