フォーリン・フロイド:進み続ける力をくれる物語

· 2018年1月16日

どん底まで落ちることは、行き止まりにぶち当たって、どんなことでも解決されないように思える感覚に似ています。外の冷たい現実から守ってくれるベッドから出たくなくなるような、ひどい落胆と悲しみの感情をあなたも知っているはずです。

ひどく心が衰弱しているときは、いらだちと不安が入り交ざって、あなたのビジョンを曇らせます。運の悪さや完全に諦めたいという考えが浮かび、自分をかわいそうだと思うようになります。

 

「悲しみは暗い部屋です。四角い段ボール箱ほどしかありません。」
-J.V. Martínez Gil-

ここでは、自分の自信をゆるがす感情的な敵と戦う皆さんに見てもらいたい短編アニメ映画をご紹介します。フォーリン・フロイド(原題:Fallin’ Floyd)という映画です。この映画は、どん底に落ちたときどのように前に進み続けるべきかを教えてくれます。まず映画を見てみてください。

フォーリン・フロイド: 人生の現実を映し出すビデオ

オランダのプロダクション会社「Il Lustern」によって2013年に制作された短編アニメ映画は、誰もが今体験していること、あるいは過去に体験したことを描いており、感情移入すること間違いなしのシンプルなストーリーを綴ります。

道端で音楽を演奏する若いトランペット奏者が主人公です。彼の音楽は、歩き去っていく人たちを元気づけます。世界を揺るがすような事実を知ってしまうまでは、彼の人生ではすべてうまくいているように思えます。しかし、大好きな彼の恋人が、他の人と一緒になるために彼のもとを去ってしまうのです。

 

そこから、彼の音楽、色、表情が一緒になって、彼の今の感情を表す悲しい悲観的な雰囲気を醸し出します。さらに、黒いインプが現れて彼の人生の低迷をシミュレートし始めます。それによって彼は展望を失い、軌道を外れて、インプはどこにでも重荷のように付きまといます。

どん底に思えたとき…

どん底の男

アニメの中盤で、これ以上状況が悪くなることがないほど、何もうまくいかなくなる状況であるのがわかるかと思います。彼には熱意もエネルギーもありません。しかし、私たちの現実のように、何かが彼が浮かびあがり進む助けとなります。それは、戦いとそれに伴う打開を受け入れることです。

冷たい荒れ果てた場所へ行き、自分と同じように感じている人に会うことを通じて、自分を諦めることでは問題は解決しないことに気づきます。すでに自分よりインプが大きくなっていても、逆境に立ち向かい、元の素晴らしい幸せなトランペット奏者へと変わっていきます。

「困難を乗り越えることで
ヒーローは生まれる」
-ルイ・パスツール-

セリフが一切ないこの短編アニメ映画は、非常に大切なメッセージを伝えてくれます。どんな別れもトラウマ的な瞬間も、自然と消化することが必要です。そのプロセスは痛みを伴いますが、その後はもう一度始めることができ、夢、プロジェクト、恋愛をすることができるようになります…弾みをつけて上に上るためには、どん底に落ちることも必要なようにすら感じます。

ビデオの視覚的な力

人生のわびしさでわたしたちを試す過敏性で溢れるアニメーション映画ですが、 真実も詰まっています。物事がうまくいっていても行っていなくても、いつも何か言えることがあって、前に進む決断をすることができ、流れに反して泳いで、障害を克服することができるということです。

ビデオでは、人生における小さな感触の価値 (音楽家を満たしてくれる通行人の笑顔など)、自身の中に存在し困難に直面することで発見することができる自尊心や勇気の重要性などを見つけることができます。ノスタルジア、空虚感、悲しみ、そしてわたしたちを作り出す大きな勇気で溢れるアニメーションです。

「心に悲しみがあるとき、お昼に日が陰り、夜明けの音楽がきこえなくなります。」
-エドワード・ヤング-

トランペット

最後に、もし「フォーリン・フロイド(原題:Fallin’ Floyd)」を気に入ったら、「小さなクエンティン(原題:Little Quentin)」も観てみてください。同じクリエーターのPaco VinkとAlbert Hooft作で、2009年に制作されています。これも、コントラスト、光と闇に溢れ、「フォーリン・フロイド」と同じくらい面白い作品です。