ほんの一瞬ですべてが変わる

2019年2月13日

それはいつもの穏やかな日で、すべてを変える一瞬がすぐそこまで来ていることに気付かず、人々は様々な方向に歩いています。私達は、以前にもバルセロナを訪れたことがありました。来週には休暇が終わり、新しい一年が始まります。多くの人が9月から新しい年度を始めるのです

私は、彼女を起こさないように静かに歩いています。彼女は、一日のこの時間、太陽に焼かれるような暑さを嫌います。しかし、影があるのが助けです。誰もがホッとしたくて影を追いかけているようです。ブレスレットは私には大きすぎて、手首のところで上下しています。最後にビーチを散歩した時のことを思い出しました。砂は暑く、空気はそうでもありませんでした。

どの顔にも同じメッセージが書かれています:家、ホテル、ホステル、アパート、友達の家を早く出すぎた。自分の周りに全てが映し出されているようです。ショーウィンドウ、花、テラスに目を奪われ、例え数分だったとしても、あらゆる言語での会話に人々は誘われます。

この通りは、スペインとヨーロッパだけでなく、アメリカと神秘的な東洋を繋いでいるようです。ヘミングウェイにとって、それは、影があってもなくても、彼の目で今まで見たことのない最も美しい輪郭でした。そして、私の手には愛する娘がいました。握り方を変えながら歩いていたその時、嵐の前の雷のように、人々の悲鳴が静寂を破ったのです。

スペイン

 

一瞬で、恐怖が静寂を押しのける

一台の車が、走るべきでない所を走っていきます。ものすごいスピードで、人々の命を奪いながら、痛みを生みながら、地面に人々の体を残しながら進んでいきます。それらは、もうどの大陸も歩くことのない体です。その瞬間、人々の顔に見えるのは、混乱そしてパニックです。私は走り、私の小さな娘は目を覚まし、泣き叫びます。それは、他の皆と同じように、何が起こっているか分からず、何によって起こされたか分からないためです。そこには、海も、空気に含まれた潮もなく、血と恐怖のみがあります。

一瞬で、すべてが変わったのです…

私はベビーカーをしっかりと握り、明日はもう来ないかのように走りました。「明日が来ることを誰が知っているでしょう?」それは、それまで無視していたために、心配する必要のなかった現実でした。ここから逃げ出したい。突然、鈍い音とともにそれは私を襲い、私は倒れます。ベビーカーは走り出し、目を閉じた瞬間に人ゴミの中に消えていきます。頭の中で鳴り響くのは、最後の絶望的な叫びの遠いエコーです。誰も握ってないために、愛は地面に落ち、何千もの破片となりました。

一瞬で、すべてのバラが、黒く変わってしまったのです。

 

私に何が起きたのか?

誰かが私の体をひっくり返すのを感じ、体の中を流れる鈍い音が聞こえます。考えることができません。目を開けるよう、自分に言い聞かせますが、体は聞き入れようとしません。頼み、懇願します。恐怖の真っ只中にある私の手から逃れてしまった希望を救いたいのです

サイレンの音は、こめかみをナイフで刺すかのようです。痛みは、もう、悪夢から出てきたようではなく、今は、現実となり、まったく信じがたい思いです。私を運ぼうとする人がいますが、うまくいきません。彼らは、私を地面に寝かせ、今は二人が頑張ってくれています。一人の手は小さく柔らかい手です。もう一人の手は、イカリを持ち上げながら人生を生き抜いたかのようでした。

綴りを一字ずつ読み上げるように、アマイアと言おうとしました。そうすれば彼女が戻って来るかのように…。私は安全な場所に動かされたようです。彼らは私を動かすことを止め、誰かが手首を優しく握ってくれています。脈を測っていますが、私のすべての伸張をもっても、それはとても弱いものです。誰かが何かを言い、私を起こそうとします。恥じらいながら私の頬を叩き、名前を呼び続けます。

手

 

もう一度見るための一瞬、説明するための一生

もう一度見たいと思います。それは、外のどこかに、何か私よりとても重要なものがあるからです。母親になった時に生じる何かです。その日から、自分が一番になることは二度となく、様々な恐怖を抱き始めます。そのリストはとても長く、あまりに近くでそれを考えると、恐ろしいのものです。悲劇が起こり、立ち入り禁止のテープや警察に囲まれた場所に私がいることなんて、想像しませんでした。一瞬でこんなに多くのものを失うなんて想像もしませんでした…

目を開けると、痛みは悪化します。腕に、そして腰、背中、右足に。息をしようと努力し、やっと、アマイアと言うことができました。それは、私の責任で、今、私の名前に対する唯一の答えです。自分のものを思い出すことはできません。ただ、ライトブルーに白いドット模様を探しています。これまで、そのベビーカーが好きではありませんでしたが、今はただそれを見たいのです。目を閉じ、体を持ち上げました。後ろにありました。それを指さすと、誰かがそこへ走り、私の方に持ってきてくれました。タイヤが一つ壊れていたために、それは簡単ではありませんでした。

 

アマイアはどこ?

アマイア。バスクの風景と同じ清々しさと命を彼女に見て、この名前を付けました。緑、雨、熱情的で、神秘的です。私は聞くのではなく、ただ、目で詮索しています。すべての音が遠くに聞こえます。彼らは私の手を離し、私は地面に対して体を押そうとしますが、喉を通るのと同じ血で滑ります。

私が体を起こそうとしていた時、彼女の叫びを聞きました。その叫びが私に問いかけます。彼女が大きくなった時、私はこれをどう説明したら良いのだろう?彼女が初めて失敗する前に、初めて言葉を発する前に、誰かが彼女を殺そうとしたと、どう伝えたら良いのだろう?

それでも、彼女はまず、違った考え方をするでしょう…多くのものを得たと。その時、その目が瞬くうちに失ったものに比べれば、それは小さなもののように見えました。今は安らかに閉じることが出来るその目が見たものです…。

アマイア…