H.T.レイスの魅力の4原則

2019年12月5日
相手がなぜ自分に魅力を感じるのかわからないことはよくあります。誤った考え方をすることもあります。これを理解するため、H.T.レイスの魅力の原則が2人が感じる魅惑の磁力を説明します。

心理学者のH.T.レイス教授は、多くの研究や文学から、人々の間に魅力の4原則があると言います。その4つとは、類似性、近接、互恵、ストレスです。

魅力の4原則の定義は、対人関係の研究がベースになっています

それは相手が魅力的かそうでないかを決める時の決定要因になっている4つです。その人の実際の性格より、このラベルを貼る人の心がより影響すると魅力の4原則は示します。

 

魅力の4原則

 

1.類似性の原則

この原則は、人が自分と似た人に魅力を感じる傾向があることを示します。これは、自分と違う人に惹かれるという昔から多くの人に信じられている考えに反します。しかし実際は、趣味や関心、モチベーションを共有する人を好きになるようです。

これはドン‐バーンの研究に基づいたものです。1971年、魅力の法則と言うものを作りました。この法則は、2人の間に似た特徴が多ければ多いほど、魅力を感じるというものです

類似性が魅力の原則のひとつであるのには、次の理由があります

  • 似たもの同士は、考えを受け入れやすく、そして、それは満足をもたらします
  • 類似性は、興味や嗜好を再認識させます。多くの人がその魅力を共有すれば、それは有効性が高いと考えられます。
  • 類似性は、衝突や犠牲を生むことなく、人と状況の共有を可能にします。一人は劇場が好きで、もう一人は散歩が好きな場合、二人はそれぞれ行動するか、相手を喜ばせるために好きでないことをしなければならなくなります。嗜好が似ていれば、犠牲はなく、質の高い時間を共に過ごすことができるでしょう
H.T.レイス 魅力 原則

 

2.近接の原則

近しい人と恋愛関係や友情を築きやすいというのが近接の原則です。同じ環境(現実・バーチャル)は、接触の機会を生むだけでなく、人との間に共感を生みやすくします

ある実験で、研究員は、実験参加者に知らない人の写真を見せました。このステップは2回繰り返されます。1回目は、まったく知らない人の写真ばかりです。2回目は、1回目に見た写真も含まれます。すると、2回見た人は他の人と比べ優しそうと言うのです。

接触が継続的または長時間続く場合、好ましくない結果を生むこともあります。また、第一印象が悪い場合も、同様のことが起こりますが、それでも近接は保たれます。

 

3.互恵の原則

もうひとつの原則が互恵です。これは、認め合う人に魅力を感じるというものです。つまり、お互いに共感を抱く人に情が移りやすくなります。

これは、人により認められた、受け入れられたという感覚が、より大きな安心、自信、感謝を生むためです。人に認められることにより、自分に対するポジティブな思考で満ち溢れます。このような感情の源に私達は惹かれるのです。

互恵の原則は、類似性の原則より影響が大きいとH.T.レイスは言います。簡単に言うと、趣味が同じでなくても、優しさをもって人と接し受け入れる人に、人は魅力を感じるのです

H.T.レイス 魅力 原則

4.ストレスと不安の原則

これは、魅力の原則の中で、もっとも逆説的です。不安やストレスがかかる状況で、私達は魅力を感じやすいと言います。例えば船に乗っていて突然サメが現れた場合、船長は船上の人に魅力を感じるかもしれません。また、一緒にスカイダイビングをした仲間を前より好きになるかもしれません。

これより、恐怖や脅威を抱く状況で、私達が社会的接触を求める理由が分かります。人と一緒にいることで安心できるのです。その結果、ポジティブな絆が生まれます。

さいごに、忘れてはいけないことがあります。この原則は魅力に関するものであって、愛情や恋愛とは違います。これらの要因は、お互いの最初の関係に影響しますが、人間関係の深さや質を測るものではありません。

  • Simbrón, H. P. (2012). La atracción en la elección de pareja. Revista científica de Ciencias de la Salud, 5(1), 55-60.