不倫:2人の愛が消えるとき

不倫:2人の愛が消えるとき

最後の更新: 17 11月, 2018

多くのカップルはお互いの忠実を誓い、その誓いの言葉を大切に胸に刻みこみます。不倫とは、どちらかがその約束を破ることです。不実を働いたパートナーは、正直に打ち明けたり見つかってしまえば、何が二人の関係に起きるのかを理解しているため、その事実を隠そうとします。そして、不倫されたパートナーは二つのレベルで裏切りを実感します。人としての裏切りだけでなく、二人の関係への裏切りです。また、不倫とは他者と性行為に至るだけではありません。肉体面だけではなく、感情面(あるいはその両方)で関わることでも不倫は成立します。

いずれにしても、不倫は健全な関係の基礎である信頼にひびを入れる深刻な問題です。人生のあらゆる場面で男女差はあるものですが、不倫もその一つです。いくつかの研究によると、男性は女性よりも肉体的な要素を含む不倫によって傷つきやすいそうです。しかし、女性は感情的なレベルでの不倫で傷付きます。これは飽くまでも傾向であって、すべてのケースに当てはまるわけではありません。

不倫の原因とは?

不倫の炎を煽るきっかけは、あらゆるところに転がっています。個人的レベルでは、次のようなことが裏切りの理由になることがあります。

  • 第三者への性的魅力
  • 性的、感情的、社会的ニーズが満たされていない
  • 満足のいかない関係から離れたい
  • 誰かを追いかけるという「わくわく感」が欲しい、あるいはその関係で支配的存在になりたい
  • 強迫行動、あるいはセックス依存
  • 復讐

これ以外の理由は、より体系的なものです。つまり、二人の関係そのものから生まれてくるということです。例えば、二人の抱える問題や、より親密な関係を抱きたいといった欲求でも不倫は起きます。また、その反対でも起きます。パートナーが親密性を望んでいると感じたとき、不倫は起きます。

浮気

不倫される気持ち

パートナーに不倫されると、様々な感情が押し寄せてきます。あなたの反応はこれまでの経験、性格、浮気の種類、2人の関係性、社会的・文化的状況によって変わってきます。一般的な反応には次のようなものがあります。

  • 怒り
  • 捨てられた感覚、あるいは拒絶された感覚
  • 無力感、コントロールの欠如
  • 自尊心と自己価値の損失、自分は価値のないパートナーだという感情
  • 信頼の喪失
  • 心的外傷後ストレス

不倫に男女差はある?

社会学的研究では、近年、不倫に関する男女差は著しく減少しているといいます。また、若者の間の浮気でも同じことが言えます。

こういう意味では、不実を働く人を理解するのに進化論が役立ちます。一夫一妻制の概念は社会文化的なものであるからです。実際、最近では浮気を許す関係にあるカップルも多く存在します。彼ら独自の約束事や倫理的考えがあるのです。

長期的には、私たちは一夫一妻制に関係している相性、安定、安心などに焦点を当てます。一方で短期的には、情熱、目新しさ、リスクについて考えます。このため、実際に不倫をした人より、不倫をしようと考えた人の方が多いのです。

安心した関係でいながらも、新しい刺激や情熱を求めるというジレンマは、非常に人間らしいことです。このジレンマに直面すると、普段はしないようなことをしてしまう人がいます。人類学的および進化的観点からは、男性の方が女性より不実を働くことが多いです。それは、複数のパートナーがいる方が「子孫を残す」という意味でより確実だからです。

不倫後の許し

不実はあらゆる道が交差する場所です。そして、この道の多くは許しへとつながっています。許すこと、許されることは必要です。これは関係を修復するためだけでなく、自分自身のイメージを立て直すことにもなります。いつまでも自分に「裏切り者」というレッテルを貼ったまま日々を過ごしたい人はいません。自分は信頼できる人であり、情熱と本能によってコントロール不能になる人だとは思いたくないはずです。

こちらもご覧ください:許しに関する7つのフレーズ

口をきかないカップル

多くの場合は、許しが関係を修復する第一歩になります。どちらかが裏切りを経験した場合、関係を修復する基礎は「許し」です。また、許しは信頼と尊敬を再発見する基礎になります。もしかすると、愛がよみがえることもあるかもしれません。一方で、許しについて、次のような「奇妙な」考え方をしている人も多いようです。

  • 許しは良いこと
  • 許すことが出来る人は良い人
  • 許すことで問題が解決する
  • 一回だけ許せばいい
  • 許せば、ネガティブな感情がポジティブなものに変わる
  • 許すことは忘れること
  • 許すことは、自分の感情が不適切、あるいは不当であったことを認めること
  • 許すことで見返りを求めているわけではない

また、許すことは起きたことを認識することです。許すことは、その出来事を自分の人生のストーリーに刻み込むプロセスになります。そして許すことで、傷口がいつまでも痛まないようにするプロセスが始まります。不倫は傷跡という形で残ることもあります。カップルの仲が戻り、再び信頼し合っても、前のようにいかないのはこれが理由です。ふとした瞬間、必ず何かが不倫のことを思い出させるのです。このため、そのような瞬間を乗り越えるのには強い心と意志が必要です。

不倫された場合、許す、徐々に受け入れる、なかったことにするといった対応法があります。どのように振る舞うかは、人それぞれです。大切なのは、自分が前に進める方法を選択することです。

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ロドルフォ・リナスは、人生のほとんどを脳の研究に費やしてきたコロンビアの神経科学者です。 彼はNASAのNEUROLABプログラムを指揮し、現在ニューヨーク大学で心理学と神経科学の部長を務めています。少し前のインタビューで、彼は忠実度、愛と幸福の概念を描いた方法で人々を驚かせました。