自分を信じられるかは意志の問題

自分を信じられるかは意志の問題
Valeria Sabater

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Valeria Sabater.

最後の更新: 21 12月, 2022

あなたがやらないのなら、誰もやってくれません。自分を信じることはプライドではなく尊厳の問題なのです。自分の意志決定を信じ、間違いを犯すことを恐れず、転んでも立ち上がるために必要です。自分を信じることとは、勇気を持って、自分にはもっと価値があると理解し自分を愛することです。

「自分を信じて」というフレーズは、自己啓発本を連想させるだけかもしれません。しかし、この一言が人気なのには理由があります。その理由とは、自分の能力を信じ、ポテンシャルを発揮することがとても難しいということです。

「なれる可能性のあったもになるのに遅すぎるということはありません。」
―ジョージ・エリオット―

その場合、自分の内面が形成されるのは幼いときなので、その時期が大切になります。子どもの時から、受ける刺激とそれの解釈の仕方に基づいて自分のセルフイメージの型が形成されていきます。他の人が言うことや私たちに投影することによって、私たちのアイデンティティは強くも弱くもなります。

自分を信じることは簡単ではありませんし、周りも助けになりません。私たちが失敗とそれをどう乗り越えるかに集中している限り自分の能力を頼りにすることは困難です。 強く勇敢なアイデンティティの感覚を投影することは、自分よりも他人の行動や発言をより重視するように教え込まれてきた私たちには難しいのです。

自分を信じることは難しい

私たちは自分を信じなければなりません

私たちは自分の思考、態度、論理を全く分かっていません。しかしそれらが自分を作り上げているものです。それは私たちに限界を与えるものでもあれば、力を与えてくれるものでもあります。それが究極的には私たちがどう感じ、どのように振舞うかに影響するのです。

自分を信じるためには、本当に意志の力を必要とします。意志はまるで筋肉のようなもので、幸福と個人の成長を目標に、特定の思考によって鍛えることができるのです。しかしそれが分かっていても、自尊心が低く、人生が無関心と不満に満ちている場合、ポジティブに自信を持って考えることは容易ではありません。

私たちの親や学校は、まるで自分を信じることを教えるのを忘れてしまったようです。そうではなくて、周りと同じようになるよう教えられてきました。「普通であること」とは、周りの人と同じようにし、同じように考え、行動することだと教えられてきたのです。

私たちは自分の個性を薄め、自分を特別なことの一切ない、「普通」にしなければなりません。その理由は、時にユニークであるということは皆と違うということで、皆と「違う」ことは良いことではないからです。意外性のないことを愛する世界では、それは調和を乱すことだからです。

個性を消してしまう教育

しかしここで、本来は初歩的であるはずのことを思い出すべきです。私たちは流れ作業で作られたのではないということです。私たちは完全にユニークな存在です。例外的で、再現できないものです。独自の指紋と、個人の性格、他の誰とも異なる身体的特徴を持って作られました。私たちはこの世界に何かを残すために生まれ、それを実現するためには、自分と自分の可能性を信じてあげなければならないのです。

意志の心理学:信じることは力

自分を信じることは、私たちが練習するべきことです。自信となんでもできるという確信を持たずに朝家を出ることがあってはなりません。これを意志の心理学の視点から見てみましょう。以下がそれを行うためのアドバイスです:

過去を清算し新しく出直すこと

私たちは電子機器や機械上では行っています。携帯電話やパソコンがより速く効率的に動くようにするには、リセットするより良い方法はありません。しかし、まずどのファイルをキープして、どれを削除するかを決めなければなりません。

自分を信じるためには、ある種の過去の遺産を取り除かなければなりません。私たち自身が自分の最大の敵であることはよくあります。自分を過小評価して他人と比べてしまうのです。こういった役に立たない見方は捨てて、新しく出直しましょう。

千里の道も一歩から

目標を達成するためには、自分を信じなければなりません。しかし、孔子が言ったように、意志の心理学は、偉大な功績は最初の小さな勝利を達成することで成し得るということを思い出させてくれます。

したがって、手が届かない目標を立てる前に、小さな日常の課題に取り組んでみましょう。それにより自信が芽生え、もっとポジティブな自己イメージが描けるようになります。思い切って難しい意思決定をしてみましょう。ぬるま湯から出る時が来たのです。自分の不安定さにゆっくりと、しかし確実に対峙しましょう。

自分と向き合う

どこに行っても常に自分自身でいること

自分のことを信じたいのなら、ありのままの自分でいましょう。どこへいっても、自分の本質を見失わず、自分の価値や情熱を忘れてはいけません。自分の本質に一歩一歩導いてもらいましょう。他の人がどう考えるかを恐れてはいけません。どこにいてもありのままの自分でいることは簡単なことではありませんが、毎日の努力で自分の意志を鍛えなければならないのです。そうして初めて自信のある自分になれるのです。

結論としては、人生がどんな境遇を私たちに与えるかをコントロールすることはできませんが、それにどう対応するかをコントロールすることはできます。自分自身を信じていれば、困難は対処するのが楽になり、山は以前ほど高くなくなるでしょう。これは考えてみるべきことですよ。

トップ画像はDimitra Milan氏の提供


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