反応性うつ:物事に圧倒されてしまうとき

· 2018年10月2日

死、別れ、職場でのストレス、現在進行形の家族のごたごた…反応性うつはさまざまな原因で発症します。このコンディションは、一つ以上の特定の外部的出来事が、その時々に私たちを圧倒するという反応であり、うつや絶望感、いらいらなどがその特徴です。

うつの原因を特定するのは簡単ではないということは皆が知っていることです。心理的なもの、あるいは環境、または個人の問題が、抜け出すことの難しいとても複雑な網を作り出してしまうことがあります。しかし多くの場合、かなり明確な引き金があると言うことができるでしょう。患者が耐えきれないストレスが表れ、大きな損害が出るほどに疲れ切ってしまう、心理的な一連のプロセスにつながってしまうのです。

反応性、または状況性うつは医療分野でも最もよくある気分障害です。ある意味では、このコンディションのことを理解することが自分自身の中の単純な事実について気づかせてくれるかもしれません。私たちは皆このコンディションに陥りやすいのです。

心理的な引き金以外にも、私たちがコントロールできないことがあるものが存在します。ビセンテ・アレイクサンドレが彼の詩の中で言ったように、「人生は困難であるので、一生懸命前に漕ぐだけでは十分ではない。ときに私たちは立ち往生してしまうのだ。」

状況に圧倒されてしまう時

反応性うつとは何か、その症状とは?

私たちのほとんどが一度ならず見たことのある明確な事実があります。人生が様々な形(強盗、失業、パートナーの裏切りなど)で私たちに衝撃を与えると、私たち皆がその影響に同じように苦しむわけではありません。何らかの理由で、より上手く対応でき、より高い柔軟性を持った精神と、心がより強く、抵抗力があるという人がいます。

一方で、誰かが車の窓に物を投げたときのように、強く影響されてしまう人もいます。たいてい表面はすぐには壊れません。しかし、ガラスの上にひび割れができ、さらに悪い場合は拭い去ることのできないストレスが残ります。

遅かれ早かれその窓は結局壊れてしまいます。同じことがトラウマを経験した多くの人にも起こるのです。反応性うつの症状が出始めるのには、数週間かかることもあります。

反応性うつの症状

私たちがよく指摘するように、どんな精神障害もすべての患者に当てはまる絶対的な症状はありません。さらに、ときにはとても異質で複雑なものもあります。また、反応性うつに関しては、他にも気を付けておくべきことがあります。それは、これが患者の性格ととても強いつながりがあるということです。しかし、それを識別するための症状の中には、明確なものもあります。

  • 悲しみと落胆の感情は全ての患者に共通する症状です。この感情は、患者がこの状態の引き金になったと解釈している出来事の後出てきます。
  • 全ての活動への興味を失い、喜びやモチベーションを感じられず、毎日の課題を行う能力がなくなってしまいます。
  • エネルギーの完全な喪失。ベッドから出るといったような簡単なことさえものすごい努力を必要とします。
  • 罪悪感と極端にネガティブな感情。
  • 周りにあることすべてのネガティブな面にだけ注目してしまいます。
  • 内因性うつと反応性うつを専門家が区別する際に役立つことに、後者においては極端な身体的症状が出ないことがあります。患者には強い筋肉の痛みや頭痛、体重の減少などが見られないということです。しかし不眠症や過眠症になることはあります。
反応性うつの症状

反応性うつになりやすくなる要因は?

このタイプのうつを理解するための手がかりをくれる研究が、現在行われています。水島仁氏のような神経精神医学者が、性格は重要な要素にはなるものの、その他の条件となる要因があると説明しています。そのうちのいくつかを見てみましょう。

  • 常にストレスのかかる状況に置かれている人はこのコンディションに陥りやすくなります。
  • 自分に多くを要求する人、完璧主義者。
  • 内因性うつの場合、遺伝的要素があるのに対し、反応性うつの場合は低い自尊心や極端に精神を集中するライフスタイルに重点があります。これは現実を全くコントロールできないと感じてしまうコンディションで、起こることは全て、それが成功でも失敗でも外部のできごとによります。

反応性うつの治療法

最初に述べたように、反応性うつは最もよくある精神障害の一つです。若い女性に発症することがよくあります。とてもよく起こるのもので、すべてのタイプのうつの中で一番予測しやすくもあります。一般的に、認知行動セラピストからの専門的サポートを受けるのが最も効果があります。

患者をこの状態にしてしまったストレスのかかる出来事に取り組み始めるためには、心理療法士のもとを訪れることが欠かせません。こういった問題に対峙し、たまった感情をコントロールし、よりポジティブな行動ができるようになる適切な認知的再構築をすることが、間違いなく最もよいアプローチの一つでしょう。

さらに、薬理学的観点も無視することはできません。例えばSSRIやISRN、三環系抗うつ薬などの抗うつ剤もある程度の緩和になるかもしれません。