一夫一妻制は、現実的か理想的か?

22 12月, 2018

一夫一妻制の世の中ですが、不倫は珍しいものではありません。動物の世界では、一夫一妻制は例外であり、定めではありません。中には誠実な人もいますが、それは、ロマンチックだからではありません。動物が一夫一妻制でない理由を元に、人の関係について見ていきましょう。

ロマンチックな恋愛に関する詩、歌、小説、オペラ、ドラマ、神話、伝説はたくさんあるにもかかわらず、科学者はあまりこれを話題にしません。

そんな中、ケンブリッジ大学の科学者は、なぜ、哺乳類は繁殖の方法として、一夫一妻制をとりいれているかを研究しました。その結果、性的に一夫一妻制を保つというのは、現実的というより理想的であるということが分かりました。さらに、詳しく見ていきましょう。

「一夫一妻制は、男性の場合、怠惰が元になっている。女性の場合、習慣である。」

-ヴィクトル・ユーゴー-

顔をそむける女性

 

一夫一妻制の遺伝子的・心理的要因

ここでいう一夫一妻制とは、一人の男性または一人の女性が、一度に一人だけ性的パートナーをもつことです。人は、一夫一妻制を実行している数少ない生き物です。実際、あまりうまくはいってはいません。

皆が不誠実だというわけではありませんが、ティム・スペンサー教授の研究によると、私達の遺伝子は不誠実になるようにデザインされていると言います。これは、不倫に関する最も重要な要因です。不倫の40%は、遺伝子が原因なのです

スペンサー教授は、1600組の双子を研究し、不倫は遺伝子の影響が非常に大きいという結果を出しました。つまり、進化的な意味で有利なためこの行動を取る、というのが論理的な結論です。

心理的要因も不倫をもたらします。感情的、個人的、性的な満足感を見ていきましょう。日課があり、パターンを作り、それを楽しめる人は、衝動的な不倫の欲求が少ないようです。さらに高いセロトニン値が合わさると、誠実でいることが喜ばしい選択肢になるのです。一方で、より強い知覚を求める人は、セロトニンやドーパミンの値が低く、不倫に走りやすくなります。

ニューメキシコ大学のスティーブン・ギャングスタッド教授、ランディ・ソーンヒル教授、クリスティン・ガーバー教授の研究によると、女性は排卵の数日前、性的によりアクティブになるという結果が出ています。性的興味がパートナーに向かっていれば、問題にはなりません。ただ、この研究により、性的興味の多くが、パートナーでなく、他の男性に向いているということが分かりました。

社会的一夫一妻制

 

性的一夫一妻制 VS 社会的一夫一妻制

最近の研究によると、哺乳類は社会的に一夫一妻制であり、性的にはそうでないと言います。これには、例外もあります。一夫一妻制は、心理的、そして、遺伝子的な要因が関係します。

社会的一夫一妻制は、相手の陰で不誠実でいながら、パートナーは一人であると見せかけるものです。これが、一番の多産ストラテジーだという人もいます。こうすることにより、自分の遺伝子を次の世代に残し、さらに、子どもを育てる人もそこにいます。

雑誌「Journal of Couple and Relationship(カップルと人間関係ジャーナル)」に掲載された最近の研究は、45~55%の女性が誠実ではないというデータを発表しています。また、「After the Affair:Healing the Pain and Rebuilding Trust(不倫の後:傷を癒し信頼を取り戻す)」の著者で、性科学者のヤニス・スプリングス氏は、カップルの約3分の1が不倫の影響を受けていると言います。さらに、平均して、男性の60%、女性の40%が誠実ではないという不倫の統計も出ています。

結婚しているカップルの80%で、少なくとも、カップルの一人が不倫をしているということになります。このようにみると、性的一夫一妻制は、現実的というより、理想的といえるでしょう。西洋社会では、子どもの養育のために、社会的一夫一妻制が主流です。あなたはどうですか?