平和について子どもたちに説明する三つの方法

12 3月, 2020
健康が単に痛みや苦しみのない状態以上の意味を持っているように、平和という言葉にも、ただ紛争がない状態以上の意味合いがあります。以下が、平和について子どもたちに説明するための三つの方法です。

子どもたちは、成長段階にいる人間です。大人として、そして教育者や親として、彼らが安心して幸せに成長できるような安全で合理的な世界を提供してあげることは私たちに課せられた義務であると言えます。これを念頭に置いて子どもたちに平和について説明するための材料をいくつか見ていきましょう。

平和という概念は子どもの幼い頭には奇妙に思えるかもしれません。では、彼らに対してどのように具体的にこれを定義してあげれば良いのでしょう?おそらく平和とは社会の安定性やバランスのとれた状態であるか、または様々なグループが一緒に協力して動いている時に生まれるものなのかもしれません。中には平和とは戦争や暴力や不平等が存在しない状態を指す、と考える専門家もいます。

平和 子ども 説明する 方法

平和の意味を説明するための手段

私たちが共存していく上で平和という価値観がもたらしてくれる恩恵については、社会の大部分の人がよく理解しています。このような社会を作っていきたいのであれば子どもたちに平和を内面化させることが重要です。そしてそれは早ければ早いほど良いでしょう。

平和は、個人的な調和や社会の調和を保証してくれるものです。これを通じて私たちは暴力を防いだり紛争を対話などの手段で解決するための環境を作り出しています。

この平和教育が家庭内で始められ、それが学校にも展開されれば、思春期の情動的な衝突や社会的紛争を克服できるようなバランスのとれた子どもたちを育てることができるでしょう。サイバーハラスメントやいじめといった危険や暴力行為に遭遇した際に、非常に有益な火消しを確立できるということです。

これを行うためには、平和に関連する全ての活動が重要になってきます。より調和のとれた平和的な社会の実現に向けて進み続けていくには、価値観について教育することが必要不可欠です。

“最も不利益な平和であっても、最も公正な戦争よりもマシだ”

デジデリウス・エラスムス

ケンカ劇場

子どもたちはたいてい、物事を演じたがったりステージ上にいるかのように振る舞いたがるものです。それを利用して教室のなかでも家庭内でも「ケンカ劇場」というステージを設定することができます。

このアクティビティでは、子どもたちの間で起こりやすい対立を想像し、一つのシーンを即興で作り上げます。例えばオモチャをめぐるケンカや、姉や兄に最後のお菓子を食べられてしまった状況、あるいは仕事をしたい親と遊びたい子どもとの間の意見の不一致などです。

対立を想定できたら、それを子どもたちにステージ上で(即興で)演じさせ、争いの種を特定させます。そしてそれが判明したらこのケンカによって生まれた感情について話し合い、平和的に反応するための最善の方法は何なのかを議論するのです。

シンボリック・クッキング

料理は平和について子どもたちに説明するための優れた手段になり得ます。なぜなら何かを作る際、調理法に関する対立が生まれる場合があるからです。

「シンボリック・クッキング」を行うための一つの方法が、材料を整理することです。例えばケーキを作るため必要な材料もあれば、必要ない食材もあります。異なる概念がそれぞれの材料と関連しているのです。

ここで一つ例を挙げてみましょう。ケーキを作るのに塩を買う必要はありませんので、この製品を例えば「暴力」という言葉と結びつけます。しかし卵は必要なので、この材料は「敬意」という言葉と結びつけましょう。これを必要なものリストおよび不要なものリストが完成するまで続けます。

完成したら、子どもたちを呼んで”平和ケーキ”を作るために使う材料を選ばせましょう。こうすれば子どもたちは材料に結びつけられた価値観について学ぶことができるのです。

平和 子ども 説明する 方法

物語の読み聞かせ

こちらが子どもたちに平和について説明するためのもう一つの方法です。名作から現代的なものまで、物語の読み聞かせは非常に役立つ方法となります。

子どもたちがストーリーを選んだら、全員に聞こえるように声に出して読み聞かせてやると良いでしょう。その後で物語についてのディスカッションを行い、子どもたちが意見を言った話を分析したり、ストーリーに込められた価値観について発見できるような場を設けてあげましょう。

子どもたちに平和について説明するためのこれら全ての方法が有益です。そしてこれは子どもたちが幸せで安全に育っていけるような平和的な世界やポジティブな環境を作るにあたって必要不可欠なのです。

Mayor Zaragoza F., (2013). Paz como cultura: fuentes y recursos de una pedagogía para la paz. España. Milenio.