深い悲しみを伴う周産期死亡について

2019年10月12日
周産期死亡に関する多くの誤った情報があります。今回は、その定義とサポートについてご紹介します。

愛する人を失うことは常に辛い経験です。特に妊娠中にお腹の子を失った場合、想像を絶する辛さが襲うでしょう。今日は、周産期の死産についてお話したいと思います。考えられているよりも頻繁に発生し、あまり注目されていません。また、死産にまつわる誤った情報も非常にたくさん存在しています。

米国では、胎児の死は「妊娠中の胎児の自然子宮内死」を指します。周産期(しゅうさんき)とは、出産前後の期間の事で、ICD-10では妊娠22週から出生後7日未満と定義されています。その間の胎児死亡は、死産とも呼ばれます。

妊娠20週以上の胎児死亡率は1000出生当たり5.96で、1000出生当たり5.98の乳幼児死亡率と同様でした。 (胎児死亡データは、国立健康統計センターによって毎年報告書および個人記録データファイルとして公開されています)。

定義

WHOは、国際疾病分類(ICD-10)の10回目の改訂で、周産期死亡を以下のように分類しています。

  • 早期胎児死亡:妊娠22週間未満および/または体重17オンス未満の胎児の死亡。これが中絶と呼ばれるものです。
  • 中期胎児死亡:妊娠22~28週間および/または体重17~35オンスの胎児の死亡。
  • 後期胎児死亡:妊娠28週以上および/または体重36オンス以上の胎児の死亡。
周産期死亡 悲しみ

その他に以下を周産期死亡と定義する場合もあります。

  • 中絶の事例(自発的および不随意的)。
  • 胎児の健康上の問題、または母親の健康を損なうため妊娠の自発的な中断。
  • 複数妊娠のための選択的減少。
  • 分娩中または子宮内での胎児死亡。
  • 新生児死亡

妊娠中における胎児の死は今まであまり注目されてきませんでした。しかし最近になって多くの情報が明らかになり、人々の関心も高まったおかげで支援も増えてきています。子供を失った両親を支援することが目的です。

子を失った両親の支援

インターネットで、周産期死亡に関する有益な情報を探すことは可能です。それ以外に、実際に子供を失った親の支援を行なっている病院が増えてきています。

この数年間、フェアビュー病院出産センターの看護師チームは、周産期の死別プログラムを刷新し、赤ちゃんを失った親の支援を拡大しています。フェアビュー病院出産センターの看護師であるキャシー・バランタインは、2014年に病院の周産期死別プログラムを拡大するタスクを主導しました。彼女と他の5人の看護師は、Birthing Center Families Experiencing Early Loss(出産センター周産期死別家族支援)のメンバーとなり、このサービスの重要性を訴え続けています。

グッドサマリタン病院では、さまざまな段階の子供との死別を経験した親を支援するために、周産期の死別支援を提供しています。死別は非常に辛く喪失に対する様々な症状は通常の反応であることを親が知ることで、安心できるようなサポートを行っています。傷を負った親たちは、何度も何度も自分の経験について話すことで楽になるケースもあります。サポートグループのミーティングは毎月開催されています。

この辛い状態にはさまざまな段階があります。段階に応じて、専門家がどのように支援できるかが大きな鍵となります。

ご存知でしたか?:
喪失の悲しみを乗り越えるための5つの言葉

子供の死を知らせた後

  1. 親との関係を確立します。
  2. 知らせを受けた親のショックを理解します。
  3. 一人ではなく、多くの人がサポートすることを伝えます。
  4. 可能なかぎり多くの明確な情報を提供します。たとえば、医療検査を行った後、赤ちゃんに心拍がないことがわかった場合、2つの可能性があります。 1つは、胎児を体内から出す方法として、自然に身体がそれを引き起こすのを待つ方法です。このプロセスは、出産のプロセスと非常に似ています。 2番目の選択肢は掻爬(そうは)術であり、母親が自発的に分娩できない場合に必要となります。

分娩中、誕生時

両親が子供との接触について懸念を表明していない場合は、新生児を見たいと思っている親と同じように、自然で敬意を持って分娩を進めます。

出産後

  • 親が自分の子供を「知る」ことができるように、物事を繊細で個別に説明します。
  • 亡くなった子供との接触を正規化し、両親に今後の道を示します。
  • 赤ちゃんの何か形見を持つことができる可能性を伝えます。
  • 子どもを見たり、時間を共に過ごすのを拒否する親の願いを尊重し、しっかりサポートします。
  • 形見を提供する前に、本当に親が望んでいるか判断します。

2012年3月21日から、法律では「死産」の定義を満たす胎児死亡に対する死産証明書の発行を許可し始めました。法律では、妊娠20週目の臨床的推定後に発生する胎児の意図しない子宮内死を「死産」と定義しています。

周産期死亡 悲しみ

周産期の悲しみの段階

愛する人を失った場合、特に赤ちゃんに関しては、残された家族の自由を尊重しなければなりません。彼らを助ける最良の方法は、彼らがどのように感じているかを理解しようとすることです。

赤ちゃんを失った両親が通常経験する悲しみの段階は次のとおりです。

  • まず、ショックと無感覚が襲います。立ちくらみや機能的困難が起こる可能性もあります。すべては赤ちゃんへの強い思いが伴います。
  • 第二に、日常生活における見当識障害と混乱が発生します。これは、空虚感と無力感に結びついています。
  • 最後に、彼らの人生をリセットし、再構築し始めます。自分の人生を楽しむ能力を回復しますが、喪失を忘れることはありません。

赤ちゃんと死別した親を支援する際のポイント

  • 健康分野の範囲内で行う。
  • 退院時の病院外でも受けられる支援の紹介と情報を提供。
  • パートナーや他の家族にも支援情報を提供:ウェブ、組織、自助グループなど。
  • 判断することなく感情表現を促進。
  • 入院プロセス中にサポートを提供。話を聞くことは強力な治療ツールとなります。さらに、親が自律的な意思決定を促進できるよう情報とガイドを提供します。
  • 医療従事者を適切に訓練する必要があります。死別の際に、その辛さを少しでも和らげるためのトレーニングスキル、ツール、テクニックを提供します。

こちらもご参考に:
素晴らしきかな、人生:愛する人の死と向き合うこと

健康分野外の周産期死別支援

  • 情報キャンペーンと社会意識の創造と発展。
  • 母親と両親、兄弟、祖父母などを対象とした相互扶助グループの作成と活力化
  • 辛い時期のサポート
  • 事務手続きのオリエンテーション。
  • カウンセリングと治療:家族、カップル、または個人。

専門家を養成し、家族に寄り添い支援できるようにすることが重要です。周りの人がコントロールできるものではなく、死別を経験した親のペースに合わせてサポートすることが非常に大切です。

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