概日リズム睡眠障害ではありませんか?

· 2019年5月28日
概日リズムは、人間のみにみられるものではありません。植物、ハエ、魚、細菌などほぼすべての生物に概日リズムがあります。自然な睡眠機能に含まれるすべての過程が、概日リズムに基づいています。人間には、覚醒睡眠周期と協調する自然な睡眠周期がそなわっています。そのため、私達は夜に寝て、昼間は起きているのです。

概日リズム睡眠障害をご存知ですか?心配しなくても、今からこれについてご説明します。誰もが不眠に悩まされたことが一度はあるでしょう。たくさんの人が悩んでいます。

眠れない時があります。横になり、寝返りを打つだけで、眠れません。予定より早く起きてしまい、眠れないこともあります。これらは不眠の一例です

原因は様々です。多くの場合、悪い睡眠習慣(寝る前にテレビを見る、横になる前に何かしらの刺激を受けるなど)があります。ストレスや神経系が過度に活性化している場合もあります。

概日リズム睡眠障害は、概日睡眠リズムの中断が特徴です。概日リズムとは、動物の(約)24時間周期や生物学的プロセスを調整する「体内時計」のことです。

 

概日リズムとは?

概日リズムとは、本質的に周期的な内在的生物学的リズムです。これは24時間周期で行われており、地球が太陽の周りを公転するリズム(昼夜周期)に基づいています。この言葉は、「およそ」を意味するラテン語の「circa」と「日」を意味する「dian」に由来します。哺乳類にとって最も重要な概日リズムは、覚醒睡眠周期です

概日リズムは、人間のみにみられるものではありません。植物、ハエ、魚、細菌などほぼすべての生物に概日リズムがあります。自然な睡眠機能に含まれるすべての過程が、概日リズムに基づいています。人間には、覚醒睡眠周期と協調する自然な睡眠周期がそなわっています。そのため、私達は夜に寝て、昼間は起きているのです。

概日リズムが重要なのは、動物の睡眠と食習慣のみではありません。あらゆるホルモン活性、細胞再生、脳の活動などで、とても重要です

概日リズム睡眠障害

 

体内時計

多方面の研究者が、体内に概日リズムの構築をつかさどる構造があるはずだという結論を出しています。

実際、その構造は存在し、視交叉上核と呼ばれています。視交叉上核は、脳の視床下部にあります。目のすぐ後ろです。この部位が、より眠くなること、日中起きていることに関わっています。

 

概日リズム睡眠障害

予定より数時間早くまたは遅く、寝たり起きたりするからといって、必ずしも、問題があるというわけではありません。しかし、起きることができない、また、仕事中に起きていられないのであれば、問題になります。

睡眠時間に問題が生じ、概日リズム睡眠障害と診断されるかもしれません

診断基準

概日リズム睡眠障害には次のような症状があります

  • 睡眠の中断が継続的または繰り返されます。概日系の変化や、概日リズム、内因性概日リズム、必要な覚醒睡眠の同期の不整合が原因となっています。また、身体的環境や社会的・職業的スケジュールと関係していることもあります。
  • 睡眠の中断は、過剰な眠気または不眠、その両方を引き起こします。
  • 睡眠の変性は、臨床上、社会・職場・その他活発な役割を果たすべき重要な場面での後退や大きな問題の原因になります。
概日リズム睡眠障害 不眠

 

概日リズム睡眠障害の種類

精神障害の診断と統計マニュアル(DSM-5)で、概日リズム睡眠障害はいくつかのタイプに分類されています。

  • 睡眠相後退症候群
  • 睡眠相前進症候群
  • 不規則型睡眠覚醒パターン
  • 非24時間睡眠覚醒症候群
  • シフト勤務に関わるもの
  • その他

睡眠相後退症候群

睡眠と覚醒の望ましいスケジュールに対し、寝る時間が(通常2時間以上)遅れます。不眠や過度の眠気の原因になります。

自分の睡眠パターンができると、睡眠相後退障害の人も年齢にあった、普通の睡眠の質と睡眠時間を得ることができます。入眠時の不眠、朝起きることが難しい、一日の初めの過度の眠気などの症状がでることもあります。

この症状は、思春期や成人期の早いうちに始まる傾向があります。数か月、数年続き、診断されることもあります。年齢と共に、深刻度は減りますが、症状が頻繁に再発します。早く起きることが必要になる仕事や学校のスケジュールの変化により、状態が悪化することが多々あります。

概日リズム睡眠障害 睡眠相後退症候群

睡眠相前進症候群

睡眠覚醒時間が、従来の時間または思っている時間より数時間早くなるものです。自分が寝たい時間、起きたい時間より早い(通常2時間以上)睡眠歴のある人が診断されます。

早く目が覚める、日中の過度の眠気などの症状がでます。自分の睡眠パターンができると、年齢にあった睡眠の質と睡眠時間を得ることができます。睡眠相前進症候群は、家族が関係しているかもしれません。このような障害をもつ人は、睡眠相前進症候群の家族歴がある傾向があります

一般的に成人期後半に始まり、永続的で、3か月以上続くこともあります。

不規則型睡眠覚醒パターン

不規則型睡眠覚醒パターンの人は、夜(通常寝る時間)の不眠や日中の過度の眠気(昼寝)などの経験があることが多いです。概日覚醒睡眠リズムがないことが特徴です。いつも寝る時間が決まっておらず、睡眠が、24時間の中で最低3回に分かれています。

非24時間睡眠覚醒症候群

24時間の明暗周期と概日リズムの同調に異常があり、不眠や過度の眠気がある人に、主に、この診断名はつけられます。この障害の人は、不眠の期間や過度の眠気、または、両方があります。また、症状がある時とない時を交互に繰り返します。

この障害が、盲目の人、または、視覚障害の人によくみられるのは、光の知覚が少ないためです。視力が損なわれていないこの障害の人は、長く睡眠をとることもあります。

概日リズム睡眠障害 非24時間睡眠覚醒症候群

シフト勤務に関わるもの

この障害の人は、「9時5時」の仕事ではない、規則的な仕事スケジュール(特に夜勤)があります。

仕事での過度の眠気、家での睡眠障害がもっとも顕著な症状です。普通の仕事日程に戻ると、症状はなくなります。また、タイムゾーンの異なる場所へ旅する人も似たような症状が出ることがよくあります。

概日リズム睡眠障害に当てはまるのであれば、できるだけ早く、「普通」の睡眠を取り戻した方がよいでしょう。これが難しい、または、一人でできないのであれば、治療のために心理療法士を訪ねることをお勧めします。

 

Bibliografiske referanser:
American Psychiatry Association (2014). Diagnostisk og statistisk håndbok for psykiske lidelser (DSM-5), 5. utgave. Madrid: Editorial Médica Panamericana.